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こばなし

日々のよしなしごと

ジャーヘッド

2006年04月09日 | 映画
メディアが暴けなかった湾岸戦争の真実が、ここにある。

最高の生き方がある。そう信じて、撲は戦場に向かった…


ジャーヘッド 公式サイト

ジャンルは戦争映画なのだが、従来の作品とは、かなり印象が違う。戦闘シーンがほとんどないこと。そして、主人公たちの戦争への意識も独特。湾岸戦争を背景にした本作は、現代の戦争におけるアメリカ、つまり戦地へ向かう側が、どんな状況になるのかをリアルに見せている。かと言って、小むずかしい内容ではなく、むしろ、ひとりの青年の青春ストーリーのような軽さが充満しているのだ。原作は、実際に湾岸戦争に従軍した兵士の告白本。サム・メンデス監督のシニカルな視点が、うまく機能した一作だ。
野心を持って海兵隊に志願したアンソニーだが、彼を待っていたのは、予想外の訓練や、戦地のサウジアラビアへ行ってもひたすら待機する状況。戦意が高揚しているのに戦えない兵士たちの微妙な心理を、主演のジェイク・ギレンホールを中心に、キャストが個性たっぷりに演じている。戦地での乱痴気パーティなど笑いを誘うシーンと、顔も判別できない死体といった衝撃映像が強烈なコントラスト。戦争という特殊な背景ながら、自分の入った環境が思ったとおりではなかったという設定が、人生のさまざまな側面と重なるのもおもしろい。(斉藤博昭)
Amazon.co.jp


叔母と観に行ったのだが、周りはおじさんばかりだった。
しかしそれも中身を観ればうなずけた。
普通の女の人には、興味の持てない映画だろう。
男臭くて、特にアクションの連続なわけでもなくて。
わたしは普通の女ではないので、楽しめた。

最初はとにかく下ネタ三昧だった。
また下ネタかよ!(三村風)と何度も心の中でツッコんだ。
男って本当に下ネタが好きだ。

「戦争の真実」をわたしも少し垣間見れた気がした。
少なくとも大抵の女は、1人の男をずっと待ち続けるなんてことはできない。
世界中でそれとは反対の「純愛」が溢れている。
みんながそれを持てないことをどこかで知っているから、
呆れるくらいにそういうものを貪るんだろうな。

戦場では糞尿を油でかきまぜて燃やすなんて、初めて知った。
最高に臭いらしい。うえ。

クライマックスでのあの悔しさ、あの切なさは、
なんと言ったらいいのだろう。
上官に殴りかかる彼の気持ちは。
言葉が見つからない。

ジェイミー・フォックスが煙草をくわえながら、
上半身裸でマシンガンを空に撃ちまくる姿が、
最高にエロかった。

観た後でとても不思議な気持ちになった。
戦争ってなんだろう?
今までの戦争映画とは、本当に一線を画した映画だった。
原作の告白本も読んでみたいし、
この映画自体もう一度観てみたい。
そのときは何を思うだろうか。
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トミー TOMMY

2006年03月04日 | 映画
ジャック・ニコルソンが歌う(歌おうとする)のを聴きたいと思ったり、アン・マーグレットが酔っぱらったようにベイクド・ビーンズの滝に打たれて跳ね回っているところを見てびっくりしたいと思ったら、『トミー』はまさにうってつけの映画だ。ザ・フーの素晴らしいロック・オペラは、たまたま監督ケン・ラッセルの映像に対する過剰趣味と抜群に一致、この1975年の映画は、ケン・ラッセル監督にとってもっとも代表的な作品となった。この作品は、ミュージカル的誇張がなされた発熱夢であり、それはピート・タウンゼントの、ロック叙事詩を描くという野心におあつらえのものだったのだ。内容は、表題の“耳が聞こえず、口もきけず、目も見えない少年”(ザ・フーのヴォーカル、ロジャー・ダルトリーが演じる)が、知覚を奪った子ども時代のトラウマを乗り越え、“ピンボール・ウィザード”となり、組織化された宗教の偽善に対してタウンゼントがしかける壮大な戦いの救世主というものだ。

ラッセル監督の影像催眠術にかけられ、観客は夢見状態になるにもかかわらず、ストーリーは驚くほど首尾一貫している。トミーのオデッセイは映画全体を覆う音楽を通じて描かれ、それぞれの曲、血が逆流しそうな「アシッド・クィーン」(ティナ・ターナーのはまり役)、善意の医者役のジャック・ニコルソンの一曲、そびえ立つエルトン・ジョンの「ピンボールの魔術師」、そしてダルトリーの自己覚醒的「僕は自由だ」といった曲が、トミーの成長の過程で軸となる章を表している。エリック・クラプトンや、(すごいことに)ザ・フーのドラマー、キース・ムーンらも登場している。 すべてを通じてケン・ラッセルは信心深いといってもいいほどタウンゼントのアーティスティック・ヴィジョンに忠実だ。初公開当時こそ、評論家は賛否両論だったが、今みると『トミー』はいかれた映画のマイナー・クラシックであり、創造力をかきたてるミュージカルの鬼才作品として価値があるのだろう。(Jeff Shannon, Amazon.com



最初は本当に「なんじゃこりゃ???」だった。
映画? ミュージカル?
予備知識もなにもない状態で観たから。
普通の台詞はひとつもなくて、全編歌、歌、歌。
唐突すぎな展開もあったりして、やっぱり「???」。

でもだんだん引き込まれていっている自分にふと気づく。
楽しくなってきている自分に気づく。
しかもわたしですら知っている有名人がゴロゴロ出てくるではないか!
ピンボールの魔術師が最高。

主人公が心の中で、絶えず叫んでいる言葉。

Feel me.
Touch me.
See me.
Heal me.


繰り返されれば繰り返されるほど、胸が痛くなる。
どんなに両親が息子を大事に思っていても、
彼らはトミーの本質を見ようとはしていない。
ましてや癒そうなんて、思ってもいない。
たとえ実際に触れていても、それは表面上だけのことだ。

最近は引きこもりが問題になっているけれど、
彼らが心のうちで叫んでいることも、
結局トミーと同じなのではないかと思う。


新聞でTOMMYのブロードウェイミュージカルが日本へやってくることを知る。
行きたいな~。でもお金と時間が…ない。
QUEENのミュージカルも行きたかったけど、結局行かずじまい。
とりあえずTSUTAYAにサントラないかしら。
行きたい場所が多すぎる。
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ロック・スター Rock Star

2006年02月17日 | 映画
伝説的バンド「スティール・ドラゴン」のボーカリスト・ボビーを崇拝している青年クリス。彼の率いるスティール・ドラゴンのトリビュートバンドは、テクニックが高いことで定評を得ていた。完璧なコピーを美徳としていたクリスだったが、あまりの彼の徹底ぶりにバンドメンバーは嫌気がさし、彼はバンドを追い出されてしまう。そんな彼にボビーの後釜として、「スティール・ドラゴン」のメンバー入りの誘いが来た! 憧れのスターに変身するロックンロールファンタジー。監督は『陽のあたる教室』のスティーヴン・ヘレク。


音楽好き、特にロック、ヘヴィメタ好きは必見の映画!
わたしはメタルが特に好きというわけではないが、なぜメタルが愛されるのかはわかる。
メタルバンドのライブって、あの一体感がたまらないのだろうと思う。
爆音や、すばらしいテクニックに酔いしれて。

映画に出てくる「スティール・ドラゴン」、かっこよすぎ!
わたしは思わずノリノリで3つ指立てていた。恥
特にクリスのバンド入り試験のときの曲が1番好き。
彼が実際歌っているのかどうかはわからないが、うまい…!
日本の映画もこれくらいしてよ…と思ってしまう。汗
最後に恋人のために歌った歌も、綺麗で好き。
サントラほしいなぁ。

そしてクリスの笑顔がかわいくてかわいくて。
笑顔がかわいい人って本当に素敵。
特に「スティール・ドラゴン」に入って初めての撮影で、
「ロッカーらしくしろよ、笑顔は禁物だ」と言われながら、
それでも嬉しくて笑顔が止まらないクリスはかわいすぎ!!

ロックは人を救うが、ときに人を堕落させもする。
それがすごく印象的だった。
今はそんなこともなくなっただろうけれど、
「ロック=ドラッグ」という時代があったのは事実で。

「ドラッグなんかなくても、俺はいい曲を作ってみせる」
浦沢直樹著『20世紀少年』のケンヂの台詞を思い出したり。
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イノセント・ボイス ~12歳の戦場~

2006年02月08日 | 映画
内戦下の少年時代 無名俳優が放つ珠玉の脚本

ロサンゼルス在住の新人俳優オスカー・トレス。全く無名だった彼の手による1本の脚本が、ハリウッドとメキシコの映画人たちの心を揺さぶった。1980年代、激しい内戦に包まれていた中南米エルサルバドル。少年時代をこの内戦下で過ごしたトレスは、14歳でアメリカへ亡命するまでの記憶を脚本に書き上げた。そして、2002年、ハリウッドで活躍するメキシコ出身の著名な監督ルイス・マンドーキに自ら脚本を売り込む。かねてからメキシコに戻って映画を作りたいと思っていたマンドーキは、即座に脚本を気に入り映画化を快諾。こうしてトレスの体験記は、『イノセント・ボイス-12歳の戦場-』のかたちに結実した。12年間に及ぶ内戦は、7万5千人の犠牲者、8千人の政治的失踪者、100万人近い亡命者を生んだ。また、本作が描き出すように、この間、多くの少年たちが軍に徴兵されていった。子ども兵士の問題は今なお深刻だ。現在も30以上の紛争地で、およそ30万人の子どもたちが兵士として働かされている。

戦場に咲く少年の笑顔と母の愛

1980年代、エルサルバドルでは、政府軍と反政府ゲリラ組織FMLNが泥沼の内戦を繰り広げていた。11歳の少年チャバは、父親が家を出たため、母親と妹弟を守らなければならない。彼が恐れているのは、12歳の誕生日を迎えること。政府軍に徴収され、楽しい子ども時代が終わってしまうからだ。母親の愛情と、禁じられた反戦歌を流すラジオを頼りに強く生きるチャバ。だが、誕生日はすぐそこまで迫っていた……。
いつなんどき銃撃戦が始まるかわからない、内戦下での過酷な生活。けれど、少年チャバの目から見た日常は、辛いことばかりじゃない。家族との団欒に笑えば、家計を支える仕事もするし、恋もする。戦場に流れる幸福なひととき。ごく平凡な11歳という時間を、精一杯に生きるチャバの姿がまぶしい。そんなやんちゃなチャバをつねに見守っているのは、女手ひとつで子どもたちを育てる美しい母親。しっかりと大地を踏みしめ生きる女性だ。子どもたちに注ぐ母の絶対的な愛襲撃の中で、さらに強く結ばれる母子の絆に涙せずにはいられないだろう。


イノセント・ボイス 公式サイト


この映画がすごく観たいのだが、銀座でしか公開していないようで、
銀座まで行くべきか考えてしまう。交通費が…
でも銀座ついでに、Macの直営店にもまた行けるしな…
でもまだiPodは買えそうにないけど

ホームページのインタビューを読んでいたら、監督がこんなことを言っていた。

戦争は、人間の中にある最低の部分と最高の部分を引き出すものだと思います。

とても的確な意見だと思った。
人間は最低に醜くて、最高に美しい。
コメント (4)
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バグズ・ライフ A Bug's Life

2006年01月17日 | 映画
知られざる昆虫の世界。毎年秋には冬への備えと共に、冷酷なバッタ軍団ホッパー(声=ケヴィン・スペイシー)に“お供え"をして生きのびているアリ王国。今年も母である女王アッダ姫のもと食料集めをするアリたちだが、アイデアマンだがドジでトラブルメーカーの働きアリのフリック(デイヴ・フォーリー)が発明した食料刈り取り機が大暴走、せっかく集めた食料がなくなってしまう事態に。食料がないのでバッタ軍団は大暴れ。フリックは裁判にかけられ、アリ王国を守る用心棒の大きな虫を探してくることを命令され旅立った。 goo映画

わたしは基本的に実写ものの中のCGの多用に関しては反対だが、
フルCGについては特に嫌いというわけではない。
『モンスターズ・インク』も大好きだし。
PIXERの作り出すキャラクターは、本当にかわいくて味がある。
どのキャラクターもかわいくてたまらないが、
中でも一番かわいかったのが、アリの国で一番小さなお姫さま。
あの子の走る姿がかわいすぎて…もうヤられた…
すごいぜPIXER…ゴクリ

そもそもわたしは虫好きなので、余計にこの映画はたまらない。
アリの行列とか、見ててほんと飽きない。
いまだに図鑑が愛読書だし…。
つい虫に話しかけてしまう変な人です…。

しかし虫の生態をある程度知っていると、
一介の兵隊アリと女王アリの恋は成り立たないよな…とどうしても思ってしまう。
手品師のカマキリにはカマがないし!
カマキリの妻がガって…ありえない…。
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