ODORAMOX!

BABA庵から  釣り糸なんぞが ごちゃごちゃ こんがらかった状態を ここでは「オドラモクス」と言う。

「武田邦彦」の読み方

2008-12-23 12:57:39 | 世の中
『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』であげたデータに市民活動団体からクレームを受けて述べていること。
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私の著作は一貫して、多くの人が環境を改善しようと、額に汗して様々な取り組みをしているのに、公的な機関が必ずしも真面目に環境の改善に取り組んでいないことを指摘しております。その趣旨から…(中略)…現実におやりになっている貴ネットワークが採用されているデータとして参照させていただいたものです。…(中略)…
紙のリサイクルが、制度的に完備するまで額に汗して貢献してきたちり紙交換の方や、その後、紙のリサイクルに協力してきた方の努力に報いることが大切と考えております。2008年の1月に公表された紙のリサイクルの偽装についても、これまで熱心にすすめてこられた方やお子さんたちがどれほどがっかりされたかと心が痛くなります。そのような矛盾を少しでも指摘したいと思い執筆したもので、貴ネットワークとは同じ思いと信じております。
…(中略)…力を合わせて環境の改善に努めていければと希望しております。
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水海山を壊してつくられるゴミ処分場をめぐって、地質学に関わる議論を「わかんないなぁ」と思いながら聞く。しかし、コンサル会社・行政担当に都合のよいデータを並べて「想定」としか言われない「安全」など信じられるはずがない。
しかし反証のしようもない。

環境運動がしっかり成果をあげていくうえでたいせつなことは、データよりも心・感覚だと思う。
だから武田邦彦の著作が好きである。→「気になる科学者」
著作意図を汲んでいけば、無益な論争で市民活動の矛先を曲げてしまうことなくネットワークをどんどん強く広げていけるはずだ。



日本では、自然塩は食塩ではないそうで

2008-12-13 23:46:43 | 世の中
島で製塩を試みているにお話を伺う機会があった。→ http://www.m-j.jp/knowledge.pdf

安く買える塩は、海水を電気分解して作られたものくらいの知識はもっていたものの、
その塩がいかに健康を害するものであるかとか、
しかも、国の法律によって強制されたとか、知らなかったことばかり。
製塩法について、インターネットを探してみたところ、
「知らなかった・・・」では済まされないことがたくさんでてきた。
 
イオン交換膜法は、ソーダ工業には邪魔になる成分を海水から除いて、
塩化ナトリウムを安価に大量生産する方法。
こんな製塩法(イオン交換膜法)は、日本だけであること。
この製塩法では、海水に硫酸を加えていること。
 
1971年に法律で、海水から塩を作るにはイオン交換膜法だけに限られてしまい、
塩田がすべて廃止されてしまったこと。
  「塩業の整備及び近代化の促進に関する臨時措置法」
 
この法律のもと、日本で海水から生産する塩の99%は、たった4社だけが作っていること。
http://www.naikai.co.jp/J_seibi.htm
 
その大半が工業用に消費される、つまりソーダ工業用塩だが、
工業用塩に必要なのは「純化」された塩化ナトリウム。

それを「食塩」といい、自然塩を食塩といってはいけないとか。
たいへんな国による<不当表示><偽装>だし、
そんな食塩を摂らせて成人病のもとを作りだした。

 
国の政策に抗して「自然塩存続運動」があったけれども、
2005年まで、塩の販売を自由におこなえなかったこと。

いま日本の「自然塩」は、日本の海水から作っているのではなく、
海外から輸入した自然塩(岩塩や天日海水塩)であること。
「伯方の塩」「赤穂の天塩」など)


水海山の森林を大量に伐採し、ゴミ焼却灰の処分場をつくるとか、
その工事に7億円をポンと追加するとか、
そんなばかげた行政の手本が、この国には、ごろごろころがっている。

子どもたちへ:
海は生命の源。自然の塩(ニガリ成分を除去しない)は総合ミネラルサプリ。
高価であっても健康に代えられません。
沖縄の
ぬちマース がいちばん海水に近い塩だけど、同じような塩が、
BABAのいる島にもあります。せっせと運びます。

リセット

2008-12-03 15:51:13 | 雑感
パソコンは東芝を使い続けている。
理由は、支障が起きたときにじかに顔突き合わせて相談できる場所が存在すること。
WindowsXP を更新しなさいとネットから指示にしたがって作業したら、
パソコンが起動しなくなってしまって、かけこんだ。
けっきょく、データは取り出せたものの、購入時の状態を蘇生(リカバリ)するはめに。
この機会に、メールソフトやドキュメントソフトを改めて、大がかりなソフトはネット上で使って、パソコンの中を簡素化しようと、悪戦苦闘している。
いままでの方法を根本的にリセットする、方法はわかっても、習熟するまで時間がかかりそう。

もう、そんなにリセットを繰り返せる歳じゃなし、
習熟したころには、また別のシステムが登場してくるのじゃないかと不安になる。

小さな山の一つや二つ

2008-12-01 09:22:51 | 世の中
「潰したって、どうってことない」・・・これが広域行政担当役人と政治家の感覚。
島の役場も議会も。
島に生きながら、どうしてそんな感覚になるのか。
あまりに豊かな自然の中に暮らしてきたからこその感覚なのか。

そして・・・
署名までして「森を、山を壊すな」と主張した住民は半数近く。
(無記名の住民投票だったら軽く有権者の70%を超すに匹敵する数)
その意思表明を、なんで、こんなに軽く無視できるのだろう。
なさけなくて涙が出てきてしまう。
為政者・議会へ不信任をつきつけられている、とは思わないのだろうか。

まことに、島は国の縮図。
いまの国の状況がそのまま、いや増幅されて現われている。

自分の首を絞める行為だと感じ取っているのは一人一人の住民、
その住民を「知識もないくせに、やたら怖がって」とあざけり、
「ものごとをよく知っている」と自称する人々は、
要らざる知識が増えるに比例して、この大事な感覚を失っていくのだろう。

「小さな山の一つや二つ」の感覚は、時に「小さな島の一つや二つ」となる。

「漫画しかよまない」と自慢する人を首相にいただく国を忠実にコピーする離島で、
年寄りが愚痴っていてもしかたなく、せめて若い人を応援しなけりゃ。