普請道楽

建築家との普請の記録のためのブログ。
しかしすでに家も建ち、今では徒然なるまま感じたことを書く「日日雑記」であります。

「良かった、良かった」の会

2006-02-23 01:11:17 | Weblog
写真は、「良かった、良かった」の会。

梁の部分につけてある飾り物は、最終的に家の屋根裏に保存されるらしい。
ここには、家のたった年号が書かれていると事。

「コトリ」がその役目を終えた時、再び対面することになる。
「コトリ」さん、それまで末永く、どうかよろしく。

棟上げ無事終了

2006-02-23 00:57:46 | Weblog
棟上げが無事に終わった。

写真は、棟上げ直前、3Fに部材をあげているところ。
巨大なクレーンでぶんぶんやっていた。

始めるまでは、妻とアリメさんと3人で、
「棟上げとはなんぞや?」という議論を交わした。
途中、面倒くさくなって「もう止めたら」なんて気にもなった。

というか何もしなくても棟はあがるのである。
議論になっていたのは、そこでみんなで「良かった、良かった」の会をするのか、
という点についてであった。

祝儀もバカにならないし、折詰の発注もある。
赤飯がいいのか、それともそんなものいらないのか。
ご近所にもご挨拶の品を用意する、簡単な料理を用意する。
でもあまり引っ張ると職人さんたちにご迷惑。
ご近所にもご迷惑。
なんて考えていたら、次第に面倒な気分になっていた。

でもまあやってよかった。

自分たちの家が組みあがっていくのを見ているのは、格別な気持ち。
「良かった、良かった」の会が始まる前に、3Fにハシゴで上らせてもらう。
気持ちいい。見晴らしもいい。
屋上まで上がるのは、さすがに怖くて断念。

その上で、「良かった、良かった」の会が始まる。
「みんな、そんなに飲みませんよ」と聞いていたのだが、
一口お酒がはいれば、みんなめいめいにビールだ、お酒だとそれなりに飲む。
短いけれど、職人さん達との語らいの時。

空けたお酒は、備前の陶芸家の方からいただいた美味しいお酒。
最初、お清めだと行って、家の四隅に撒かれたときは、
正直、「あーもったいない」と思ってしまいましたが、
職人さんも分かったもので、実はほとんどお酒は減っていなかった(笑)。

昔は、皆で唄をうたって宴会のようなものだった、とか、
30年ほど前までは、東京でも当たり前に餅まきをしていただとか、
上棟に関する話をお聞きした。

さらに職人さんの中に、来月、結婚する若い方がいて、
(サッカーの中田ヒデににていた)、幸せそうなが飛び出し、
祝いムードも大変高まりました。

これからが大変なのかもしれないが、
それにしても今までで最も「普請道楽」な一日だった。

職人さん、工務店の社長さん、現場監督さん、アリメさん、
そしてわざわざお運び頂いた皆さん、本当に感謝しております。




本日、上棟なり

2006-02-21 05:50:30 | Weblog
いはやは本日、ついに上棟。
今日仕事を休みにするため仕事をしていたら、こんな時間に・・・。
本日、余力があればその様子をアップします。
では、上棟に備えて仮眠します。

安楽椅子 ~青山の「WOOD YOU LIKE」編~

2006-02-19 23:05:10 | Weblog
安楽椅子にこだわり続けていてすいません。
写真は本日発見したモノ。
これ良さそうでしょ。
座り心地、最高でござった。

本日は、仕事の合間を縫って青山で、妻と子と合流。
ダイニングテーブル選びに行ってみた。
青山にある「WOOD YOU LIKE」というお店。
アリメさんの勧めで覗いてみた。
思ったよりもずっと感じが良い。
テーブルも、ムク材で作られていて触っていてとても気持ちよい。
いろいろ説明を受け、一通り触ってみる。

その傍らに、さりげなく置かれている安楽椅子。
「座ってご覧」と誘っている。
座ってみる。
オットマンに足も投げ出してみる。

気持ちいい。

これかなりいいです。
写真は布張り仕様ですが、革張り仕様もあり。
革張りがよさげ。

今のところ、第一候補。
まじで良かったっす。


小さな家

2006-02-19 00:01:23 | Weblog
コルビジェではない。
我が家である。

今日、叔母が遊びにきてくれた。
叔母は、都内と福島に家がある。
福島の方はなんと800坪の敷地に90坪の家。
あーびっくりした。
しかし800坪って見当もつかない。

ちなみに我が家は30坪の敷地に30坪ほどの家。
じっと手をみる。

決定の理由

2006-02-18 20:50:30 | Weblog
韓国に住む友人から電話。

間もなく帰国するとのこと。
それに先立ち、なんと一戸建てを中目黒に購入したらしい。
何回か、物件を見るために帰国をし、一発で決めたとのこと。
すげー、やるなぁって感じ。

なんで中目黒なのって聞いてみた。
奥さんが、熱烈なキムタクファンらしい。
でキムタクの自邸がナカメにあり、場所はそこ以外、あり得なかったらしい。
なるほど、なるほど。
今まで家を買ったり建てたりした人の、
場所の選定理由としてもっとも明快だった。
キムタク、おそるべし。

安楽椅子

2006-02-17 20:32:21 | Weblog
写真は、イームズのラウンジチェア。
なんというかどっしりして格好いいなぁ。
体のでかい私をすっぽりと包み込んでくれそう。
まあでもこれは高いですよ。

北欧ものは、木と布で出来ていて、良い物も多いですが、
少し見た目的に華奢な感じも。

3Fに本箱を据えようと思っていますが、
その前あたりにどーんとあると、そこで本を読みながらウツラウツラ出来る。

そもそも「寝椅子」的な安楽椅子というものは名作椅子には少ない。
選択肢はそれほど多くはない。
でもホントにどれも高いです。




上棟ってなんなんだろう。

2006-02-16 02:53:03 | Weblog
根本的な疑問。
家の形が組みあがることを喜ぶことであると理解している。
そのために地方地方で様々な形があると聞く。

菓子まき、餅まき、キヤリ唄を歌う、酒をまく、塩を盛る、旗を立てる。
今日は、子どもを棟の上に上げるなんて話も聞いた。

でも基本的には、家を建ててくれる人々の労をねぎらい、
そして近所の方々に、ご挨拶もかねて、喜びをお裾分けする、
まあそんなことだったんだろう。
地域のお祭りっていうか、楽しいことだったと想像する。
餅だって昔は貴重なもの、お金だってそう。
酒を飲むことも大人の楽しみ。
そこに何か形を付けようと、いろんな風習が地方地方で生まれたのだと思う。

自然発生的なもの、「上棟」ってのはこうすんだべって決まっているもの。

でも今は違う。
形も決まっていない、まして東京ではそう。

「感謝」、まあこれに尽きるのかな、と思う。
たいしたイベントもしませんし、ご馳走の用意もありませんが、
よろしければ皆さん、どうぞお運び下さい。

また一歩前進

2006-02-15 01:40:35 | Weblog
アリメさんから今日のコトリの様子が届く。
なんか型枠のような板が取れて、すっきりとした外観。

まもなく上棟。

上棟がすむと、SE工法の場合、床板も張られるらしい。
ってことは2Fとか3Fにハシゴであがることが出来るようになるってこと。
すっばらすぃ。
あー現場に行きたい。

しかし仕事は加速度的に忙しくなってきている。
つらいなぁ。


質問にお答えします

2006-02-14 12:46:54 | Weblog
先住者の妻さま、
書き込みありがとうございました。

さていただいた2つの質問にお答えします。


①この家は鉄筋コンクリートにするのですか。

なんだか現場を見ているとそんな気になりますね。でも違います。
「コトリ」は木造です。
SE工法という、在来工法とは違った工法で建てることになっています。
下部鉄筋になっているのは、1F部分を半地下にしているためです。
ではなぜ1F部分が半地下なのか。
それは2Fを広く見せるために天井をあげているからです。
2Fの天井高は4㍍ちかくになります。
建物全体の高さが高くなりすぎないように掘っているのです。
それと強度の問題などもあると思いますが・・・。
こんな説明であっていますか、アリメさん?


②安楽椅子はどの部屋でどんなふうに使うのですか。

最初はリビングを想定していました。
使い方は、デローンと私が寝転がれるようにと考えていました。
しかしリビングには別にソファがあることもあり、
3Fの読書スペースにどうかとも考えています。
寝椅子タイプがいいんですけど、予算の都合上、買えないかもしれません・・・。
最初に思い描いたのは、イームズのラウンジチェアです。
とても手が出ませんが・・・。


回答になってますか?

思ったよりも「狭い」

2006-02-12 21:47:10 | Weblog
仕事をしなければいけないと思えば思うほど現実逃避したくなる。
そんなこんなでブログの筆が進む。

写真は、先住者・妻から送られてきた本日の「コトリ」の様子。
さすがジモティだけあってアンダーカバーの頻度高し。
感謝。
棟上げの日、現場でお待ちしております。
餅まきとかはありませんが、振舞酒あり。
乞うご期待。

しかしアンダーカバーだけに任せてはおけない。
私も行ってきたのだ。
強風にあおられながら原チャリで・・・。

コンクリ打ってから初めての現場。
1Fというか半地下にあたる部分の間取りが、
コンクリの基礎によって形作られている。

一番手前に寝室、その向こうに書斎、そして洗面、風呂となる。
どの部分をとってみても思ったよりも「狭い」。
特に風呂。
前にも書いたけれど、実際に出来てみれば、もっと広々とするというが、
まあびっくりするくらい狭く感じる。
風呂に入ったつもりで、窓から見える風景を確認してみる。
坪庭がみえる、といっても今はただのブロック塀しかみえないが・・・。
実際、空も見えるのかな。

しかし棟上げまであと10日ほど。
こんな状態から出来るのだろうか・・・。

ストッケ社のトック

2006-02-12 17:59:09 | Weblog
池袋のイルムス報告第二弾。

この椅子、座り心地はなかなか。
日本人の工業デザイナー、喜多俊之氏のデザインによるもの。
背面には木目の合板、座面は皮と化繊のような素材と2種類選べる。

形がグニャグニャしているので、見た目はアトミックな感じで
「キター!」って感じではないのであるが、(駄洒落ではないであるよ)
座ってみるとしっくりとくる。

でもやっぱ木と皮と布という、普通の素材で出来た
もう少し普通の椅子のほうがいいなぁ。

なんかいい安楽椅子知りませんか?
是非、お勧めを教えてくださーい。

実際に座ってみたら・・・

2006-02-12 00:54:59 | Weblog
池袋のイルムスに行ってみた。

早速、「スパニッシュチェア」に座ってみた。
写真はその時の様子。
うたかたの夢が費えた。
残念なことに私の巨大な体躯(1.8㍍あまり)は、収まらなかった。
特に上半身。
安楽な格好をとってみたが、背面が低いので頭をもたせかけることが出来ない。
いや普通に座ればいいのだろうけど、安楽を求めたポジションではしっくりこない。

「サファリチェア」の方がまだ体に馴染む。
背面が可動するのがポイント。
でもあんまり「安楽」感はないなぁ。

アアルトのアルテックシリーズの「406」にも試しに座ってみる。
体に馴染むが、体のでかい私にはやはり少し窮屈。
この椅子、幅が狭いのであった。

椅子をひとつとっても難しいものである。
意外に良かったのが、妻に勧められて座ったSTOKKE社の「TOK」という椅子。
イームズの「ラウンジチェア」をポップにしたような椅子。
やっぱりハイバックな椅子が私には良いようです。

振り出しに戻った感じ。

しかしこの右往左往が楽しいのである。

安楽椅子

2006-02-09 15:20:45 | Weblog
写真は、モーエンセンの「スパニッシュチェア」。
名作椅子の1つである。

リビングに本当に良い「安楽椅子」が欲しいと考えている。
それもいわゆる名作椅子から選びたい。
名作には名作と言われる所以が必ずある。
素人の私は、いろいろ迷いの中にある。

アリメさんに相談してみた。

最初に憧れたのは、イームズのラウンジチェア。
重厚な作り、どっしりとした存在感。
宮脇檀も愛したという名作中の名作。

アリメさんは一言で一蹴。
「リビングには合いません」

イームズのアルミナムシリーズの安楽椅子。
「それも合いません」

で、提案されたのが、北欧系の作家のもの。
ポール・ケアホルムのK22も勧めてくれましたが、
色々な事を勘案し、最終的にこの椅子を勧めてくれた。

確かに「格好いい」かも。
確かにこれから出来る家のリビングに合うかも。

でも・・・、
価格だけは予算に合わないかも。
1ヶ月の給与が吹っ飛びます。。。
でもまあいいか、人生1つぐらい贅沢してもさ。

前向きに検討中。
さて皆さんは、どんな安楽椅子が欲しいですか?

雨にそぼ濡れるアリメさん

2006-02-08 00:07:35 | Weblog
アリメさん。

雨にもマケズ、「風邪」にもマケズ、
現場に足を運び、厳しく現場に目を光らせている。

地道な作業を厭わずコツコツと、丁寧にしてくれる。

仕事と言えばそれまでのこと。
でも今の時代、そんな当たり前の事が出来る人は少ない、とも思う。

高名な大先生だって、そのアシスタントだって、
こんなに熱心に現場に足を運ぶ人はいない。

鉄筋検査のこの日、妻が撮影したこの写真を見て、私は思った。
「この人に家を頼んでよかった」と。