芥録 一冊目

Macやゲームが中心の、日記とコラムのブログです。二冊目→http://livrevie.blog58.fc2.com/

夏野さんからの補足

2009-03-30 12:56:01 | コラム
NHKの討論番組で驚いたネットに対する認識不足 ビジネス-最新ニュース:IT-PLUS



先日の記事でも書いた、「テレビの、これから」。
夏野さんが自身のコラムで、あの番組そのものへの評価と不満、あの場では語れなかった意見などを書いておられます。


これを読んでから改めてあの番組について考えてみると、結局「コンセプトはなんだったのか」がイマイチはっきりしていなかったのが最大の問題だったのかなあ、と思いました。

「テレビ放送を映すディスプレイ」という意味の「テレビ」。
「テレビ放送というコンテンツ」という意味の「テレビ」。
「テレビ放送による報道」という意味の「テレビ」。
「電波を預かっているテレビ局」という意味の「テレビ。

それぞれの出演者が「テレビ」という言葉を別物として捉えていたために、議論の統一性が保てなかったのかもしれません。


とにかく、夏野さんの「テレビとネットを対立軸で考えることがおかしい」という意見。
そして「テレビ番組の制作者の危機感が薄い」という意見。
この二つは、特にテレビ関係者には熟考していただきたいと思います。







初めての贅沢

2009-03-25 23:56:01 | 日記





普段私がお金を使う方面は、大抵電気を使うものです。
しかし今回は電気を使わないものにお金をかけました。



先日鹿児島に行った際、薩摩切子の小さなお猪口を購入しました。
昨年のヨーロッパ旅行でマイセン焼きやボヘミアングラスを見て以降、ずっと「自分の気に入ったグラスを持ちたい」という思いが渦巻いていました。
そして、今月始めに鹿児島を訪れ工房を見学した際、抑えきれずに購入へと踏み切りました。



購入したのは磯工芸館という工房のお店。
昨年の大河ドラマ「篤姫」で使われた薩摩切子も作った、有名な工房です。


お猪口や花瓶はもちろん、中には二色被せという、二色のガラスを合わせたものもありました。
薩摩切子独特の幽玄さと二色のガラスの微妙な色合いとが絡み合い、見事な輝きを見せる一品です。





この色の変化が本当に綺麗で、一色のものとどちらにしようか迷いました。
しかし、二色被せのとある特徴を聞き、結局一色のものを選びました。

二色被せは、その色の変化を楽しんでもらうために、敢えて模様を簡単なものにしているらしいのです。
初めて薩摩切子を買うのであれば、折角だから醍醐味である模様を楽しみたい。
そういう理由で、模様の気に入った藍色のお猪口を選びました。

彫られた模様は本当に見事です。
手作業というのが信じられないほど、ほとんど完璧な左右対称になっていました。
模様を優先した選択は、今のところ正解だったと感じています。




普段からそれ程お酒を飲むわけでもありませんので、折角買ったこのお猪口もまだ数回しか使っていません。
それでも、色々と選んだ末に自分で気に入って購入したもの。
その感慨を噛みしめると湧き起こる「いい気分」を、存分に味わっています。


思うに、Macユーザー(と言うよりはAppleファンでしょうか)の方々は、これと近い感覚に覚えがあるのではないでしょうか。
自分が「これは」と思って購入し、お気に入りの一品として使う贅沢。
その際に覚える「いい気分」は、なんとも幸せな満足感を与えてくれます。


気に入ったものを末長く大事に使うこと。
これは、費やした金額に関係なく誰もが感じられる、贅沢な幸福なのかもしれません。




追伸:
この記事に載せている写真を含め、鹿児島に行ったときの写真をギャラリーにアップしました。
私がどんな素人臭い写真を撮るのか興味のある方は、暇つぶしにでもご覧下さい。






「テレビの、これから」を見て

2009-03-21 23:30:40 | 日記
テレビの、これから│日本の、これから




コメントに慣れている人間とそうでない人間とで、喋りの流暢さ、分かりやすさが大きく違ったのが印象的でした。
それでも、言ってみればそうした「素人くさい」意見が聞けるというのは良いことだと思います。



で、内容ですが、糸井さん・夏野さん・嶌さんの意見が、私としてはとても同調するところの多いものでした。

「テレビ離れじゃなくて、テレビにくっつきすぎていたのが治っただけ(糸井さん)」
「テレビとネットを対立軸で考えること自体がおかしい(夏野さん)」



また、視聴者の立場として出ていた浅野さん。
彼の言うこともとても的確で、「そうだよね」とうなずく部分が多かったです。

ただ、浅野さんのとても惜しかったところが、思うところを余りにストレートにぶつけていたところです。
あれでは、事情を知らない人間の理解を得ることは難しいでしょう。


浅野さんは理解を得ようとして喋っていたわけではなく、ただテレビ関係者に思うところをぶつけたかっただけなのかもしれない。
しかしあれだけいい意見を持っているのですから、折角だから広い支持を得てほしかったというのが私の思いです。



一方で、番組の後半で、浅野さんの発言が全く無かったのが今のNHKの限界でしょうか。
浅野さんのストレートさは確かに危なっかしかったですが、それに対して同じくらいぶちまけられる位の気骨がテレビ関係者にもあると、本当に素晴らしい番組になっていたでしょうに。






I O DATAのハードディスクを分解

2009-03-15 22:39:21 | パソコン
前回の続きです。

今回共有に使おうと思っていたハードディスクはI O DATAのHDCNシリーズ。
MacProのバックアップハードディスクが壊れた際、緊急用として購入した640GBの外付けハードディスクです。
緊急用と言いつつずっと使っていたのですが、やはり640GBでは差分バックアップを溜めるには不足気味。

と言うわけで今回、これに合わせて1TBハードディスクを購入しました。
パフォーマンスに拘ることもありませんので、ウエスタンデジタルのCaviar Greenという省電力タイプのものを選択。


TimeMachineの設定を変更して新しいハードディスクにバックアップを取ります。
そして、I O DATAのハードディスクを「Mac OS X 拡張(ジャーナリング)」でフォーマットをかけ、いよいよAirMac Extremeへ接続。


ところが、Finderのサイドバーに何も表示されません。
AirMacユーティリティで確認してみると、ディスク自体は認識されているようです。
しかし、「空き容量0MB」という表示が出ている。
その後なんどかフォーマットを繰り返してみましたが、やはりダメ。



そこで、同様の症状がないものかとApple Discussionsで探してみると、こんなスレッドを発見しました。


Apple Discussions - Japan (Beta): ハードディスクが認識されません
Apple Discussions - Japan (Beta): 共有外付けHDDの相性


いや、探してみるものです。私の症状もまさにこれと一緒。
どうやら、I O DATA製のハードディスクで相性不良がよく発生している模様です。



仕方ないので、分解して中のハードディスクだけを再利用することにしました。
保証も切れていないケースを開けるのは勿体ないですが、もう一度新たにハードディスクを購入することを思えば遙かにましです。






それでは始めましょう。
※分解は、当然ながらメーカー保証対象外となる行為です。実際にする場合は、自己責任にてお願いします。





マイナスドライバーを差し込み、側面のアルミ板を剥がします。
しかし、こちらからはこれ以上アクセスできないようです。







反対側を剥がしてみました。
強力な粘着テープによって固定されていたので力任せに引っぺがします。
ケースがちょっと反り返ってしまいました。







基盤です。
コイツを諸悪の根源と言えばいいのでしょうか?







取り出したハードディスクがこちら。
ウエスタンデジタル製でした。







市販されている外付けハードディスクの中身はこうなっています。
写真を何万枚も保存できる装置の中身は、意外と単純なもので。







今回は玄人志向のケースを使いました。







パッケージの中身。
左上が縦置きスタンド。中央がUSBケーブル。右上が電源ケーブル。
そして下がケースです。(上に乗っかっているのは固定用ネジ)







3.5インチ用のケースながらも割と軽め。
確かに「MOBILE」することもできそうです。











基盤とハードディスクを繋げます。
今度は相性不良が起きませんように・・・。







写真ではネジ留めが済んでいませんが、こんな感じで完成です。





フォーマットを済ませAirMac Extremeに接続します。
さあ、結果は・・・。








成功しました。
きちんと認識してくれています。


こうして、ようやくハードディスク共有、そして無線バックアップの環境を整えることができたのでした。


前回記事では「敷居が低い」と書きましたが、こうして見るとまだまだ敷居はありますね。
「相性不良」という不測の事態が、固くて厚い壁と言えそうです。



とにもかくにもこれで無事共有ハードディスクの準備が整いました。
今は使うこともそれ程ありませんが、来月から大学が始まればきっと活躍してくれることでしょう。






AirMacExtreme購入

2009-03-13 23:15:18 | パソコン
先日新しくなったAirMac Extremeベースステーションを購入しました。

購入の目的は三つあります。



  1. 無線LANを拡張する

    私の自宅は、壁によっては無線LANの電波が殆ど遮断されます。(鉄筋なので)
    それでも、頻繁に無線LANを使う、言い換えればiPod touchを使う場所にさえ電波が届けばいいので、今使っているAirMac Express一つで結構どうにかなりました。
    しかし、家の構造上、どうしても一つでは限界があります。
    惜しいところで届かなかった場所に届けるため、増設を試みました。



  2. ハードディスク一台で複数Macのバックアップを行う

    ExtremeにできてExpressにできないこと。
    それはハードディスクの共有です。
    ネットワークに接続しているマシンから自由にアクセスができる。
    家庭内で、特にMac同士でファイルを共有するのにとても便利な方法です。
    しかも、公式でサポートこそされていませんが、TimeMachine用のディスクとしての指定も可能です。

    そんなわけで、私の使っているMacBookと祖母の使っているMacBook、この二台のバックアップを一台のハードディスクで行いたかった。
    TimeCapsuleというのが最も簡単な選択ではありますが、夏場の熱がやはり気になったので、自分でメンテナンスも可能なAirMac Extreme+外付けハードディスクという方法を採りました。



  3. 出先からハードディスクへアクセスする

    購入に至った最大の動機はコレです。
    今回追加された機能として、MobileMeを使ったWebアクセスがあります。
    MobileMeアカウントで登録すれば、ネット環境のある所ならどこからでもアクセス可能。
    MobileMeにはiDiskというストレージサービスがありますが、より大きな容量のファイルサーバーを気軽に用意できるというのはとても嬉しいことです。

    この機能、AirMac ExtremeがなくてもMobileMeに年間9800円払わなくても、NASを使えば実現できることです。
    しかし、その敷居は高かった。
    「設定」という高い壁を乗り越える必要があったからです。

    分かっている人、手慣れている人にとっては別段大したことではないかもしれない。
    でも多くの人々にとっては、見慣れぬ画面や聞き慣れぬ用語と戦い、襲い来るクエスチョンマークの嵐に不屈の精神で立ち向かわねばならない、緊褌一番の大決戦です。

    それに、それ以前の問題として、「NAS」という存在を知っている必要があります。
    「LANでつなぐハードディスク」というだけで、「???」となる人は多いはず。


    それに比べれば、AirMac Extremeはかなり簡単です。
    確かに、それでもまだややこしい部分もありますが、もしTime Capsuleを使えば
    1. Time Capsuleを起動
    2. AirMacユーティリティーの画面に従ってMobileMeアカウントを登録

    この2ステップでできてしまうんですから。
    (端折りすぎでしょうか?)

    そうした敷居の低さは、やっぱり凄いと思います。


    また、こちらのブログ記事をご覧下さい。

    「モノが好き」2  さて、サーバーが出来上がった。次は、、


    この記事の末尾にこんな一文があります。


    妄想ですが、Appleがつくるネットブックとか、もしくは大きく進化した新iPhone/iPod touchなどからも容易に各種ファイルにアクセスができるようになるかもしれません。


    うーん、夢の膨らむ話です。
    今月17日にiPhone OSのバージョン3が公開されるそうですが、そこでこの機能との絡みを見せてくれると嬉しい限り。
    たとえそれが無理でも、近い将来かなり多様な使い方が実現する可能性は高そうです。




さて、そんなわけで購入したAirMac Extreme。
しかし最大の目的であるハードディスク共有には、面倒な壁が立ちふさがっていました。
その話は次回にて。






Final Cut Studioが新しくなる、という噂

2009-03-10 22:57:41 | パソコン
今月にAppleがイベントを開催するらしく、その中でFinal Cut Studioの新バージョンが発表されるとの噂があります。
Final Cut Proが二年サイクルでメジャーアップデートされているので、そろそろ頃合いだろうというのもその根拠の一つ。


あのソフトのお陰でこの間の受賞ができた身としては、興味ないとは言えません。
価格が同じだとすれば、ここを見る限りでは58000円がアップグレード価格ということでしょうか。
うーん辛い。

Final Cut Studio 2も随分と迷った末に購入しました。
あの決断をもう一度できるのだろうか。正直なところ、できない気がします。
困ったなあ。




うん、ここで心機一転。

実際に出てみないとなんとも言えない状況でこんなことを言っていると鬼に笑われそうです。
一旦このことは忘れ、今持っているソフトを活用することに力を注ぐとしましょう。







Be Creative行ってきました

2009-03-01 14:32:41 | 日記
アップルジャパンの学生向けイベント、「Be Creative」に行ってきました。

サークルで応募した作品が技術賞を頂きまして、その授賞式も兼ねたこのイベントに招待されていたんです。


賞品として、iPod touch 8GBと、こんな盾を頂きました。






サークルメンバー+αの七名で協力して製作し、それがこうして実を結びました。
一昨年に設立して以来の初めての成果で、本当に嬉しいです。



また、他の受賞者の方との出会いも非常に価値あるものでした。
そんな機会に恵まれたことを、心から喜ばずにはいられません。


製作に携わってくれた全ての方々に、改めて感謝です。