ODORAMOX!

BABA庵から  釣り糸なんぞが ごちゃごちゃ こんがらかった状態を ここでは「オドラモクス」と言う。

フクシマ2

2012-12-28 21:26:39 | 世の中
福島駅構内の書店で買った本:

『やっかいな放射線と向き合って暮らしていくための基礎知識』田崎晴明著

ベクレルとシーベルトはどう違うのかとか、
新たに多くの専門用語や情報を生活知識としなければならないから、
著者の想いにも共感できたから、
いっしょけんめいに読んだ。

しかし、多くのことが<わからない>ことがわかった。
「基礎知識」は、原子力専門家でもとことん解明できているものではなく、
計算上みちびかれるもの、つまり仮説にすぎないことしかわからない。
答えのないなかにわたしたちはいるということだ。

福島では多くの医療に携わる人が大変な努力をして、
放射線被ばくの影響から子どもたちを守るべく奔走している。
そんな<わからない>ことだらけのなかで。

著者の献辞
  「あの日」から普通ではない時間を過ごしてきたすべての人へ
   ──敬意と感謝と言葉にできない思いをこめて。

が切ない。


フクシマ1

2012-12-28 21:14:27 | 世の中
24日に福島県の飯舘・南相馬へ行ってきた。
SF映画「猿の惑星」のラストシーンを思いだす。人が消えた町が現実にこの国にある。
案内してくださった方は「多くの人に見に来てほしい」と言われた。
原発がひきおこした現実を見つめなければならないと、心から思った。
この写真は被災直後ではなく、21か月たった今の光景。
福島原発の事故で、人が入れずに3.11当時のままにすべてが放置されている。



主君と民

2012-12-18 18:54:01 | 雑感
民俗資料館で:

室町時代から本土の勢力が目をつけ支配の手をのばしました。
関東管領上杉氏、小田原北条氏、相模の奥山氏、三浦氏などが
この島の絹を求めて争いました。
『八丈実記』に
「昔は誰が主君であるかを気にしなかったので、
国の人が来ると女性は競争で絹を織って
これを餞別にするのが自慢だった」
とあります。