会社から連休をもらった。
つーか、この数週間、よく働いた。
家族のこと、友人のこと、そして同僚のことで、随分といろんな事もあった。
心も体も疲れた。
ここらで充電しないと、プツンと何かが切れそうだった。
休日初日は、妻と娘と3人で吉祥寺へ。
いきつけのマッサージ屋さんにいく。
2人同時にかかってしまうと娘の面倒を見る人がいなくなるため、
妻と交互にかかることにする。
僕から先にかかり終わったら交代。
妻を待つ間、CD屋へ。
ストーンズの新譜を発見。
娘を抱き抱えながら、早速、視聴してみる。
ライブ版、というかスコセッシが映画を作っていてそのサントラ版にもなっている。
世界最高齢の現役ロックロールバンド。
大学生の時、初来日でドームに行き、そのショーアップされたコンサートを見てげんなりした覚えがある。
ロックンロールバンドじゃなくて、ポップバンドじゃんってさ。
その後、ベースのビル・ワイマンが脱退、その後もストーンズは演りつづけた。
でも届けられる新譜には、なんとなく心が燃えなかった。
しかし今回ばかりは、来たよ。
無茶無茶格好いいじゃないか。
CD屋の視聴コーナーで、娘を抱えながら、思わずリズムをとる。
ハタからみたら、さぞかし変な人だったでしょうねぇ。
大学時代、ストーンズが大好きだった。
毎日、レコードプレーヤーの上にはストーンズのLPが乗っていた。
その頃、自分が40になるなんて想像もつかなかった。
あれからもう20年が過ぎた。
太ったし、白髪も増えた。
2児の父親にもなった。
会社ではもうすでに中堅どころ。
ローンも抱えている。
典型的なニッポンの中年サラリーマン。
ジミヘン、ジャニス、ジム・モリソン、ジョン・レノン、シド・ビシャス、フレディ・マーキュリー、フランク・ザッパ、そしてカート・コバーン。
みんな死んだ。
ジョニー・サンダースも死んだ。
でも、ストーンズは転がり続ける。
僕の生まれる前からロックンロールを演り続けている。
そしてその演奏に、今も僕の心は震えている。
すべてが変わってしまったのかもしれない。
でも損なわれずに、残っている何かはきっとある。
まさに僕にとって、久しぶりの、そしてナイスタイミングのエモーショナル・レスキュー。
さんきゅう、キース。
これからもロックンロールで行くぜ。
ピース。