ODORAMOX!

BABA庵から  釣り糸なんぞが ごちゃごちゃ こんがらかった状態を ここでは「オドラモクス」と言う。

「知事」の語源

2022-09-12 16:15:49 | 雑感

沖縄県知事に玉城デニー再選。


易経の「繋辞」を読んでいて、“乾知大始”の注解に


“知”为过问、主管、主导之意,如以知县为一县之主。

(「知」は「関与し、主管し、主導する」の意味で、県の長官を「知県」という如く)


とあって「なるほど、知事の由来はここか」と思い、ネットを見たら、サンスクリット語/仏教からとあって、中国語にその起源があることは書いていない。


岩波文庫の訳「乾は大始を知(つかさど)り、坤は成物を作(な)す」のように、事を「関与し、主管し、主導する」のが知事で、県を司る長官をいう中国語。


在日二世

2022-08-14 15:21:45 | 雑感
集英社新書『在日二世の記憶』を数ヶ月かけて読んでいる。
改めて無知(無関心)を恥じる。
スマホのおかげで知らないことを調べながら読んでいる。
きょう調べ直したのは「小松川事件」。
(Wikipedia)
18歳の定時制高校生だった犯人、李珍宇は少年死刑囚となり、22歳で処刑された。
最高裁判決からたった一年しかたっていない。
減刑の嘆願がおこなわれ、被害者遺族さえも
「これまで、日本人は朝鮮人に大きな罪をおかしてきました。その大きな罪を考えると娘がこうなったからといって、恨む筋あいはありません。もしも珍宇君が減刑になって出所したら、うちの会社にひきとりましょう」
と申し出るなかでの処刑だった。

『李珍宇全書簡集』も読みたい。

頼れる医師、尊敬できる医師

2017-05-12 07:17:59 | 雑感
診察しながら「どうしましょうか」と相談してくる医師。
なんでも患者に話せばいいというものではないと思う。
医師に判断してもらいたくて診察を受けているのに、と。

数年前のFBへの投稿。
この先生がいらっしゃらなかったら、息子たちは生まれていただろうか。

 昔のことで詳細を思いだせなくなっていることが多い。
今朝も出産した医院の名前にたどりつくまで時間がかかった。
下井草の田中産婦人科で、遠く横浜から通う人もいる人気の名医だった。
妊娠4か月で強烈な痛みに襲われた。
ふつうは小指の先ほどの卵巣が大きな先生の掌ほどまで膨らんだ卵巣嚢腫、3日間ようすを見て摘出手術。
退院のときに「流産を覚悟していた」と先生がつぶやかれてたが、いまの医者は患者に<相談>して責任逃れをするのが<義務>かもしれない。
レントゲンで双子とわかったが、そのとき頭が重なって写っていたため「ひょっとして頭一つかも」と疑ったそうだが、それも帝王切開で無事にふたりが生まれた後につぶやいておられたことだった。
 麻酔が覚めかけてもうろうとしている私の手をとっておなかをなで「ほら、ぺちゃんこだろ、ふたり元気だよ」と、帝王切開だから二人同時に空気を吸ったわけだけど、「ま、一分の差をつけておいたよ」と笑って記録されていた。
その机にあったウィスキーグラスははっきり覚えている。

なぜかログインできたけど

2017-05-10 17:54:08 | 雑感
ウィルスなんとかを防御するソフトの会社から、更新通知のはがき。
料金を支払う前に、いちおう確認したくて電話をかけたが、
「この電話は*秒ごとに*円かかります・・・」と録音の音声、
そして案の定「電話が込み合っているのでかけなおし」としう指示。
これも録音。
メールど問い合わせようと思ったがアドレスもわからない。

その前に、自動車保険の更新で「契約条項はネットからダウンロードしろ」
という新方式にあっている。
ふと、奄美大島ほかで、文字が読めない百姓に契約書を押し付けて、
土地を奪っていった岩崎財閥(三菱)の話を思い出した。

いったい、あの契約書をダウンロードしてプリントして詳細に読む人間がどれくらいいるだろう?

ログインできない

2016-08-06 08:38:35 | 雑感
gooのブログを更新しようとしてログインできないでいた。
COOKIEも有効にしてパスワードを変更したりしたが、
IDも性格でパスワードは受け付けられているのに、ログインできない。
IMEではなくGooglechromeでログインできて書いている。
こんな不安定なシステムに頼っていることが多くなって、
不安。
なにより困るのは電話連絡先がないこと。
サポートは自分たちの仕事じゃないという風潮に、
格差社会はかくだいしていくばかりと感じる。

9条ー輝く死刑判決

2016-01-30 07:37:45 | 雑感
---憲法9条は日本への死刑判決---
やっと腑に落ちる視点に出逢った。


「勝った者が負けた者を無残にさばいた、日本という国への死刑判決」
「交戦権をもつことで一人前の国家となる・・・それを頭から否定している
・・・日本国憲法と言いながら日本という国の存在を認めていない」


むのたけじと「たいまつ」は知っていても読んだことがなかった。
『日本で100年、生きてきて』が初めてだが、食わず嫌いをせず、もっと早く読んでいるべきだった。


「同時に、軍国日本への死刑判決でもあった。人類が生き残れるとすればこれしかない、という太陽の輝きがあった」
「連合国から受けた最大の侮辱と太陽の輝きの中で、・・・私たちは死にものぐるいで」もがき考えなければならなかった。
「その上で憲法9条に光を見たら」「与えられたものではなく」「本物として根付いていったはず」
「そういうことをせず、最初から美しいと言って、仏つくって魂入れずだった」

真に美しいと思うなら、ほかの国の憲法にも交戦権の否定がはいるはずなのに、どこにもない。


日本の300万人とアジアの2000万人が犠牲になった戦争のあとで生まれた憲法9条、
「悲しみと怒りと決意」が入り交じったその憲法を70年守ってきた日本人。
戦勝国どうし、中国とアメリカの対立が危険な状況に進む中で、
一方のアメリカに従うのか、9条をもって中立をつらぬけるのか、問われていると思う。

    「 」は『日本で100年、生きてきて』から引用、・・・は中略

抗議

2014-11-25 02:21:14 | 雑感

日比谷公園で、集団的自衛権などに抗議して焼身自殺というこの事件、まったくといっていいほどマスコミからも政党からも無視されている。不思議。
「焼身自殺」という行為への是非はともかく、命をかけて抗議する人がでる事実は重く考えるべきで、
しかも、この11月11日は、ベトナム戦争に加担する日本政府への抗議が、同じ行為であった日。
由比忠之進さん、この名前はいまも忘れない。
同じくらいに年老いた今、よけいに浮かぶ。

11月11日に抗議自殺を遂げた男性の、抗議文書も公開されず、名前すら把握できない(Netで検索したけれど、あまりにも心無い言辞ばかりの洪水に辟易してあきらめた)。
しかし、夏にも同じように命をもって抗議した人がいた今年の事件、由比さんと同じく忘れまい。

「花子とアン」と従軍慰安婦

2014-10-04 07:00:00 | 雑感
NHKTV小説「花子とアン」の原作『アンのゆりかご』巻末の「注釈」で「公娼制度廃止」の項に
「昭和6年(1931)以降、軍によって従軍慰安婦が動員されてから廃娼運動は停滞し」
とある。
この記述にも変更を迫りかねかい、自民党の動き
けさのNHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141004/k10015113411000.html
報道はおろか、あらゆる著作や作品を検閲していきかねない。
世界に批判され笑われることなど意に介さず、
世論操作にのりだすこんな動きを黙視する国民であることを恥じる。

  ちなみに「1931年」は満州事変が始まった年。

平賀源内

2014-01-09 17:17:45 | 雑感
「非常の人 何ぞ非常に」

昔NHKのドラマ「天下御免」
を見てからというもの、平賀源内という人間に惹かれて、
本や番組があるとすぐ手を出す。
表題の舞台がテレビで放映されたので録画して見た。

ありあまる才能を発揮しながら、この時代では結果を出せない、
生きる意味がなくなったと嘆く平賀源内に、
「己れの名を残すこと、業績をあげることしか考えないというが、
きみはそんな人間ではないことは、友としてよく知っている。
この世に生まれて縁をえた人をいつくしむ、それが生きる喜び、
きみもそうだ」
という杉田玄白の台詞が印象に残る、マキノノゾミ作の劇。

玄白による、源内の墓碑銘、
「嗟非常人、好非常事、行是非常、何死非常」
からのタイトルだが、この劇のメッセージは、
  天才源内の非常たるところは「人を愛しむ心」にあった
とわたしは勝手に解釈した。

<結果を出せ>はビジネス界の常套語。
しかし、何から生み出されたものか、どのようにして出たものか、
それによって、結果の質(その先)が決まる。
根本を見つめるビジネス哲学がほしい。


平賀源内記念館