ODORAMOX!

BABA庵から  釣り糸なんぞが ごちゃごちゃ こんがらかった状態を ここでは「オドラモクス」と言う。

ピサの斜塔

2007-10-28 11:17:33 | できごと
突然やってきた台風で傾いてしまった植木が、ピサの斜塔を思い出させました。


中にはいって螺旋階段を登り始めるとすぐに「傾いている!」と実感させられます。けっこう怖いです。

   となりの建物が傾いているわけではありません。


屋上では、必死で斜塔の形を思いうかべないようにしていました。
NYの貿易センタービル屋上より怖かった。

  

災害・事故の起こり方

2007-10-24 09:15:36 | 世の中
カリフォルニアの山火事が報道されている。
この「大変!」な「年中行事」がなぜ続くのかふしぎ。

数年前に初めてロスへ行ったときがちょうど山火事シーズン。
タクシーから見えた煙に驚いたが、サイレンも聞こえないし、
消火ヘリも飛んでいないしで、運転手に「山火事じゃない?」と尋ねたところ、
「そうだよ、今年も起きたね」とこともなげな答えが返ってきた。
それから5日間の滞在中に火事はどんどん大きくなり、被害の報道も増えていったことを覚えている。
(E.T.が辿った防火帯の意味も、このとき知ったっけ)
それから毎年同じニュースがTVで流れる。
シュワ様やハリウッドセレブの顔を拝見しながら、どうしても、保険会社のことを考えてしまう。

東京では大江戸線の事故。
ちょうど先週は上京していたのだけど、地下鉄に抵抗がある自分に気がついた。
あの深い地下に入っていくのが怖くなっている。
数年前までは毎日使っていたのに・・・。
六本木に通勤していたから大江戸線も開通当初から乗っている。
(駅を黒と金色で彩ったデザインセンスにうんざりしたっけ)
入り口からビル6階以上も下へ降りていき、
「42メートル地下で、駅員も乗務員もいないに等しいくらい見えない」
自動運転の電車に平気で乗っていた感覚が、いまでは信じられない。

台風も地震も「恐れ」ていれば、それなりの備えをする。
「怖がる」ことを忘れたら、自然現象も災害となってやってくる。
人為ミスだって、ミスが災害を起こすのは、
「人はまちがいを犯すもの」ということを<言い訳>にのみ使うことばと考えて、
ミスが起きたときへの備えを考えないから。

みんな、もっと怖がらなきゃ・・・


イベント

2007-10-18 17:10:19 | 世の中
「・・・おこし」とか「地域活性化」という標語がきらいだ。
何を振興するのか、(地域のなかの)何を活性化させるのか、
<何>の内容を措いていうのは、けっきょくは、一部の利益をはかる振興であり、活性化でしかない、と思うから。

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先週の日曜日は、大がかりなイベント、神社の祭り、福祉イベントと3つも行事があった。
予算がついて今年から新しく始められた大規模イベントが、前から続けられてきたほかの行事にプラスの影響をあたえることはない。
公共土木事業が昔からの自然を破壊していったように、こんどはイベント事業で地域の民俗文化が破壊されていくのかなと、暗いきもちになる。

「若い人たちが一生懸命取り組んでいるから協力しなくっちゃ」
と、多くの人がいろいろなかたちで参加協力をしていった。
「みんなで力を合わせて、よかったじゃ?」
と笑顔で終わりそうななか、きょう、どっきりさせられることがあった。

「あんたも浮かれてるの?
あのイベントで、みんな忙しい忙しいとせわしないなか、
わたしはどんな気持ちでいたと思う?」
と、脳梗塞で入院されていた方のご家族が、涙を浮かべておっしゃったのだ。
「もう病院ではできることはありません、退院してください」
数ヶ月の入院治療を経て、そんな医師のことばで病院を送り出されたばかり。
介護の人を頼んだり、いろいろな手続きをしながら、
高齢者医療・介護の現実に直面して、その「冷たさ」に触れられたという。

「イベントに使われた税金を思うと、なんで、もうすこし高齢者に目を向けてくれないのかと、腹が立ってしかたない。福祉現場の人はみんな怒っているよ」

「振興」の名目で出される予算は、産業分野にしか支出されないのだろうか。
福祉事業に支出すれば「ばらまき」とか批判される。
しかし、高齢者医療をはじめ、福祉を充実させていくことのほうが、地域活性化に大きく貢献すると思う。
お金が潤うことは活性化ではなく、腐乱の始まりではないか。

イベントでの若者の笑顔と、介護にあたる高齢者の涙。
そのあいだにいる熟年層(の自分)がしっかりしなくっちゃ。






今年の月下美人

2007-10-09 10:10:53 | 花鳥風月
 去年の月下美人 は夏のさかりにつづけざまに花を開かせたけれど、今年はポツポツと息の長い咲き方です。
昨夜(もう10月なのに)も2つ、花をつけていました。
きのうは月もなく曇り空で星明りもない闇夜でした。
月明かりの下だろうと闇夜だろうと関係なく、はんなりとしたその白さは毎年変わりません。


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周囲の環境とか状況によって態度が変わるのは当然だけれど、極端に態度の変わる人は、敬遠したくなる。
働いていたころ、社員採用面接をたくさんした。
応募者はそれぞれに魅力があって採否に迷うばかりだったが、電話連絡時の応対と面接時態度の印象がちがう人は、どんなに期待がもてても、はねた。

記者会見でふてくされまくった美人タレントのテレビを見ながら、
「この女の子は採用面接でどんな表情をするのかな」
と、昔のことを思い出した。
(ふてくされても美貌を損なわなかったから、才能にはめぐまれているのだろう)