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Yaesu FT-77Sの修理(1)

2022-08-21 | FT-77
Yaesu FT-77S(1983年、ほぼ40年前)、何で10W機かというと、ローカルからQSYしてきた物なので。
これでも、FMユニット、マーカー、CWフィルターのフル装備。
CWフィルターが入ってるので、10MHzのQRP移動運用でも行けるかな。
今の今まで知らなかったのだが、これ、アナログVFOを基準周波数とした、PLLでした!(えっ、と声出たもん)
TRIO TS-820と同じですな。
でも、TS-820はIF-SHIFTを実装するために、PLLにしたという具体的目的があったのだが、
FT-77は何のためにPLLにしたのか、見当つかず。
入門機で、IF-SHIFTなし(前機のFT-707には、WIDTH有ったのに・・・)。
バンド水晶を減らすためなのか?と回路図見ると、プログラマブルデバイダーが当然無く、
バンド水晶で、(位相比較のために)VCO出力をミックスダウンしてるので、水晶減って無いし。
しかも、VCOはバンド毎に実装してるし(超高級機かい!TS-930/940でも3つだったのに)、
全然部品数の低減になってない。
エンジニアが、PLLを作ってみたかったのだろうか?
機能の拡張になってないし、部品数も極端に増加している(苦笑)。
AMも出られないので、いったい何のために作ったのであろうか?
(廉価機の迷走はこの時代からなのか、苦笑)
で、この子が日の目を見て来なかったのは、アナログVFOの感触が非常に悪かったからである。
不良動作を説明すると(口で説明しにくいのだが)、
7099.0から、7100.0にゆっくり移動させて、停止させて、指を離すと、
VFOが物理的に戻ってしまい、7099.9になるのだ。
ギヤのグリースが変質してゴムみたいになって、
引っ張られるのかとずーっと思っていた。
要するに止めたいところで、止まらない無いのだ。
フィーリングが最悪。
で、何気なく見たのが、下のYouTube。
ダイヤル軸の無い、FT-77の修理なのだが、ボールドライブのベアリングの圧力を調整出来ると言ってるではないか。

そこで、これを、(ダイヤル軸周りの右上にある緑色のペイントに注目)

この様に、90度緩めると、物理的に戻らないようになった!
要するに締めすぎなのだった。

たったこれだけで、ダイヤルの感触が正常になった。(普通になった!)
とにかく、何でも見てみるもんである・・・。

参考にした、FT-77修理ビデオ。
無い軸を削り出しで作っているのが凄すぎる。
後、2SC2290が完全に破壊されてるが、FM運用で壊れたのであろうか?
#266 Yaesu FT -77 Check Out Part 1 - 926 Winner



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