ODORAMOX!

BABA庵から  釣り糸なんぞが ごちゃごちゃ こんがらかった状態を ここでは「オドラモクス」と言う。

羅大佑 Luo Dayou

2009-01-31 16:24:20 | 世の中
中国の春節(旧正月)前の除夕(大晦日)にはNHK紅白歌合戦のような国民的番組 「春節聯歓晩会」 があります。夜8時から元旦になっても続き、歌だけでなくさまざまな芸能がくりひろげられ、圧倒されます。民謡歌手とオペラ歌手が一緒に歌ったり、50人以上の華やかな舞踊や、武術を使ったラップ(太鼓の撥がヌンチャク!)から漫才・コント芝居に奇術(日本のTVにも出た人)・・・今回はオリンピックのメダリストや宇宙飛行士が総登場したり、ジャッキー・チェンも出ていました。インタネットで見られます。

思いがけなかったのは、 羅大佑 の出演です。 (3人のうちラストに歌った人) 
70-80年代台湾のフォーク歌手(日本だったら岡林康友→信康+南こうせつ+中島みゆき+αみたいな)で、いまはアメリカかカナダにひっこんでいると聞いていたし、彼の歌は「アジアの孤児」とか台湾(の若者たち)を思う歌が多いから、中国本土では知られていないと思っていたのです。

外の花火に気を取られていたら、いきなり「童年」が聞こえてきてびっくりしました。しかも、会場の人たちがいっしょに歌っています。

上海の30代女性に聞いたら「羅大佑、だいすきです!みんな知っています」とのこと。
人の感性は、社会体制や生活環境ががどんなに異なっても、通じるべきものは通じるのだと、心からうれしくなりました。
そういえば、一年を回顧するプログラムで司会があまりに硬い表情で話しだしたので「やっぱりお堅い国営放送か」と思ったのですが、四川地震からでした。全国の一年の悲しい出来事、嬉しい出来事を追っていきましたが、意外にも「わたしたちはひとつの家族」という気もちがすんなり受け止められるような雰囲気の番組でした。

冬の花火

2009-01-31 16:23:46 | 世の中
中国にはわりとたくさん行っていますが、春節つまり旧正月の時期は初めてです。
 街中、赤と金!

 玄関のドアに牛の飾り

  
オフィスビルの入口も華やかです。

写真はみんな失敗してしまったのですが、除夕(大晦日)夜になると街中のいたるところ花火、それも打ち上げ花火です。
暗くなる前から、あちこちで花火の音が聞こえ、8時ころになると連続してドンドンバンバン。ビルの間から大きな打ち上げ花火が20階・30階の上まであがります。 「春節聯歓晩会」 放送が始まったら収まるかと思ったらとんでもない。10時、11時とさらにたくさん上がり、11時半ころから最高潮。
8階の部屋は180度見渡せるのですが、数えきれないくらいあちこちから上がる花火に、首をめまぐるしく回すはめになりました。
底土の花火大会を50個所でやっている感じです。
元旦の朝、花火の燃えカスだらけになった道を、たくさんの清掃員が竹ぼうきで掃いていました。


投票するきもち

2009-01-30 17:17:00 | 世の中
ご近所の方に会うと、やはり町長選挙の話題が・・・

水海山処分場問題で「事実上の住民投票」とにしては、複雑な話がたくさんある。
つまり現職に投票したけれど「山の上に危険なものをつくってほしくない」気持ちの人ばかりなのだ(私が接触する人では)。
「遠いところに運ぶなんてばかげている、クリンセンターの横に作れば」という人も。
「票差は僅少、500人が投票所で気を変えていたらひっくりかえったもの」
「みんな水海山を心配している結果が票に出た」などなど。

当の現職さんにだって「なんとかしたい」気持ちがあるものの、やむにやまれぬ事情から「推進」せざるを得ないというところではないだろうか。選挙公約も水海山を避けていたわけで、現職に投票した人のなかにも水海山処分場には反対という人が少なからずいて、なんで「水海山処分場を推進」なんていうことになるのか。
だれが見ても愚かな公共事業、しかし町長選挙なのだから現職に投票せざるを得なかった、という選挙だったのかと思う。
「あなたは水海山にゴミ処分場を作りたいですか」で「はい」か「いいえ」かを問う投票なら、ぜったい逆の数字になるのに、ゴミ処分場は10年前の<計画どおり>さらに数億を業者に追加して<粛々と>すすめられようとしている。


 南米のインカ文明が滅んだ最も大きな原因は、スペイン人が持ち込んだヒツジやヤギの放牧が、先住民の森を数年で破壊してしまったためという。不用意に手を加えた森には、帰化植物がすぐにはびこって、元に戻るまで200年はかかるとか。
 豊かな緑のこの島も、どんなことで荒れた孤島になってしまうかしれない。そんな危機感がしのびよってくる。