芥録 一冊目

Macやゲームが中心の、日記とコラムのブログです。二冊目→http://livrevie.blog58.fc2.com/

尤もな話だけれども諸刃の剣

2009-06-04 22:10:46 | コラム
NHKニュース 児童ポルノ 法改正求める会合



「日本が消費国になっているという海外からの批判」という点については大いに疑問も湧くのですが、正確なデータもないのでそれは置いておくとして。



随分前にも似たような話を書いたような覚えがありますが、この法改正、理由は至極尤もなんです。
そこだけを見れば、そりゃあ考えた方がいいです。それは間違いない。

けれども、「単純所持を罰する」というのは、やはり余りにリスクが高い。
そもそも単純所持が法に触れるのは特例中の特例です。
どれだけ慎重を期しても足りないくらい。
ところが一方で、「法を作ってしまえば後から解釈がついてくる」というのが日本の立法・司法の現状です。
また、後から裁判などで法律が覆ることもあるアメリカと違い、一度制定されてしまうとそう簡単には変わらないのも日本の特徴。
その中でこうしたルールを作ってしまうのは、やっぱり空恐ろしい。


冗談交じりに言えば、殺人は減るかもしれませんね。
わざわざ殺さなくても、社会的に殺すとても簡単な方法があるんですから。



「単純所持」という点については、やはりリスクが高すぎると思います。
こうした話は中々反対意見を出しづらいものですが、どうか慎重に議論をしてもらいたいものです。







夏野さんからの補足

2009-03-30 12:56:01 | コラム
NHKの討論番組で驚いたネットに対する認識不足 ビジネス-最新ニュース:IT-PLUS



先日の記事でも書いた、「テレビの、これから」。
夏野さんが自身のコラムで、あの番組そのものへの評価と不満、あの場では語れなかった意見などを書いておられます。


これを読んでから改めてあの番組について考えてみると、結局「コンセプトはなんだったのか」がイマイチはっきりしていなかったのが最大の問題だったのかなあ、と思いました。

「テレビ放送を映すディスプレイ」という意味の「テレビ」。
「テレビ放送というコンテンツ」という意味の「テレビ」。
「テレビ放送による報道」という意味の「テレビ」。
「電波を預かっているテレビ局」という意味の「テレビ。

それぞれの出演者が「テレビ」という言葉を別物として捉えていたために、議論の統一性が保てなかったのかもしれません。


とにかく、夏野さんの「テレビとネットを対立軸で考えることがおかしい」という意見。
そして「テレビ番組の制作者の危機感が薄い」という意見。
この二つは、特にテレビ関係者には熟考していただきたいと思います。







エポックメイキングとなるか、アプリ「産経新聞」

2008-12-12 22:35:32 | コラム
産経朝刊、まるごとiPhoneで 無料アプリ登場 - ITmedia News



これは凄い。新聞が、紙という縛りから解き放たれた瞬間です。
紙面と同様の記事をWebでも公開する、といった程度のことはどこでもやっていますが、紙面を丸々ダウンロードできるようにしたのはこれが初めてです。


これと近いアプリはありました。iPhone版「あらたにす」とも言うべき「Japanese News Paper」です。
しかし、社説を読むにはネットへの接続が常時必要という点が非常に惜しく、更に現在はアプリ自体が公開されていません。

もう一つ、「ITMedia」というアプリがあります。
その名の通りITMediaの記事を読むことのできるアプリ。RSSを取得する形で更新します。
かなり優秀なアプリです。ホーム画面で未読記事数をチェックできるのも便利。
download(iTunes)

しかし、主たる形式が紙媒体であるメディアが、それと完全に同じものを配信するというのは前代未聞のことです。
しかも無料です。アプリ自体も、記事の取得も、完全に無料。
これから先ずっと無料なのかは産経次第ですが、「取り敢えず無料で始めました」というのは凄い。

私の望むことは、これをきっかけに、他の新聞が同様のサービスを始めることです。
特に、朝日・読売・日経の三紙はすぐにでも始めて欲しい。
もしそうなれば、新聞の姿はがらりと変わることになります。
「紙」に拘らず、iPhoneでも、他のケータイでも、パソコンでも、見たい媒体で見ることができる。
そんなスタイルが実現すれば、「新聞離れ」と言われる現状が、数年後には霧消することだってあり得ない話ではありません。

download(iTunes)



さて、ここからはいくつか気になったことを。

  • レスポンス
    全般にかなり優秀な方だとは思いますが、ダブルタップで拡大する時だけ妙に味気ない動きなのが気になります。
    今後のアップデートに期待です。

  • 取得時間
    少しかかりすぎかなあと思いました。
    朝起きてから新聞を取得すれば、地下鉄など電波が無い環境でも記事が読める、と言うのがこのアプリの売りの一つ。
    しかし、完全に取得するまでに結構時間がかかります。
    朝起きてから家を出るまでにかかる時間は人それぞれですが、十分程度で家を出る人には辛いでしょう。
    一分程度で取得できるようになると、その辺りの問題も解消されると思います。


    大きく気になった点は、こんなところですね。
    完成度の高いアプリと言っていいでしょう。

    産経新聞が好きかどうかはさておいて、iPhoneやiPod touchをお持ちの方は、一度試してみて下さい。
    未来の新聞がどうなるのか、思いを馳せるのも一興です。







  • 亡国の徒

    2008-11-21 22:19:24 | コラム
    プリウスという車は、確かに素晴らしい。

    だが、それを作っているからといって、それを作っている会社の代表だからといって、何事も己が縦(ほしいまま)にせんとするのは、思い上がりも甚だしい。



    J-CASTニュース : メディアから広告引き上げ トヨタ奥田氏「報復宣言」の効果

    トヨタ奥田氏 何様か!:Net-IB|九州企業特報

    奥田碩 - Wikipedia



    最早、奥田という個人による情報テロと言っても言い過ぎではない発言だ。
    こういう時こそ、(奥田的に言えば)日本の横並び的報道機関は、一斉にバッシングをやればいいものなのだが。



    民放連会長「テレビも節度が必要」、奥田氏の批判発言で : ニュース : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞)



    残念なことに、やっぱり民放は民放だったようだ。
    この国の報道機関は、本当にどうしようもないのかもしれない。



    読者数が三桁にも満たないこの矮小なブログを、万が一、民放やトヨタの社員の方が見ていたら、是非とも自己を恥じて頂きたい。
    「お偉いさんが言ったことだから」と無関係を装うことはせず、慚愧懺悔に苛まれて頂きたい。





    想像以上。Nスペ「デジタル・ネイティブ」

    2008-11-10 23:47:29 | コラム
    テレビがインターネットについて取り上げるとき、その内容は往々にして否定的なものが多いです。
    多分、その主な理由はメディアとしての地位、ひいてはその後ろに控える、番組広告費を固持しようとする必死の足掻きなのでしょう。
    ある意味でそうした足掻きを必要としないNHKだからこそ、こういう番組が作れるのかもしれません。
    (「ザ・ネットスター」然り。・・・あれは少し違いますかね?方向性とか(笑))

    さて、この番組を見ていて、「へー」と思ったのは、否定的側面に殆ど触れていなかった点です。
    せいぜい、デジタル・ネイティブ世代の親が「私には理解ができない世界」と言っていたり、ポルノサイト運営に引き込まれた男性の話があったりした位でした。
    しかも、前者の親の話に至っては、番組冒頭でチラリと触れただけ。本編中では全く出てこなかった。
    NHKスペシャルは、正負両方の側面を取り扱う、というイメージがあったので、「正」の側面に終始していた感のある今回の番組は中々意外でした。
    とは言え、冒頭でも言ったとおり普段が普段ですので、たまにはこういうのもいいか、と思った次第なのですが。

    番組で紹介していた「正」の側面は、年齢・国籍・肩書など、あらゆる属性や地理的要因に関係のないコミュニケーションの取れる場、というものでした。
    SNSでデザイナーを見つけるなど、インターネットを活かして起業した13歳の少年(青年?)や、国を越えてエイズ問題に取り組んだ若者達の話など、その広範なつながりを活かした実例を紹介していました。

    また、大組織への所属を望まず少数のチームによる活発な仕事を求めるなど、そうした新しい価値観について触れている意義も大きいと思います。
    「こうした世代がいずれ世の中を席巻する。その前に、既存の企業は彼らを活かせる環境に変わらないといけない」
    こうした内容の経営者向けセッションの話もありました。
    そうした環境、つまり、年齢や肩書に拘らないコミュニケーションの取れる社内風土というものは、恐らくそう簡単に構築できるものではないでしょう。
    しかし、そこは今の大人達に頑張ってもらいたいところです。特に日本では。



    そういえば、番組中で突然鴨川が映って驚きました。
    何かと思えば「はてな」の紹介だったんですね。
    ああ、そういや「はてな」って京都の企業だったな、と凄く納得しました(笑)

    そして、その紹介の中で、こんな言葉を聞きました。

    「ネット上も、結局その向こうにいるのは同じ人間ですよね。だから、変な人も勿論いるけど、その比率は現実(世界)と変わらないんですよ」

    「はてな」の近藤代表の言葉です。
    発言そのままではありませんが、こんな感じの内容でした。
    凄く納得させられませんか?
    確かに、ネット上というのは人間の負の側面が出やすい空間です。
    そういう意味では、そんな負の側面と出会う確率は高いかもしれない。
    けど、結局はネットも現実もそんなに変わらないはずなんですよね。

    インターネットという存在に必要以上の恐怖を感じている人には、この言葉を教えてあげようと思います。
    勿論、「変な人もいる」というこの一文も一緒にね。いないわけじゃないんだし。







    ヨソはヨソ!ウチはウチ!

    2008-05-27 14:44:26 | コラム
    asahi.com:首相、サマータイムに前向き 「やってない日本が異例」 - 政治




    著作権関連の話題では、私もよく欧米を比較に出します。
    ただ、あれは
    「向こうではこんなことやってて、こんなメリットがある。日本よりも優れてると思うから、見習おうよ」
    という意味で引き合いに出してます。
    決して、
    「日本が異常だから欧米に倣おうぜ」
    というつもりではありません。(そりゃあ、異常だと感じることもありますけど・・・)

    もちろん、優れていることばかりではなく、反面教師という意味で「見習う」ことも多いです。
    なんにしたって、諸外国に「見習う」必要はあっても、「倣う」必要は無いと思います。
    一例として取り上げ、こんなメリットがある、こんなデメリットがある、と煎じ詰める。
    その上で自国にも取り入れればいいはずです。もちろん取り入れないのも一つ。


    「外国がこうだから」
    という前に、それを導入することによってどんなメリットがあるのか、まずはそこを示して下さいよ。





    尚、こちらのブログでサマータイムについて簡潔にまとめておられます。
    一度ご覧下さい。
    「サマータイムをやってない日本が異例」ってほんとですか - 頭ん中






    実名と匿名

    2008-05-22 22:11:25 | コラム
    Facebookが日本に上陸しました。
    それに伴って表れた「ネット上での実名公表」という問題について、情報サイトやブログが色々なことを書いています。

    これは、確かに難しい問題です。
    私は、見ての通りハンドルネームでこのブログを運営しています。
    たとえハンドルネームでも、自分の書くことに責任が持てると考えてのことです。
    りゐぶるという名前は、固定のハンドルネームです。
    固定して使う以上、いつどこで書こうと「りゐぶる」というユーザーの言動として認識されます。少なくとも私はそのように自覚し、自戒します。

    ですが実際問題として、実名とハンドルネームでは、のしかかる責任感は全く異なるでしょう。
    上述したように自分なりの理屈を書いても、実名を堂々と公開している方のほうが、自分より数段立派であることは間違いありません。
    ならば、自分も実名を公開してやるべきなのか?


    無理です。
    私にはまだ、そこまでの度胸と自信がありません。
    まだまだリスクを感じずにはいられないのです。

    とはいえ、それで済ませていい問題でもありません。
    しばらくは、思案が続くことでしょう。






    長野に関して思うところ

    2008-04-27 22:08:02 | コラム
    一連の聖火リレー騒動を受け、私の感じたところを書こうと思います。

    私は以前、イチローが妨害行為を受けたWBCの韓国戦に関する記事で、「政治とスポーツを結びつけるのはおかしい」と書きました。
    今回の騒動にも、そういう思いがやはりありました。
    ですので、聖火リレーを利用しての抗議活動に対しては、賛成しつつも複雑な感情があったのです。
    そんな中、こんな一文を今朝見つけました。
    「国境無き記者団」創設者、ロペール・メナール事務局長の言葉です。


    メナール氏の原則は「五輪ボイコットは呼びかけない」。スポーツと切り離し、聖火リレーを中国の政治宣伝と見なして集中攻撃することで、祝賀ムードを吹き飛ばした。
    (2008年4月27日 朝日新聞朝刊2面より引用)

    なるほど、そういう見方もあるのか。しかしやはり釈然としない曇りが残る。
    そうしていたら、今度はこういう意見を見つけました。


    僕は正直、最初オリンピックが中国で開催されることが決まった時、
    喜んだんです。
    シドニーの時に中国が選ばれなかった理由が国内の人権問題だったので、
    今回中国に決まった事によって、
    中国は当然人権問題を解決してくるだろうと。

    しかし、僕の考えは甘かった。
    オリンピックが来年に迫っても、
    一向に弾圧は終わらなかった。

    このまま何事も無くオリンピックが開催されれば、
    世界がチベット問題を容認する事になる。
    だからチベット人は焦ったんです。
    今立ち上がらなきゃ、永久に不可蝕な問題としてスルーされてしまう。
    だから彼らはデモを起こしたら殺されるのを知っていながら、命を懸けて立ち上がった。チベットの未来の為に。

    チベット人は聖火リレーが始まる直前に、世界に発信しました。
    これはもう、必然なんです。
    オリンピックと人権問題を引き離すのは不可能。
    それはオリンピックの開催の条件が人権問題の解決だから。
    [mixi] アリ@freetibetさん | とりあえず今月最後の日記

    実際に長野へ抗議行動をされてきた方(前回の記事でも引用させていただいた方です)の言葉です。
    これを見て、「ああ、そうか」と納得しました。
    オリンピックと政治を切り離そうという方が無理な話なのだな、と。



    さて、昨日の長野の件。
    最も責めるべきは誰でしょうか?
    中国人?いえ、彼らが聖火リレーに声援を送るのは当然です。
    (中国人も抗議活動も全部ひっくるめて)行き過ぎた行動をした人々?いえ、決していいとは言えないかもしれませんが、事の本質はそこにない。
    警察や政府など国家権力?当然責めるべきです。が、国家権力は常にこんなもの(特に日本は)ですので、まあ「いつも通り」と言うところ。

    私は、マスコミに最たる責任があると思っています。
    マスコミの責務の一つに、三権の監視があります。
    それがどうでしょう。先程の記事に載せたような情報は、ネット無くして私たちに届いたでしょうか。
    「何事もなく」と平然と語るその裏側で、先程の記事のような実情があったのです。
    いつからマスコミは、金のために扇情的なことばかりを取り上げ、自分たちのために一部の人間に都合の良い情報ばかりを垂れ流すようになったのでしょうか。

    ブログなど、ネット上の草の根メディアは、欧米では「第五権」と呼ばれています。
    三権を監視する「第四権」であるマスコミの監視役。
    今回の件で、日本のネットでも、第五権たる役割が果たされるのではないかと期待しています。
    先程から引用させていただいてる方のmixiページには、昨日から30000のアクセスがあったそうです。
    30000、これは中々凄い数です。第五権たるには充分な規模です。

    さあ、このまま限界を知らずに広がってくれ。
    そしてオリンピックを、スポーツ選手が伸び伸びと実力を競える舞台を、誰でもない選手自身のために用意してくれ。



    追記:
    読み直してから、内容に対して扇情的過ぎたかな、と反省し、記事のタイトルを「日本のマスコミは死んだ」から変更しました。
    他のものを言ってばかりではいられませんね。申し訳ありません。




    全ての情報は、自分のための判断材料

    2008-04-27 21:01:06 | コラム
    真実を知ることは、事によっては極めて困難です。
    そして時に、事実を知ることすら困難なことがあります。

    次の文章は、昨日長野でチベット問題への抗議活動をされた方の日記です。

    [mixi] アリ@freetibetさん | 世界最低の国、日本


    聖火リレー、行ってきました。
    まず皆さんにお願い。
    この日記を転載、リンクして頂いてかまいません。
    動画3つまでしか載せれないため、
    動画ありと書かれたものは僕のメインページの動画にあります。

    4/26日を振り返ります。

    早朝、善光寺へ向かった。
    Mちん、Tさん、F君、Yちゃんと5人で。

    町には何台もの大型バスが乗り入れ、中国人が降りてくる。
    僕らがそれぞれ旗を作り、プラカードを作り、前日からカラオケボックスで寝ていたのに対し、
    彼らは中国大使館から支給された巨大な旗と、チャーターバスで堂々登場した。

    善光寺参拝が終わり、街中へ。
    とりあえず聖火リレー出発地点へ向かった。
    ここで日本とは思えない景色を目にした。

    出発地点に、中国の旗を持った人は入場できるが、チベットの旗を持った人は入れない。
    警察の言い分。
    「危険だから」
    じゃあ、何で中国人はいいんだ?
    「......ご協力お願いします。」

    は?
    それやらせじゃん。
    中国国旗しかない沿道って、警察が作ってるんじゃん。

    その時の抗議の様子


    この後TBSの取材が来た。
    チベットサポーターの1人が、
    「日中記者交換協定があるから映せないのか?」とアナウンサーに聞いた。
    アナウンサーは「は?勝手に叫んでれば?」
    と吐き捨てて消えた。

    街中に行くとどこに行ってもFREETIBETと叫んでいる。
    そこに中国人が押し寄せ、罵声を浴びせてくる。



    交差点で中国人と僕らが入り乱れた。
    突然Mちゃんが顔面を殴られた。
    僕は殴った中国人のババアを捕まえて、目の前の警察に言った。
    「こいつ殴ったぞ!!」
    警察は何もしなかった。

    ババアが俺の手を噛んだ。手から血が出た。
    警察と目が合った。
    警察は何もしなかった。

    ババアが僕の顔面を殴ってきた。
    周りのチベットーサポーターが、
    「おい、警察、現行犯だろ、捕まえろよ!!!!」
    と言ったのに、
    警察は何もしなかった。

    これが抗議活動中じゃなかったら、普通にブチ切れて乱闘になってる。
    でも非暴力を貫く為、ひたすら耐えた。

    Mちゃんが1日かけて一生懸命書いたプラカードを、
    中国人が叩き落とした。
    拾おうとするMちゃん。踏みつける中国人。
    「おい、てめー何やってんだよ!」と制止に入った。
    2mくらいの距離に警察がいたが、何もしなかった。


    街中いたるところで抗議合戦。
    救急車が来たり大騒ぎ。
    僕らはひたすら抗議活動をした。
    (動画あり)

    雨が降ってきた。
    それでも誰も抗議を辞めなかった。
    中国人がかたまってる交差点を、
    Tさんと旗を振りながら渡った。
    沿道の中国人は蹴りを入れてくる。
    とても沿道に入れず、車道を歩いていた。
    警察が来て言った。
    「早く沿道に入りなさい!!」
    は?今入ったらボコられるじゃん。
    なんで日本人の安全を守ってくれないの?
    「じゃあ、あいつらに蹴りいれるの辞めさせろよ!!」と僕は叫んだ。
    警察は「ご協力お願いします」と言った。


    雨の中、聖火リレーのゴール地点へ向かった。
    何故か中国人とチベットサポーターに分けられた。
    警察は、「後で聖火の方に誘導するから。」と言った。
    嘘だった。
    ゴールの公園の外の何も無いスペースにチベットサポーターは閉じ込められた。
    聖火なんか、どこにもなかった。
    目の前には警察が何十人も取り囲んでいた。
    こんな場所じゃ、声すら届かない。
    数百人のチベットサポーターは、泣きながら警察に向かって叫ぶだけだった。
    国境無き記者団もこちら側に来させられていた。
    代表がマスコミのインタビューに答えていた。
    (裏から撮影した動画あり)

    聖火リレーがいつ終わったのかも分からないまま、
    土砂降りの中僕らは叫び続けた。
    この声を、伝えることすら出来ないのかと思ったら涙が溢れてきた。
    MちゃんもF君も泣いていた。
    こんなのってあんまりだ。
    せめて伝えて欲しいだけなのに。
    この叫びを聞いていたのは目の前に並んだ警察だけだった。




    チベット人の代表が弾圧の現状を訴えた。
    涙が止まらなかった。
    内モンゴルの代表が弾圧の現状を訴えた。
    涙がとまらなかった。

    伝えたい。ただ伝えたいだけなのに、国家権力によって封殺された。
    悔しい。悔しい。

    日本は最低な国だ。
    平和だ、人権だと騒ぐ割には、
    中国の圧力に負けて平気でこういう事をする。
    警察を使って。

    帰りに携帯でニュースを見た。
    「聖火リレーは無事終了。沿道は大歓迎ムード。」
    「聖火リレーで日本人5人逮捕。中国人留学生に怪我。」

    僕は愕然とした。
    この国のマスコミは終わったと感じた。

    あの怒号は、
    僕らが受けた痛みは、
    彼らの悲痛な叫びは、
    どこに反映されたのだろう。


    警察によって意図的に中国人のみの沿道を作り、
    そこをマスコミは撮影し、
    中国人の暴力を黙認して、日本人を逮捕する。
    これが日本のやることか?
    ここは本当に日本なのか?
    中国の旗を持たないと歩けない沿道って何なんだ?

    この国は最低な国です。
    チベット人は泣きながらありがとうと言っていたけれど、
    僕は彼らに謝りたかった。
    初めて日本人であることを恥じた。

    帰り道、僕らは泣いた。


    これが真実です。
    僕は日本政府は中国以下だと思った。
    弾圧にNOを言えずに、言いなりになって彼らの叫びを封殺したこの国は、もう民主主義国家ではない。

    4/26日長野。
    そこには言論の自由はなかった。
    歩行の自由すらなかった。
    中国人を除いて。


    追記:どなた様も、転載の許可必要ありません。
    報告だけしていただけると、反応が見れて嬉しいのでお願いします。
    動画が消えたりするるみたいですが、また報告していただけたら何度でも載せなおします。
    マスコミの嘘つき。大嫌い。
    FREE TIBET!!




    そしてこれらは、YouTubeに投稿されたタレコミ動画です。

    YouTube - Torch relay 2008 Beijing in Nagano Japan
    YouTube - The torch relay in the wakasato Park(nagano japan)
    YouTube - 警察が領土割譲した聖火リレースタート地点の様子 1/2

    リンクは張りませんが、今日のニコニコ動画のランキングにも、様々なタレコミ動画が入っていました。




    何が事実なのか?
    皆様なりの結論を出すための手助けになればと思い、一般の報道では見られない種類の情報を意図的にピックアップしました。
    マスコミによって公開されている情報と併せて、判断材料にしていただければ幸いです。

    今日アップするもう一つの記事で、私の思うところを書こうと思います。





    驚くべきアメリカ大学の現状

    2008-04-10 20:58:26 | コラム
    「iTunes U」をご存知でしょうか。
    大学の講義を、iTunes Storeで無料配信するサービスです。
    アメリカで以前より行われており、スタンフォードやMITなど、超一流大学の講義を好きなだけ聴く(見る)ことができます。
    昨日の講演の中で山本社長が、これにまつわる驚くべきアメリカの現状を教えて下さいました。

    通常、私たちはどうやって大学を選ぶでしょうか。
    ネームバリュー、学べる分野、有名な教授、大学の校風、難易度などを元に選ぶでしょう。
    そして入学後、多くの講義の中から取りたいものを選びます。
    場合によっては、先輩などから担当教員に関する情報も参考にするでしょう。

    アメリカの場合、入学しなくともポッドキャストで学ぶことができます。
    ですので、やる気さえあれば学びたいことを好きなだけ学べます。
    そのような状況で、彼らは何を基準に大学を選ぶのか。
    ポッドキャストによる講義を聴き、「この教授からは直接学びたい」、「この大学の講義を直に受けたい」と思った大学を選ぶのです。
    大学に入る前から、学びたい講義や教授を決めているというのです。
    山本社長曰く、ポッドキャストを使って進学する大学を選んだという学生は、15%に達するそうです。

    日本では信じられないこうした現象が、海の向こうでは「当たり前」になっています。
    自分はこんな体験をできませんでしたが、今の小学生が大学に入る頃には、この恩恵を享受してほしいものです。