ODORAMOX!

BABA庵から  釣り糸なんぞが ごちゃごちゃ こんがらかった状態を ここでは「オドラモクス」と言う。

「みるきーうぇい」 天の川の古本屋さん

2008-07-29 10:07:34 | お知らせ・情報
め由工房近く都道の海側に古本屋さんがあります。
営業日の金曜日以外でも、表に「営業中」の看板が出ていれば開いています。

玄関から上がった座敷は、子どもたちに人気の漫画コーナー。新本なみにきれいなのですが、買って読み終わるとまた持ち込まれるものがけっこう多いとのこと。漫画本といえども、汚さないよう傷めないようたいせつに扱っている子どもの姿が目に浮かび、うれしくなります。
いま流行っているゲームの原作だという漫画を教えてもらって買いました。図書館には漫画がないし、本屋さんで買う気にはならないし、子どもとの接点がない生活では貴重な情報でした。

その奥に、店主さんが集めておられる、海や島に関する本の棚があり、「あれ!」と驚く宝のような本がきらめいています。
「みるきーうぇい」milky way =銀河・天の川 の店名そのものみたいです。

有吉佐和子が島を書いた本もありました。

『与那国島』モノクロの写真集で石牟礼道子が文を寄せていました。

奥の座敷におかれた丸い座卓でゆっくり「座り読み」させてもらえます。
漫画コーナーからさりげなく隔離された静かな空間です。
そこで2回ほど見て、やっぱり買っちゃいました。

『田中一村作品集』NHK日曜美術館放映の画集も。
 奄美大島の自然と一村による共作のような、ひとりの画家と生き物たちが共有した至福のときを見せてくれるような絵、その実物を見たくて奄美へ行きました。今年は生誕100年で、たくさん見られそうですが、行けるかな。

いっしょに行った人は『青ヶ島島史』『小笠原諸島概史』と御蔵島の島史を買っていきました。最近になって出版されたものです。

求める本がわかっているときは、インタネットで探せます。
しかし、いま世の中にはこんな本がでていますよ、と知らせてくれるのは、やはり本屋さんです。100あるものから1つを選び出すとき、まず100をながめわたしていくつかを選びだす作業は自分でできます(この作業もせずに推薦された3-5つしか見ないですませてはいけません)
これが数千になったら、一時選択をしてくれるところがやはり必要です。信頼できる本屋さんは、とても貴重な存在です。
そして古本屋さんは、世の中に眠っている宝物をいろいろ探し出して展示してくれるところだと思っています。



涼風

2008-07-27 23:39:16 | 雑感
京都は37度と自分の体温より高い気温でした。
盆地なので、いつも夏はすさまじく暑いのですが、そんな京都を訪れる楽しみは、暑さのなかで出合う自然の涼風です。

  

下賀茂神社の糺の森で、また、鴨川にはりだされた川床で、どちらも市外の中心部ですが、冷房とは比較にならない心地よい涼風を味わってきました。
緑と水からの贈り物です。
町家や寺院も、たくみに自然の風を通す工夫がされています。

ところが・・・
毎年おまいりする墓地は山寄りにあって、かんかん照りのなか、お経と共に樹木の間を抜けて墓地まで吹き渡ってくる涼風が楽しみだったのに、隣接する山とその森が造成されていて(茶色の部分)、風もなくなってしまっていました。


風がなくなって温度もあがっているようで、森の影響の大きさを感じたのですが、年月がたってしまえば、去年まであった涼風も忘れられてしまうわけで、そんなふうに失ってしまったものがどれほどあるのだろうかと、そら恐ろしい気持ちになりました。

水が枯れる可能性

2008-07-15 16:06:14 | お知らせ・情報
広く皆さんに読んでいただきたいサイトです。
★八丈島の一般廃棄物管理型最終処分場に関するページ★

島といえば水の苦労がつきもの、水が豊かというだけでも、この島は楽園です。

水はホンのちょっとしたことで枯れてしまうことを知ったのは御蔵島でした。
水音を響かせていた沢が、次の年に訪ねたときは岩がごろごろしているだけだったのです。
湧き水を汲んでいたところもなくなってしまっていました。
「どっかに移ったみたいだね」
地下水の流れは複雑かつ繊細なもので、調査を尽くしても水脈の全体は把握しきれないそうです。






水海山の入り口で

2008-07-07 13:21:09 | 世の中
シイの壽太爺(スダジイ)に怒られた。
   
水源、水源と騒いでいるようだが、
ほんとに人間たちは自分のことしか眼中にないのだな。

あそこの葉陰にコマドリがいるだろう、巣立ったばかりの子だ。
あの鳴き声はイイジマムシクイ、子どもたちに警戒しろと言っておる。
・・・退がるな、うしろにランが咲いておる。
わしの仲間が生き、育ち、この鳥たちが生きているここを、
人間の巨大ゴミ処分場にしたら、わしたちは生きる場所を失うのだぞ!
水源どころの問題でないわ。

人間のゴミは人間が住んでいる場所で処理したらどうだ!
当然だろう?
家の隣にあってもかまわないようなゴミ処理施設をつくれ。
よその惑星へ行く技術まで開発している人間なら、たやすくできるだろう。
それともなにか?人間の技術はゴミをまきちらすための技術なのか?
 
 
* 山へ行くと、なぜかカメラを失くす・・・いっぱい写真を撮ったのに、左の写真<八丈でいちばんという巨木>は借り物。ビジターセンターHPのスダジイもこの樹みたいだ。


広域行政って・・・

2008-07-04 23:00:08 | 世の中
「東京都島嶼町村一部事務組合の事業である以上、(*町や村の議員の)全員協議会で必ずしも議決を必要とするものではないというのが見解であり・・・」
  平成15年8月4日臨時会の議事録から、栗原廃棄物対策課長の答。(*)はわたしの注記。

広域行政というのは、小さな町や村が独自には行えない事業を、広くまとめておこなうこと、その趣旨は町村を援助しましょうというものではなかったか。
国や都道府県の方針を町や村に押し付けるための組織なのか。
総務省のHPにある「各地方自治体で共通し、重複するような経費は広域的な対応でできる限り節約し、効率化を図るとともに、グレードの高いサービスの提供やまちづくりを進めていくことが大切です。 」は、美辞麗句の見本かも。

議事録を読んでいると、町長さんたちが住民の視点に立つポイントを質問するたびに「休憩」がはいっている。その休憩のあいだに<実質的質疑応答>がおこなわれているようだが、議事録にはもちろん書かれていない。