ODORAMOX!

BABA庵から  釣り糸なんぞが ごちゃごちゃ こんがらかった状態を ここでは「オドラモクス」と言う。

ドキュメンタリ映画と機密文書

2007-01-25 23:31:08 | 世の中
アメリカが、日本の戦争犯罪に関する文書10万ページを機密解除したそうだ。
これで1999年以来、ナチス・ドイツと日本の戦争犯罪に関して、
機密を解いて情報開示した文書は800万ページにものぼるという。
もちろん「731部隊」や「南京虐殺事件」に関する日本帝国軍の文書も含めて。

サンダンス映画祭 Sundance Film Festibal には、アメリカの"Nanking"が出品された(はず)。
 
「今年70年を迎える南京事件は、国際的な関心を呼ぶことが予想され、中国や米国で関連映画の計画が相次いでいる。「南京」はその先陣を切る作品として注目されている。」 
 (2007年1月16日23時4分 読売新聞)

アイリス・チャン『南京の真実』も2008年には映画化されるという。

そして・・・Japan Times によると
 a Japanese director's plan to shoot a film putting his spin on the Nanjing Massacre in which he claims the butchery of Chinese by the Japanese Imperial Army is nothing more than political propaganda. 

「南京事件は政治的プロパガンダ」という映画プロデューサを応援するために、石原慎太郎・櫻井よし子・松原仁など40人が集まったそうだ。

"The anti-Japan propaganda will spread all over the world and become an established fact. That would not only put shame on the Japanese people but also disgrace those who fought in the war, which is unacceptable,"  

がプロデューサ氏の言。

世界に広がる「反日宣伝」?に対応する

海外の報道を見聞していくと、日本での「真実」論議が、
「木を見て森を見ない」類のもの、より政治的宣伝に近いものと思える。
小じわを隠そうとして厚化粧するような、こっけいな姿が見える。

隠そうとすることが、どんどん公開されていくなかでのドキュメンタリ映画の制作、どうなるのかな。
「機密解除ちょっとストップして!」
とアメリカ政府に働きかけるかもしれない。
「じゃあ、ちょっとSuspendしといてやるから、替わりに・・・」
なんていうやりとりを想像してしまう。

件の映画プロデューサ Mizushima は「南の島に雪が降る」(ただし平成のリメイク版)を制作した水島聡。

■平成版『南の島に雪が降る』がどうにも耐え難かったので、昭和版『南の島に雪が降る/久松靜児』をレンタルした。

と映画ファンが書いている。どちらも見ていないので、両方を見てみたい。
この数十年における日本社会の質変化が見えるかもしれない。

ヒトは歩く・・・(その2)

2007-01-24 17:27:08 | 雑感
交差点の横断歩道でトラックにはねられる死亡事故が続いた。
歩行者に安全な信号にすると交通渋滞の問題が起きるというコメントに、
デーブ・スペクターさんだけは
「ゆっくり安全運転をすることがあたりまえ、そんな社会にしなければ」
と発言していた。
(彼はとてもまじめに調査・勉強してコメントをしている。
ジョークのかたまりみたいに見えるけど、ユーモアをいれこむ余裕がある。)

歩くための道から、自動車のための道ばかりになっている。
歩道でさえ、自転車が人を押しのけて走り、駐車・駐輪で、歩く人は道からどんどん追いやられている。

上京したときに見かける身なりのいい太った子どもたちは、
すねから足首まで同じ太さの、歩いていない脚。

「悪貨は良貨を駆逐する」ということばがあるけれど、
自動車が、ヒトから脚力を奪い、心身の発達を阻害して、
ヒトを滅ぼしていくような気になる。

道具を使うことはヒトの特徴だけれども、
際限のない開発は、道具の本来の目的から離れて、
かならずしも必要ではない性能や利便性が追求され、
その結果、ヒトを滅ぼす道具に変わっていく道に、
もう閾値を超えてはいってしまったかもしれない。

整理できない疑問・・・発達とはなんぞや?

(to be continued)

ヒトは歩く・・・(その1)

2007-01-15 09:29:10 | 雑感
台北旅行へもっていった本は、五木寛之の『風の王国』3巻とホーキング『宇宙のすべてを語る』

原子や量子の発見に向かっていった科学と、大地を身体の力で闊歩しながら口伝え(口承)する文化と、どちらが価値あるのだろう。
超能力とか超常現象を「非科学的」として否定するのは、まちがった科学だと感じてしまった。

たとえば食物から特定の成分を抽出して高価なサプリメント(機能性食品)がつくられるけれど、食材を丸ごと摂取するほうがずっと健康的だと、台北で スープ (写真:のりぃの日記から無断借用)を味わいながら思ったのだ。(翌々日はみんな肌が滑らかになった・・・ホント)

『風の王国』 (幻灯舎)から
「毎日、親は子どもをどこかの自然の中ではだしで、一定時間、必ず歩かせるしつけをする」
「よく歩くことで全身の感覚が発達し、考えも深まることを知る」  

  (このテーマ続けて書くつもりです)