ODORAMOX!

BABA庵から  釣り糸なんぞが ごちゃごちゃ こんがらかった状態を ここでは「オドラモクス」と言う。

「空振」は振動か震動か

2011-01-25 17:35:34 | 言語の表現
新燃岳の噴火で「空振」ということばを聞いた。
「からぶり」ではなく「くうしん」とよむ、
爆発や噴火による大気の振動をいうそうだ。

「しんどう」には「振動」と「震動」の両方がある。
大地の揺れを震動といい「地震」と書くなら、
「空震」のほうが合っている気がする。

こんな細かい使い分けをする常用漢字なのに、
なんで「障碍」の「がい」に「害」の字を当てはめてしまうのだろう。
常用漢字を決める人々の悪意を感じざるを得ない。

「小ざゝ」の本を紹介したが、
補助金とは関わりなく雇用している社長(著者)は、
もちろん「障がい者」とひらかなで書いていた。

虚と実

2011-01-25 17:02:34 | 雑感
Facebookと小ざゝでは、虚と実を考えさせられた。

太極マークのポイントは小さな点で、
虚と実が恒(つね)に動いて入れ替わっていくことを象徴する。
虚が実を生みだし、実が虚を生みだす。

インタネットが拡大する仮想世界が、
どんな世界を実現していくのか。

ひところ「戦後民主主義の虚構」という論があった。
虚構であっても実に転化させていける。
実にならなかったとしたら、原因はどこにあったのか……

小ざゝとFacebook

2011-01-25 11:21:21 | 世の中
久しぶりに見た映画は「ソーシャル・ネットワーク
その日に読んでいた本は『1坪の奇跡

帯の「たった1坪で年商3億。」という惹句で手に取ったら、
よく最中を買う吉祥寺の「小ざゝ」(おざさ)の本でした。

世界最大のSNS「Facebook」の事業と1坪店舗の事業、
なにもかも対照的です。

「小ざさ」の本には、豊かな充実感を得られました。
もちろん自分が育ってきた土地の店だからですが、
菓子作りの職人技や店の歴史の話のあいだに、
いま見直されてしかるべき事柄がたくさんつまっているのです。
とても単純なことばかりだけれど、
親から子へ孫へ伝えられる訓えの力、
じかに対面してこその、人付き合いあるいは交流(コミュニケーション)・・・
豊かさとは何か、本物とは何か、人それぞれに異なりますが、
いま生きている場で大切にしていくべきこと、それは何かを、
見失うことなく、真摯に追求していくことが、
健康で充実した人生・社会を実現する道だと、
あらためて思いました。

「もの造りは、生き物の原始の姿」と言う、
小ざさの社長は小柄な80歳近くになるお婆さん。
企業経営に携わる人を含め、多くの人たちに紹介したい本です。

あ、「ソーシャル・ネットワーク」もおもしろかったです。

Refreshing in Shanghai

2011-01-18 19:30:48 | 雑感

「ひとりでいるときは何をしている?」

上海ではテレビの芸能番組が楽しい。
伝統芸能のチャンネルもあるし、
「スター誕生」のような番組でも、
すごい才能の人たちが競うので見ごたえ・聴きごたえがある。

でも日曜日には 上海博物館 に出かけた。
外観は別として、中の造りは明るく落ち着く。

もう4-5回めだけれど、
「よいもの」にじかに触れる楽しさがある。

1万2千年以上前の土器破片の模様や、
数千年前の陶器(無傷)表面の滑らかさにも
惹きつけられる。

  「ゆっくり見ている時間はないからね!」
  静かな展示室に大きな声の日本語が響いた。
  7-8人の日本人グループだったが、
  行儀が悪い人は、どこにもいるものだ。

せっかくきて「よいもの」をしっかり見ていかないなんてもったいない。
技術の高さ・素材の良さを判断できないまま、
土産店で玉の工芸品などを見て、
  「これは博物館にあったな!」
と高い値段で安物買いをしてしまいかねない…。


土曜日には近所を散歩して、科学会堂に展示館を見つけた。

小さな展示館だが、思いがけないことに、そしてうれしいことに、
見たかった上海万博「清明上河図」と同じ技術を用いたものが…。

上海科技発展展示館のサイトhttp://www.sest.org.cn/
で「漫遊上海科技発展展示館」をクリックすると、
出てくる館内の案内図で中央の部屋の水色部分です。
(盧湾区)南昌路57号 电话:53822040
「新天地」にも近く、大きな復興公園もあるこのエリアは、
歩くことが好きな人にはいいかもしれない。

この展示館も無料だったが、上海博物館も無料だ。
そのまま、日本の真似をせずに無料を続けてほしいもの。

上海博物館には広いTeaRoomもあるが、
コーヒーや茶など500円弱で、
ケーキが300円くらいと高いから、利用客は少ない!
しかし、方法はあるもの。
水(ペットボトル)40円也を買えば、堂々とゆっくり休める
 

土日の出費 地下鉄1区間往復 約90円
 外食:「東方既白」(ケンタッキー系のファストフード店)で 約350円
    「呉越人家」(麺類が多い)で 約500円
 博物館TeaRoomで 水 約40円
 肉饅・野菜饅など10個(保存用も) 約140円
 朝市(非公開)でミカン3個とトマト4個 約70円
ほかに
 湯沸かしPOT(SANYO制) 約1800円
 書籍4冊 約1000円

上海のちょっといい人たち(7)

2011-01-18 19:12:39 | 雑感
きょうの上海は雪が舞い、夕刻に事務所から見下ろすと屋根が白くなっています。

ちかごろカメラを持ち歩かないし、
携帯のカメラは使えても処理がなかなかめんどうで・・・
上海の雪景色もパス……カメラと言えば:


この週末に上海博物館で小学生の団体に会う。
たぶん小学5年生ではないかと推測。
そろいの赤い帽子をかぶって、
20人くらいの組が3-4グルーフ。

日本の美術館や博物館で小中学生の団体が来たら、
うるさくて逃げ出さなきゃならないけれど、
そんな心配は無用だった。

どのグループも、大きな声を上げることなく、
とても静かに行動している。

ただ、3人に一人は小さなデジカメを持って撮影していて、
そのFlashには迷惑したけど。

「写真に撮ったとたんに、心から消えちゃうよ。
 撮影より、眼にしっかりやきつけたらどう?」

と言いたかったが、この語学力では通じるはずもなし。

団体ばかりでなく、親に連れられた小さな子もいたが、
そういえば、みんな静かにしていたっけ。

家族の形が変わっていく中で、
昔のわんぱく小僧が消えていっているような気がする。