ODORAMOX!

BABA庵から  釣り糸なんぞが ごちゃごちゃ こんがらかった状態を ここでは「オドラモクス」と言う。

常識とは

2010-09-24 18:34:30 | 世の中
中国漁船の船長が仮釈放されるとかで、ひとまず落ち着きそうな事件のなかで、
日本人として認識しておかなければならないと思ったこと。

日本人学校に石が投げられたが、
この学校は9月18日に運動会を開催する予定だったそうで、
原因は領土問題より、こちらにあるのではないかと思った。
盧溝橋事件の「九一八」は、日本が中国侵略を開始した日として、
中国各地で記念行事がある。そんな日に、運動会をおこなうというのは、
無神経もはなはだしいと思う。

日本の警察での取り調べ期間は、異常に長い。
(虚偽の自白を強要できる制度として問題になっている)
世界から見れば「人権抑圧」ともいうべき非常識な長さであって、
10日過ぎてなお拘留延長という措置には、激しい反発があって当然なのである。

これらの認識なくして、今回の領土問題を中国人とは話せない。
「領土問題より、自分が住むところの問題」
と開発・立ち退きに憤慨する同じ庶民の話ができる機会を失う。



とりあえず? 終着駅

2010-09-24 13:40:35 | 言語の表現
中国のテレビチャンネルに「CCTVnews」という英語による報道チャンネルがある。
  CCTVは、中国China中央Central電視台TeleVision局のこと
 アナログ・デジタル合わせて50近いチャンネルがあり、
 いくつかは24時間放送、すべて広告収入で運営。
 第9チャンネルが今年2010年4月に英語の24時間放送。
 
アメリカのCNNにそっくりなのがすごい。
アナウンサーはもとより記者も、CNN並み(以上かも)の英語を使う。
言語力において日本はかなわないなぁと思った。
言語をおろそかにしない中国の姿勢に、である。
  簡体字も記号「標点符号」の使用も、
  文化を破壊するものだ!と大論争の上で採用されている。
  誤用を一般化してしまう日本の言語は品格を失うだろう。


例1 (前に書いたかもしれない)
新しくなる羽田の国際線ターミナル、
つい最近(少なくとも去年)まで中国語訳が、
「国際終点站」=国際終着駅 だった。
国際空港なのに標示の誤訳を放置するのである。
「国営」放送局NHKはもっとひどい。
例2
初めのニュースを読み上げるとき、アナウンサーがかならず言う。
まずは・・・のニュースから」
歌謡番組で最初の歌手を紹介するのにも
まずは・・・さんです」
「まずは」と「まず」で、前者には「とりあえず」の意味と語感がある。
とりあえずビール!じゃあるまいし・・・
「とりあえず」と紹介された歌手は怒らないのだろうか、
たとえ「最初に」の意味があっても「とりあえず」という意味もあることばを、
なぜ、あえて使い続けるのか、世の中に流行らせるのか、わからない。
「まず」あるいは「はじめは」「最初は」となぜ言わないのか、
ひょっとして、発声がきちんと訓練できてないので、
「まず」と言えなくなっているのかもしれないと思うようになった。
例3
句読点の組み方を指導している本で、
 「?」「!」のあとは一字分の空白を置く
とあって、眼を疑った。
疑問符も感嘆府も、文の終わりを示す記号で、
句点「。」と同じもの。
句点は現在の活字で隅に寄せたスタイルになっているから、
「。」の後ろに空白があるようにみえるが、空白は置かない。
(読点「、」も同じで、昔の活字は行の真ん中に)
欧文のピリオドや?!の後ろは1字の空白をおく(つまり2字分空白)が、
日本語(中国語でも使用)で使う?!を、英語の組版に合わせるなら、
語と語のあいだを一字分空けなければならなくなる!
近ごろ読む本に?の後ろが空いているのが多くなったが、
句読点と同じく、隅に寄せた小さい活字(font)もあるのに。

  (上海で1930年代の手書き文書を見たあとで)