新技術は遅かれ早かれ飽きられる――任天堂のつぎなる一手はあのタイトル - ファミ通.com
紹介した記事の中にも「特段のサプライズはなかったものの」とある通り、例年ほどの盛り上がりはなかったそうです。
イベント直前の話題もFF XIIIのマルチ展開に持って行かれましたし、今年はちょっとブレーキがかかった感じでしょうか?
ただ、サプライズこそ無かったものの発表は堅実。
Wii版どうぶつの森やWii Music、そしてWii Sportsの続編など、売れ行きの堅そうなタイトルが並んでいます。
私が気になるのはやはりWii Musicです。
なんと、演奏ミスがないという新感覚のスタイル。自分の好きなように演奏すればよく、評価もないそうです。
音ゲーでよくある鬼のようなスコアとは無縁ということですね。
実を言うと、Wii Musicの概要を見たとき、私は「やった!」と得意になりました。
昨年私が受講した「ビデオゲーム産業論」という講義のレポートで私の書いたことが、かなり近い形で実現しているのです。
レポートタイトルは「創造の場としてのWii Musicの可能性」。
そこで私は、「SDカードによる外部音源の使用」と「Wi-Fi利用も可能な他者評価システム」の二つを提案しました。
前者に関しては、やはりというかなんというか、無理そうです。
しかし肝心なのは後者。他者評価システムの点です。
本来、音楽の表現というのは一人一人違うものであり、同じ曲でも演奏者や指揮者によって大きな違いが生まれます。
しかし画一的な評価基準を設けたのであれば、このゲームのプレイ目的は「ゲームの定めた演奏基準をクリアすること」になってしまいます。
純粋に自分の演奏を楽しむのであれば、少なくとも評価するのは自分か他人、つまり人間であるべきです。
そしてもう一つ、自分の演奏をネット上で発表できるシステムが必要であるとも書きました。
オリジナル演奏の動画というのはYouTubeなどの人気コンテンツです。
国民性が表れているのか、日本以上に欧米ではその傾向が顕著です。
そうした点から見ても、オリジナル演奏のできるゲームなのだから、それをネット上で公開しない手はないだろう、と考えました。
それができると正式に発表されたわけではありませんが、
ミュージックビデオの作成が可能
ニンテンドーWi-FIコネクション対応
の二点から想像するに、それらしいことができそうな感じがします。
また、これはレポートで書いたことではありませんが、ゲームをプレイするインセンティブの点から見ても、プレイを公開できるのは大事だと思います。
普通、音ゲーのインセンティブは難関曲を演奏しきることであったり、高いスコアを出すことにあります。
しかし評価という概念が無い以上、何か別のインセンティブを用意する必要がある。
その目的にも、見事に合致してると言えるのではないでしょうか。
自分の想像していたことが実現するというのは思った以上に嬉しいものですね。
さあ、どんなゲームに仕上がるのでしょうか。