ODORAMOX!

BABA庵から  釣り糸なんぞが ごちゃごちゃ こんがらかった状態を ここでは「オドラモクス」と言う。

ドン引き

2007-05-22 16:19:40 | 花鳥風月
昨夜の月が沈んだあとの空は、満天の星。
このところ高原の初夏のようにさわやかな天気が続いています。
ひんやりと乾燥した風に、半袖ではちょっと寒いかなというような、こちらに来てから初めて経験する天気です。
島の近くに冷水塊があって黒潮が遠のいているせいとか。

海面も<盛り上がり>がなくて低くなり、大潮と重なって、こんなに潮がひいています。
茶色に海草が焼けたところや白いところまでが、ふだんの海面です。
アライケがほんとに「池」になっちゃって、いつも泳いで通る入り口も岩がむき出しになってしまいました。
  

こんな状態を「ドン引き」とダイバーさんが言っていました。

遠のいた黒潮の切れ端が漂っていました。
真ん中の黒いところです。(30分もすると薄く延びてしまいましたが。)



地球の癌

2007-05-13 17:21:30 | 雑感
バンクーバーwestの街で、山麓に建つ住宅群をながめながら、ふと思ったこと。
人間って地球の癌なんだなぁ・・・

長兄は52歳ですい臓がんを患って亡くなった。
最期まで苦しむさまは癌と身体との壮絶な闘いそのものだった。
命が消えるとともに嘘のように静かに安らいだ遺体を前に、
身体が死ねばいっしょに死んでしまうのに、
なお身体を侵してやまない癌というものが存在することがふしぎでならなかった。

癌にも良性と悪性がある。
おとなしく、間借り人としての分をわきまえ、
よくばって「転移」しなければ、癌も人の寿命いっぱい生きられる。

地球にとって人間が癌になったのは、そして、おとなしい癌から悪性の癌に変化したきっかけはなんだろう。

「2001年宇宙の旅」では、棍棒=道具が象徴的に描かれていた。
道具を使いながら、便利な機能を発見するうち、
もともとの目的ではない機能を<発展的>に使い出す。
そして、道具の機能に使われるような転化が起きていき、
生存に必要もない行動に走り出していったのではないか。
さらに「文字」が拍車をかけて、人間は地球の癌になっていった。

さらに悪性癌<人種>が発生して・・・。

それでも、良性の癌にとどまれる人間の社会があった・・・と思う。
しかし悪性癌はひとたび活性化するや、良性の癌まで活発化させていく。


交差点の向かいは、カーネギー・パブリック・ライブラリ。
つまり図書館だけど、ここでは麻薬を射つ部屋があるという。
注射器が提供されるそうだ(もちろん麻薬は提供されない)。
奨励するわけではないが、止められない人たちが隠れて不衛生な器具を使うより、
公の場で・・・という政策。
ダウンタウンの中華街から一筋となりの街路にある図書館の前にいるのは、
麻薬使用者たち。
白人の若い男性が多かったが、みな痩せてうつろな目をしていながら、
とても神経質にこちらを伺っているのがわかる。
小さなデジカメでも、撮るまでのあいだに人数が半分に減ってしまったのだ。
1ブロックを通り過ぎる5分ほどのあいだ、幻覚を見ている人のなかはマジでこわかった。


あ・・・後半はタイトルとは関係ないです。 
地球の癌は、エネルギッシュな力にあふれています。
麻薬患者は癌との戦いに負けて死んでしまった白血球かも。