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こばなし

日々のよしなしごと

ゲド戦記

2006年08月13日 | 映画
前売り券を買っておいたのに、
当日持って行くのを忘れる馬鹿な女はまさしくわたしである…。

いろんなところでかなり酷評だった映画なので、
正直期待はしていなかった。
確かに絵は荒いし、ちょっと手ぇ抜き過ぎかなぁと思う。
でも話は好きだった。
わたしは原作のゲド戦記を知らないから、それもよかったのではないかと思う。
闇を見過ぎると光を忘れる。
でも闇がなければ光もない。
両方とうまくつき合わなくてはならない。
しかし主人公とテルー、テルーの養母テナーは微妙だったなぁ…
主人公は岡田くんの顔が浮かび過ぎてしまうし、
テルーとテナーは抑揚がなさすぎた…。
そこはもっと激しくしてよ! というところがだいぶあった。
テルーの唄も、声はいいんだけど、まだまだ…。
しかし曲自体は気に入っているので、頭の中でずっと流れてしまう。
まぁ初監督作品だしなぁ、仕方ない…。

ビックカメラで、DSの入れ物セット、
ファイナルファンタジータクティクスADVを購入。
居酒屋でお酒を飲まずに3000円も費やす。
石焼きサーモンといくら丼が美味すぎる。
デザートは苺白玉ぜんざい。
うふぅ。

好きな人の話をしたら、やっぱり否定された。
わたしと彼女の好みはどうも合わないようなのだが、
どちらかといえば彼女の好みのほうがおかしいと思う今日この頃。
コメント (5)
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となりのトトロ

2006年07月28日 | 映画
小学6年生のサツキと4歳の妹メイが引っ越してきたおんぼろな家の隣には、遠く見上げるほどに大きなクスノキの森があった。やがて2人はその森の主である「へんないきもの」トトロと出会い、胸躍る体験をすることになる…。
かつてはこんなにも豊かだった日本の自然と、それに畏敬の念をもちながら暮らす生き方のすがすがしさ。そんなテーマを夢あふれる作品に仕立てたのが、この『となりのトトロ』だ。『ルパン3世カリオストロの城』『風の谷のナウシカ』などを手がけ、アニメファンの間ではすでにカリスマとなっていた宮崎駿監督の存在を一般に知らしめた作品でもある。
他人への優しさを忘れない人々、両親の言葉ひとつひとつに込められた愛情、何げない日常の1コマがドキドキするものに変わるその瞬間。どの場面を見てもみずみずしく、そして懐かしい。トトロの姿に子どもは目を輝かせ、大人は心が洗われる、まさに世代を超える名作と言えるだろう。(安川正吾)
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久しぶりにトトロを観て、きっと今までで一番泣いた。
馬鹿みたいに泣いた。

カンタは馬鹿だ。
典型的な馬鹿ガキ。
でもやっぱり、そんなカンタを可愛いと思ってしまう。

台詞をいちいち覚えてるなぁと、自分で感心してしまう。
「おまえんち、おっばけやーしきぃー!」
「かんたぁ~!」
「メーイちゃーん」
全部一緒に言ってしまう。

サツキはいい子すぎる。こんなにいい子はいない。
「お母さん、死んじゃったらどうしよう!」と、
おばあちゃんにやっとのことで泣きつくサツキの気持ちが、
すごくよくわかって、泣いてしまう。
わたしはサツキほどいい子じゃない。
でも妹がわがままだと、自分はわがままを言ってはいけないと思ってしまう。
自分はしっかりしなきゃ、ちゃんとしなきゃ、と思ってしまう。
手がかからないから、わたしは放っておかれ、妹ほど心配もされず、
妹よりも自由にはできたけど、寂しかったんだなぁと、
今となっては思う。
実際わたしは、結局それで爆発したのだ。
子育てって難しいよ。

いくつになっても、ネコバスに乗りたい。
あのふわふわ。たまらない。
もうトトロを見ることはできないけれど、
感じることくらいはできるかなぁ。
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ウォルター少年と、夏の休日(2003) Secondhand Lions

2006年07月27日 | 映画
2人のおじいさんが住むテキサス州に、夏休みの間だけあずけられることになった少年ウォルターの、一夏の思い出を温かく描いたハートフル・ヒューマンドラマ。ハーレイ・ジョエル・オスメントほか出演。 Amazon.co.jp


テレビでやっていたから、何の気なしに観た映画。
しかしよい映画だったなぁ。

ただでさえじいさん好きなのに、
そのじいさんが自由奔放なハチャメチャじいさんだったら、
ますます好きになってしまう。

じいさんたちの過去は夢のような話。
それを信じるかどうかは自分次第。

「それが真実かどうかは問題じゃない。
大事なのは、それを真実だと信じることだ」


こんなじいさんの台詞にぐっときてしまう。

たとえ愚かな母親でも、母親であることには変わりない。
母にはどうしても愛を求めてしまう。
しかし見限ることもときには必要なのだ。

ライオンいいなぁ。
ライオンとか、虎とか、狼とか、憧れだ。

景色が素晴らしくて、涙が出る。

最後がまた、イカすわ。
冒険小説を読んでいるみたいな映画。
わくわくして、うきうきして。
こういう気持ち、忘れたくないな。
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アバウト・シュミット

2006年07月16日 | 映画
保険会社を定年退職したシュミットは、ひまな毎日に嫌気がさし、チャリティ団体に応募。援助するアフリカの少年に手紙を書く。ところが簡単な自己紹介のつもりが、妻への不満など、グチばかりつづることに。そんなとき妻が急死。愛娘が帰郷するが、彼女が連れてきた婚約者はとんでもないアホだった…。
平凡な男シュミットの老後の日々をシニカルなユーモアを散りばめて描いた人間ドラマの傑作。主演のニコルソンが、口数は少ないけれど、心の中ではグチってばかりの怒れる老人をチャーミングに演じている。ユーモアの中に孤独を垣間見せる絶妙の演技は、オスカーノミネートも納得の素晴らしさだ。また娘の婚約者の母親を演じるキャシー・ベイツの豪快な老ババぶりも必見。監督&脚本は『ハイスクール白書 優等生ギャルに気をつけろ』で脚光をあびたアレクサンダー・ペイン。(斎藤 香)
 Amazon.co.jp

埼玉の友だちの部屋にお泊まりさせてもらって、
その夜に観た映画。
井筒監督が『虎の門』で絶賛していたことだけ覚えていた。
物語は淡々と進む。
ドキドキしたり、ハラハラしたりはしない。
あぁ…あぁ…という感じで進んでいく。
昼間運動をして疲れた体の友だちは、途中で眠ってしまった。
でも最後、最後にこの映画のすべてが集約されていた。
もう本当に、たくさん散々なことがあって、
いいことなんてひとつもなくて、
でもただひとつの、幸福が、希望があった。
えも言われぬ気持ちとはこのことだと思う。
本当に、やられた感満載。
溢れ出す涙。
やっぱり人間に必要なのは、差し伸べられる手なのだ。
ラストにこんな衝撃を受けた映画は久しぶり。
すごい。
どうしようもなくなったとき、また観たい。
コメント (2)
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胡同のひまわり

2006年07月11日 | 映画
振休だったので、サークルの後輩と渋谷まで映画鑑賞へ。
トトロをもらった。ありがとう。
始まる前に、中華ファーストフード店で腹ごしらえ。
ここ良い。また来よう。

胡同(フートン)のひまわり
北京に暮らす父、母、息子からなるチャン一家の物語を、中国が劇的に変化した1976年、1987年、1999年に焦点をあてて描く。
両手をつぶしてしまい、画家になる夢を絶たれてしまった父は、その夢を息子に託し口うるさく教育を始める。父に反抗しながらも、徐々に画家として成長していく息子。しかし彼にもさまざまな困難が訪れる…。

2005年/中国/132分
配給:東芝エンタテインメント

監督・脚本: チャン・ヤン
出演:ジョアン・チェン スン・ハイイン ワン・ハイディ


胡同のひまわり Bunkamura ル・シネマ


頑固で意地っ張り、しつけに厳しくて不器用。
とかくそういう父親の愛情というのは、子どもには理解されないものだ。
本当は、誰よりも子どもを愛してる。
でも、不器用だから、うまくそれを表現できない。
頑固だから、子どもとうまく向き合えない。

実際に自分の父親が、この映画のお父さんのようだったら、
心底嫌で仕方ないだろうけれども、
こんなお父さんを愛し続けるお母さんの気持ちはすごくよくわかる。
わたしはきっと、不器用な人を放っておけない症候群だ。
しかし、このお父さんはいささかやりすぎだ。

不器用な人の愛って、わかりにくいけれど、
わかったときの切なさには、たまらないものがある。
歳をとると、どんな人も、多少は丸くなるしね。

スン・ハイインという父親役の役者さんは素晴らしかった。
音楽も素晴らしくて、情景にこの音楽が重なると、
泣かずにはいられなかった。
愛に溢れた、いい映画。

胡同(フートン):北京の街の路地、横町。灰色の塀が続く胡同の中にあるのが、四合院(しごういん)という北京の伝統的な民家。中庭を囲むように東西南北にそれぞれの棟が配置されている。2008年の北京オリンピックに向けて、大規模な都市開発の中、現在急激に取り壊しが進んでいる。昔懐かしい胡同での暮らしぶりは北京からその姿を消そうとしている。
胡同のひまわり INTRODUCTION

この胡同の家並みというのがなんとも言えなくて。
日本でも長屋はどんどんなくなっていて、
中国でも同じことが起きている。
この映画は、胡同の暮らしというものを映像に残したという点でも、
意義のある作品だと書かれていた。
現在胡同は観光地化しているらしいが、
いずれ実際に目にしてみたいと思う。


後輩はお父さんに反感を持ってしまったのと、
ラストに納得がいかず、泣けなかったらしい。
でも、男なんて、そんなものだと思うな。
どうやっても女には理解できないものを、男の人は抱えてる。
だからといって、
自分にあのラストのようなことが起こるのは御免ですが。笑
懲りずにまた行こうね。
コメント (4)
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