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最近は映画の感想がメインですが、
元は戦車模型のblogでした。

ノルウェイの森

2010年12月17日 | 日本映画 評価4
公開中 トラン・アン・ユン監督
    出演 松山ケンイチ、菊地凛子、水原希子 他

新評価 4.0

原作の上巻だけ読んで下巻は未読のまま鑑賞。
映画の前半は小説をなぞりながら見て、
あれこれの省略が気になっていましたが、
未読の後半は小首は傾げたりは有りますが、
なかなか好きな終わり方です。

設定は40年前なので当時の風俗は知りませんが、
セット等はどこか懐かしい感じがしたのと、
主人公の学生運動への冷めた目に好感。
自分の悲劇で他に無関心なのでしょうが、
好きな人が変なら普通そうなるでしょうね。

私からしたら「まとも」な人なんてそうは居らず、
大半は自身の「おかしさ」に気づかないか、
気づかない振りをしているのですが、
この作品のなかでも「まとも」な人は居ないなか、
自身の心の異常に我慢がならないのが数人。

そんな人に手を差し伸べるのは困難で、
下巻は読まずとも粗く展開は読めるのですが、
主人公が東京の恋人に戻ったのは少し意外。
村上春樹は結構ずぶとい?
この時代の人の感覚としては普通なのか。

トラン・アン・ユン監督の映画は初見でしたが、
きれいな色で映像を撮っていたのと、
日本の風景風俗を上手く切り取ってました。
それは別として小説ほどエロくはなかったですね。
出来れば女優の裸もきれいに撮ってほしかった。

分かってはいてもタイトルはさっぱり不明。
コメント (2)
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