ODORAMOX!

BABA庵から  釣り糸なんぞが ごちゃごちゃ こんがらかった状態を ここでは「オドラモクス」と言う。

上品な腐敗(続)

2014-08-02 13:37:20 | 世の中
先の「天声人語」全文を引用する。
隣国の腐敗を論じている場合であろうか?
メディアそのものが、上品に意匠を凝らして、その腐敗をおおいかくしているのが、この国の現状。
(軸を原発に置いたとたんに顕れてしまうから、逃げまくっている)

中国政界の汚職事件に、「四(し)知(ち)」の故事を思い浮かべた方もあろう。後漢の時代、楊震(ようしん)という人が、ある地方の太守に赴く途中、夜遅く一人の役人が訪ねてきた。懐から金を出して、誰も知る者はありませんから、と手渡そうとした。賄賂である
▼はねつけた言葉が後世に残った。「誰も知らないことはあるまい。天知る。地知る。君も私も知っている」。すなわち四知。楊震の爪の垢(あか)が残っていたらと、中国の国民は思っただろうか
▼こうした故事が光るのも、官位で私腹を肥やす者が古今東西に絶えないからだ。巨悪から小悪まで、中国共産党の歴史も腐敗と粛正のせめぎ合いだった。摘発された周永康氏は、最高指導部に名を連ねた超大物である
▼周氏一族らから当局が没収した財産が、1兆5千億円に及ぶと聞けば驚く。白髪三千丈ばりの誇張ではない。司法や警察を統(す)べ、石油業界を基盤としただけに、うまい汁の出どころには敏(さと)かったようだ
▼中央から地方まで、かの国では腐臭が充満し、民衆の不満は爆発寸前という。習近平政権は、周氏という「巨大な穴」で危険なガスを抜く算段らしい。法治による正義というより、見せしめ、さらには権力闘争の色が濃い
▼共産党にはびこる腐敗は根深く、絶やそうと日にさらせば党自体が滅びかねない。いわば、水虫の退治に足を壊死(えし)させる覚悟がいるほど深刻だ。習政権にその意思はあるまい。清廉(せいれん)の士の故事は苔(こけ)むして、いまや隣国の新聞に引用されるだけの存在であろうか。

上品な腐敗

2014-08-02 09:40:41 | 世の中
中国の汚職事件をとりあげた天声人語。

 中国政界の汚職事件に、「四知(しち)」の故事を思い浮かべた方もあろう。
後漢の時代、楊震(ようしん)という人が、ある地方の太守に赴く途中、
夜遅く一人の役人が訪ね…
2014年08月01日 東京 朝刊 1総合
<有料会員でないと、全文をWEB閲覧できない>

 汚職は、数千年にわたって継続しており、批判もまた数千年の昔から継続している。

 少数の限られた有力者に富が集中する仕組みが合法的にできあがっている先進国では、
類似のことでも汚職と認識されないでまかりとおっていく。
どっちの社会が、腐敗度が高いのか。
後漢の中国と、現代の中国では、どちらの政治が腐敗しているのか。

 「上品」の度合いは、間接性だという。
たとえば、手を使わない犬食いや、手づかみで食べるのは「下品」、
調理器などから直接食べるのも、ちょっと「下品」
食器に移して、さらに箸やフォークで、と間接的になるほど「上品」。

 上品でも下品でも、食べる行為の本質は変わらないけれど、汚職はどうか。
合法的に加工されて集金システムになり、批判もされなくなる。
しかし、社会は確実に腐敗していく。