ブロブロガー@くつログ

Proと呼ばれたい...そして日々悪戦苦闘する
Brofessional な職業人の安息の日誌

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◇国際金融市場と原子力発電どちらが安全か?

2012-05-18 | 経済

> 欧州ソブリン危機の再燃と並行して,米JPモルガンが巨額の損失を公表し
> た事で,金融界が再び慌ただしい動きですね,Bro!
> 日経などでも特集記事を掲載しています。概略はBroの視方と同様ですが。


▼焦点:米JPモルガンの多額損失、自ら生んだ金融商品市場に問題
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE84E02U20120515?sp=true

▼ギリシャ 資金流出加速 預金710億円減、株2割安
http://www.nikkei.com/news/special/side/article/g=96958A969381959FE3E4E2E29C8DE3E4E2E7E0E2E3E09790E0E2E2E2;q=9694E3E1E3E2E0E2E3E3E6EBE2E4;p=9694E3E6E2E1E0E2E3E2E7EAE0EB;o=9694E3E6E2E1E0E2E3E2E7EAE0EA


先だって(15日),初の独仏首脳会談の声明で,「ギリシヤのユーロ残留を希望」
とのメッセージを発表したばかりなのですけどね。
逆に市場は,ギリシヤのユーロ離脱を確信したかの様な動きを示しています。
  

> 米JPモルガンの多額損失の原因は,前々回の記事で話題にしていたCDS
> (クレジット・デフォルト・スワップ)にあるみたいですね?

そもそもCDSについては,4年前のリーマン・ショックの際に,その欠陥が
明らかになっていたはずなのです!
金融工学の専門家は,近視眼的で頭悪いのです。
そもそも「確率論の本質」を理解していないか,もしくは悪用している!
タイムマシンの作り方をもっと研究しないと…。


> …よく分らないのですが,例の「バタフライ効果」と何か関係あるの?


と言うより,結局自分のトランプのカードを相手に曝してしまったために,相
手が出すはずだったカードの確率が変わってしまっただけ
ですよ。
自分が負けるリスクが高くなった事に気が付いて,慌てて資産価値の評価額
再計算してみたら,多額の損失が発生している事に気付いたと云う経緯らしい。


> 何ですか,それ…?
> 確率って,そんな簡単にコロコロ変わるものなのですか?

変りますよ。
東北で発生した大地震の影響で,原子力発電の安全性に対するリスク評価が変
化した様にね。
地震発生以前より,原子力発電は「危険なもの」に変質してしまった。

> でも,原子力発電所自体は「地震の発生」とは関係なく,以前から稼働して
> いた訳じゃないですか?
> それが,急に「危険なもの」に変化したりするの??


「安全性」は「もの」ではなく,我々の主観に属する概念ですからね。
まったく事前情報を持たない人には,「明日の降水確率50%」としか言えないで
しょ。気象観測の専門家ならば,より客観的に確からしく予測可能ですが。

> でも「天候」は,我々の「主観」ではなく「客観的実在」ですよね?

神様の視点で観る様な「客観的実在」は,我々には確認できません。
せいぜい,大勢の人々が「個々の主観で認識できる対象の共有」を通じて,「概
念の客観化」
が可能なだけです。

> そんな曖昧な事なら,「原子力発電の安全性」はどうなるの?
> 心配性の人々が充分納得できる,「安全基準」などは示せるの?

自動車の運転は,事故の発生確率がゼロだから許可されるものでは無いでしょ。
飲酒や薬物を使用している人には,自動車の運転は許されません。
平常なドライバーなら,事故が発生しない様に自動車をコントロールする事が
できるはずなので許可される
訳です。
同様に,原子力発電に対しても,事故発生を未然に防止できる様にコントロール
可能か否かが重要
なのです。


> でも,一旦原発が事故を起こせば,その影響は甚大ですよ!
> 「絶対安全」と言い切れるまでは,再稼働は困難でしょ?


では,電力の供給を火力発電に依存している現状が,それほど安全なのですか?
中東の紛争で,原油の輸入が途絶えた場合に,電力供給はどうなるのでしょう?
原油価格の暴騰の可能性は,原発事故の発生確率より遥かに高いのではないで
すか?


> う~ん…そう言えば,貿易依存度の高い日本の安全保障も危ういと云えば,
> 危うい…。

日本が第二次大戦に参戦を決意したのは,米国からの石油の輸入が途絶えた事
が最終的な理由です。
そもそも,リーマン・ショック以来,この国際金融市場でさえも危険極まりな
い現状
ですよね?
国際金融市場のシステムは,一体誰が運転手で,誰がその安全性に責任を以て
コントロールできるのですか?

国際金融市場のメルトダウンは,原子炉と同様,いやそれ以上に甚大な損害を
世界中にバラ撒く事は,事前に分っている事でしょう?
そのリスクを,あなたはどう評価しますか?


> う~ん…!



【過去の関連記事】

◇コンプガチャ・ショック~ネトゲに嵌ってる場合じゃなかったウォール街
http://blog.goo.ne.jp/ayakikki/e/fed6cf2149692a5f9fa78c8bf23c8fbb

◇分散コンピュータシステムとしての世界金融市場
http://blog.goo.ne.jp/ayakikki/e/a75dd4b95f915739f0bfc92c5b1d93df

◇サルコジ仏大統領敗北とマルクスの予見
http://blog.goo.ne.jp/ayakikki/e/921883396a456b464e4945fab8ae1747

コメント

◇コンプガチャ・ショック~ネトゲに嵌ってる場合じゃなかったウォール街

2012-05-16 | 経済

> Broって,ソーシャルゲームなんて遣ってましたっけ?


我々の世代は「スペース・インベーダー」に,相当大金貢いでいますからね!
ネトゲの類には,なるべく近寄らない様に心がけています。嵌りますから。

> 意外と興味はあるんだ…?


ドラッグ同様,「中毒性」があるのは分っていますからね。
むしろ仕事中毒に嵌ってた方が幸せでしょ?
ビジネスって,ゲームみたいなもんだし。

> あははっ!
> すると,ウォール街のビジネスマンは,さしずめ「国際金融市場ゲーム」
> 嵌った「ネトゲ廃人」ですね!


ちなみにコンプガチャ規制の煽りで,ソーシャルゲーム会社の株価が急落した
みたいですね!

> 「コンプガチャ・ショック」ですね,まさかBroは株持って無いですよね?


もう株は懲りましたので…。

> コンプガチャに嵌って,大金貢いでいた人達が大勢いた様子なので,とうと
> う当局に目を付けられたみたいですね。
> 規制前には,被害者集団が訴訟を起こそうとする動きもあったらしく,弁護
> 士サイドでも準備していたとの話も聞きました。

今回の規制が入って,弁護士さんは大きなビジネスチャンスを逃してしまった
訳ですか…。
いずれにしても,コンプガチャビジネスは潮時だった訳ですね,そうすると。


> コンプガチャ・バブルが弾けて,業界では今,新たな収益の柱を模索中みた
> いです。
> 話は変りますが,日本人がソーシャルゲームに熱中している間,スペインで
> は失業率が何と24%にも達しているみたいで,先日マドリードでは10万人
> の大規模デモが発生していますよ!


▼スペインで反緊縮政策デモ、マドリードでは数万人が参加
 http://www.youtube.com/watch?v=sZ-bnErm0vs

▼NY株下落、ユーロ圏の政局不安や中国経済の減速懸念で(14日)
 http://www.youtube.com/watch?v=In-vB4e0VY4&feature=relmfu

▼2012/5/1 欧州各国もメーデー、反緊縮策一色に染まる
 http://www.youtube.com/watch?v=uvAPnlvbSbg&feature=related

【参考ブログ記事】
▼数字で見るスペイン経済のヤバさ
 http://blog.nomadicsamurai.com/article/269938271.html


日本人がソーシャルゲームに熱中できるのも,少なからず不景気で暇を持て余
している影響もあるのだと想いますがね。
しかし,報道を見る限り,ハンパなデモではない様ですね!
この状況で緊縮財政など続けていたら,それこそ流血騒ぎにもなりかねません。

> いよいよスペインでも,階級闘争の始まりですかね?


近々に選挙が無い事で,かえって事態を悪くしかねません。

> この勢いでは,ユーロ圏の緊縮財政は,近く方針転換を余儀なくされますね。
> 結局,国際金融市場は再び大波乱の展開になりそうです。

ウォール街のビジネスマンは,大荒れの市場の方が利益を生みますからね。
そろそろ,本業のマネーゲームの方に集中しないとヤバイです。


> でも,このままギリシヤなどが財政破綻に至れば,再び国際金融危機の嵐
> すよ,きっと!世界経済は再び大混乱に陥ります。


いよいよ行き詰ったの際の,最後の手段は前回予習したとおりですよ。
簡単でしょ?そのまま実行するのみです。

> やはり「リセット」ですかぁ?
> 何か,最近のBroの発想は無茶苦茶だなぁ…冗談にしても…。


世界中で,「資本主義システム自体が行き詰っている」と云う事です。
日本人も,もっと事態を深刻に捉えて,デフレ脱却を強引に推進する時が来て
いるのです。
日本もグズグズしていたら,破綻への道まっしぐらになります!



【過去の関連記事】

◇分散コンピュータシステムとしての世界金融市場
http://blog.goo.ne.jp/ayakikki/e/a75dd4b95f915739f0bfc92c5b1d93df

◇サルコジ仏大統領敗北とマルクスの予見
http://blog.goo.ne.jp/ayakikki/e/921883396a456b464e4945fab8ae1747

◇世界金融危機(2008年)と世界大恐慌(1929年)を改めて考える
http://blog.goo.ne.jp/ayakikki/e/461a19583b67706ecb2af9fd8a31b054

コメント (1)

◇分散コンピュータシステムとしての世界金融市場

2012-05-13 | 経済

> 前回の「マルクスの予見」が不評だったので,今回は方針転換ですか,Bro?

いや,私は自分の徒然なる想いをブログに記録しているだけなので,好評も不
評もあまり関係ありません。日々感じた事,考えた事を日記にするだけです。

> もう,「マルクス経済学の個人的再評価」は止めちゃったの?

特にマルクスに拘っている訳では無いですが,ここ数日は「独占や寡占市場」
の問題と「システムの安定性」の問題に関心が向いているのです。


> 「分散コンピュータシステム」って何ですか?


Webシステムの様に,複数のコンピュータシステムがネットで接続されて,
機能を分散させつつ,全体として協調動作するシステムの事です。

> その定義だと,ニューヨーク,ロンドンを含め,現代の世界金融市場は既に,
> 「分散コンピュータシステム」として稼働している訳ですね!


概ねそのとおりです。

> では,Broの様なITエンジニアがこれを操作して,動作を撹乱させたり,
> 機能を改変したり,極端な話,「国際金融テロ」行為なども可能なの?

そんな「ヤワな」システムではありませんが,極論を言えば「不可能」と断定
する事もできませんよね…。
サイバー攻撃に対する防御策は万全を期していると,勝手に想像していますが。


> 少なくとも,「人為的な操作」が可能なんだ!
> 私は「自由市場」とは,「人為的な操作が不可能」な市場だと思い込んでいま
> した。
> では,システムの挙動をシミュレーションしたり,予測したりも,比較的簡
> 単に可能な訳ですよね?

実際,世界中の研究機関や投資家が行っている事なので否定はしません。
でも,予測には「精度」と云う問題が付きものですよね。
いくら高級車に乗っても,行く先が福岡なのか,東京なのかは,運転手に聞か
ないと分かりません。同様に国際金融市場の実体が巨大な「分散コンピュータ
システム」であったとしても,その挙動を決めるのは市場参加者の資金需要
あり,価格は「売り手」と「買い手」の思惑で決ります。


> でも,市場参加者達の権利は「平等」ではないですよね…?
> 各々の資金量に応じて,影響の強弱がある。
> 巨大資本を動かすものが,圧倒的に有利な立場に居ませんか?

実際,現代の金融政策は,この国際金融市場の挙動を完全には無視できません
からね。結局,国家の政策決定は,巨大資本の思惑に左右される事になります
よね。

> じゃ,国際金融市場を独占的または寡占的に支配できれば,世界中の国々の
> 金融政策を左右する事も,理屈の上では可能ですね?

必要十分な程度まで資本が巨大化すれば…の話ですがね。


> Broは以前,この@くつログで,「流行予知科学」の話題を話していたじゃな
> いですか?
> あれって,国際金融市場における需要予測技術に応用できないの?

その後にお話しした「需要センサー」の話題を覚えていますか?
もし,「資金需要センサー」として活用できる機能モジュールを開発できれば,
実現可能かもしれませんよね。

> えっ?…そ,それ…作りましょうよ!


ソフトウェアとして作っても,スパイウェア的なモジュールだとシステムに組み
込む事が困難なので,むしろ金融派生商品(デリバティブ)の様に金融工学的
な発想で考えた方が簡単かもしれない…。

> ???


以前,リーマンショックの際に,サブプライム・ローン問題の核心にある「癌
細胞」
として,CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)の事をお話しし
ましたよね。あれは,金融派生商品(デリバティブ)の一種です。
まぁ一種のコンピュータ・ウィルス的なものと考えて良いです。
ウィルスの様にプログラム・コードなのではなく,あくまで金融商品と云うデ
ータ
にすぎませんが,そもそも「金融資本」は「自己増殖」機能を持ちます。


> う~ん…よく理解できませんが,「プログラム」と「金融資本」は,そもそも
> まったく「別物」ですよね?


「分散コンピュータシステム」の内部では,どちらも「1と0」のデジタル記号
の羅列にすぎません。たとえ100兆ドルの資金でも,パソコン1台の内部に
余裕で格納できますから。

> なるほど!「国際金融市場」と言えども,たかだか数千台のコンピュータの
> 集まりに過ぎないのですね!

遺伝子工学の技術者達が,遺伝子コードの組み換えで新種のウィルスを創り出
すのと同様に,デリバティブは金融工学の技術者達が発案して,最終的に「国
際金融市場」
と呼ぶコンピュータ上にコード化しています。
つまり,「償還期限付きの債権」の対局には,その「償還に必要な資金需要」
存在する訳で,これは一種の「資金需要センサー」として機能していますよね?

> そうすると,あのリーマンショックの際に生じた巨大な「信用収縮」は,そ
> のまま「巨大な資金需要」を生じるの?

「ブラック・ホール」の様に,資金を吸収するはずですよね。


> 資金供給はどうなるでしょうか?

一概に判断できませんが,「信用収縮」が大きかった国の中央銀行ほど資金供給
を増やす圧力が生じるでしょう。
日本は比較的「信用収縮」が小さかったので,既に解決済でしょうけど。

> 結局,国際間で資金のバランスが崩れて,現在の円高状況が定着している?

リーマンショックの直接的な影響は終息していても,各国の財政赤字に転化し
た形態で,未だに影響下にあると考えるべきなのでしょうね…やはり。

> 欧米諸国の財政赤字問題が解決しないと,デフレの出口は見えないですね!
> まだまだ,緊縮財政を続ける訳ですかねぇ…?


問題解決は,比較的簡単なのですけどね。

> えっ?何か妙案があるの?


「国際金融市場」のコンピュータの電源を切るだけです。
困るのは「金貸し」だけで,実体経済への影響は必要最小限度で済むと想う。
一般労働者にとっては,「最も幸福な解決策」だと感じますけどね。


> 「リセット」ですか!近道は!



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◇自由主義の自壊?~ブラックホールとしての金融資本について考える
http://blog.goo.ne.jp/ayakikki/e/87d9692cd5964a7ee50cb19c2667db15

◇越中富山の薬売りに学べ!~資本金三千万円で始める日本経済改造論3
http://blog.goo.ne.jp/ayakikki/e/b88bac2cce2d0ac8d2283fbc924c30c9

◇占い科学入門。。。流行は予知できるのか?
http://blog.goo.ne.jp/ayakikki/e/18cf36f10bd1d8426de089df24f5f633

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◇サルコジ仏大統領敗北とマルクスの予見

2012-05-09 | 政治

> 現職陣営の苦戦が伝えられていた仏大統領選でしたが,とうとうサルコジ氏
> が敗北してしまいましたね!
> 国際金融市場も動揺して,不安定化している様子です。


結局,以前この@くつログでも書いたとおり,世界経済が未だにリーマンショ
ック
の影響下から完全に脱しきれていない事の現れだと感じます。
メルケル独首相とのコンビで推進してきた「緊縮財政路線」では,経済成長は
不可能だし,長期のデフレ不況は国民経済を破綻の道へと導くのみ
です。


> メルコジ体制ギリシアをはじめ,EC諸国全体の財政危機と対峙しながら,
> 懸命に現体制を支えてきた事は事実ですが,肝心の足元から体制が崩壊した
> 結果になりましたね!


表面的には「国際金融危機の回避」を大義名分としながらも,結局はEC圏を
中心とした国際金融資本の既得権益の防衛に奔走していた訳で,国民経済を犠
牲にして,一般労働者を疲弊の極に追い込んでいただけの皮肉な結果でした。


> 今回の仏大統領選挙は,「21世紀版の階級闘争」だった訳ですかね?


マルクスの時代の様な「武装革命」の形態は現代的では無いにせよ,本質的に
は同じものだと感じますけどね。

> Broは「マルクス主義経済学」が大嫌いじゃなかったっけ?


弁証法的唯物史観と云う「方法論」が嫌いなのです。
頭から毛嫌いしている訳ではなく,一応学生時代に「資本論」は読破しようと
チャレンジしましたが,とても難解で,かつ「科学的」とは感じられなかった
ので途中で挫折してしまいました。
そもそも,「運命論的歴史観」などは宗教臭くて嫌いだ。

> 結局,Broの頭脳には難解すぎて,理解できなかった訳ですよね?


と云うより,もっと分かり易く説明するべきでしょう?
少なくとも,一般労働者階級のための本ならば!


> 結局「資本論」の難解さを利用して,一部の知識階級によって権力打破の道
> 具として利用されてしまった訳ですかね?

西洋史的な前後関係については詳細には知りませんが,マルクス以前にも社会
主義的な反体制勢力は存在していたのだと想いますよ。
少なくとも「マルクスの経済学」「マルクス主義者の経済学」は別物でしょ
うね。マルクス自身も積極的な活動家ではあったみたいですが。


> 今回のサルコジ氏の敗北がマルクス的な運命論の必然的な帰結では無いのだ
> とすれば,単なる偶然の結果と云う感想ですか?


いえ,「方法論が嫌いだ」と云う事と,マルクスの着眼や分析がまるで的外れで
無意味だと云う事とは次元の異なる話です。
実際,以前書いたように,資本主義のシステムの内部に「自己破壊」的な要素
や機構が内在している
と云う着眼は鋭いと感じるし,実際,ケインズ以前の資
本主義経済の動態や,現代の格差社会における市場原理主義的な社会システム
の問題点をよく捉えていると感じるのです。
マルクスの限界は,ニュートン物理学の様に必然性の支配する古典的機械論的
な「時計仕掛けの世界観」から脱却できなかった点だと思う。



> 我々の未来は偶然が支配しているので,予測は不可能との意味ですか?


例えば,自分の体内に「癌の存在」が確認された患者であっても,医学的な治
療技術でこれと闘って,克服できる可能性は存在するでしょう?
同様に,我々の社会システムの問題点も,改善や克服は可能なはずです。
「癌の存在=死」の様な,単純な必然的因果関係ではない訳です。

> でも,「死」が避ける事のできない「運命」である事は事実ですよね?

我々の社会システムも,その維持に必要な「資源」を失うならば「死期」を迎
える事でしょうね。病気の進行が進めば,死期は早まるはずです。

> 何か,やはりBroの嫌いな「マルクス主義経済学」「市場原理主義」も,
> 根底は同じ様な気がしてきました。
> Broの支持する「ケインズ主義者」は,患者と対峙する医師の様に,病気への
> 治療方針と処方箋を提示するシステム工学技術者の様な立場ですね?
> 一方で市場原理主義者達は,人間の自然治癒能力を信じる「医者嫌い」の人々
> である様な気がします。


確たる根拠も無いまま自然治癒能力を信じ続ける態度は,宗教の成せる技でし
ょう?たとえ経済社会が「自然発生的現象」であったとしても,それをシステ
ム論的にアプローチして,工学的(政策的)に対処する事は可能なのです。
医学の様にね。

> よく分かりませんが,この「世界的なデフレ病」の病を治療してくれる名医
> の登場に期待しています。そうすれば,国際市場も安定すると想う。

「自由主義の頭脳」と「市場経済と云う心臓部」を残してくれる名医なら,
私は文句は言いません。



【過去の関連記事】

◇世界金融危機(2008年)と世界大恐慌(1929年)を改めて考える
http://blog.goo.ne.jp/ayakikki/e/461a19583b67706ecb2af9fd8a31b054

◇自由主義の自壊?~ブラックホールとしての金融資本について考える
http://blog.goo.ne.jp/ayakikki/e/87d9692cd5964a7ee50cb19c2667db15

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◇格安バスツアー・原子力発電・薬物治療そしてクラウド

2012-05-06 | 社会

> 今日はまた,随分と多義に渡るテーマのオン・パレードですね!


あえてタイトルには含めなかったのですが,これらに共通するテーマについて
は,察しがつきますよね?

> 「安全性」がキーワードですかね?


そう,最近我々が日常的に話題にする「安全性評価に関する選択問題」が本日
の主要テーマです。

> 最後の「クラウド」の意味が曖昧ですが,これはIT業界で流行のクラウド・
> コンピューティングの事ですよね?
> これって,安全性に問題があるの…??

実は,それはむしろ,私が企業経営者の方々にお尋ねしたい事なのです。
「御社ではIT技術の導入に際して,どの様な安全基準を採用していますか?」
と云う問いに集約される…。


> 「バスツアー」の場合の意思決定は「乗客」が行う訳で,これは前回記事で
> 書いたとおり「安全性」より「目前のコストカット」を優先している実情が
> 新聞記事に掲載されていましたね。


「原子力発電」についてはどうでしょう…?

> それは,今まさに「国民的議論」の中心にあるテーマです!
> 北海道の泊原発3号機が定期点検のため停止する事で,国内の全ての原発が
> 稼働を停止します。そして,再稼働については喧々諤々の大論争です!


「薬物治療」の安全性については勿論医師が評価しますが,最終的な意思決定
は治療を受ける患者自身,もしくはその代理人となる家族等に委ねられます。
そして「クラウドの導入」は,企業トップが判断する。

> その様に列挙されると,実に様々なレベルで安全性に関する重要な意思決定
> が行われていますよね!選択に迷う問題は,日常的に数多く存在しています。


何かこれらに特徴的な点は無いですか?

> 原発問題では,やはり国民全体の集団的なコンセンサスを必要とする点で,
> なかなか解決の見通しが立たない点でしょうか?
> その他の問題では,一応最終決定者が明確なので,決着の見通しは着きます。


他には無いですか?

> コストとのトレードオフ関係の問題ですね。
> 結局,選択問題の根底には,「なるべくコストを抑えたい」と云う経済的欲求
> がある。

「薬物治療」の選択問題では,患者はコストを意識しないと仮定して良いです。

> 100%保険で賄える前提ですか?
> すると純粋に安全性と治療効果,および治療期間などとの比較検討問題に集
> 約できますね。治療効果が期待できないのでは,リスクを冒す意味が無い。

治療効果や治療期間などの情報は,患者側には無い場合がほとんどですよね。


> 成程,意思決定には「情報」が必要でした!
> 原発・薬物治療・クラウドの導入などの問題では,専門家による情報提供
> 必要不可欠の要素ですが,「格安バスツアー」の場合は専門家が不在です。

一応「バスツアーの企画業者」は,この場合の専門家に該当すると思いますが。

> そうか…では,その「専門家」に対する「信頼性」が問題ですか…?

そうだと想います。
「安全性評価」に必要な情報が,意思決定者の側に無い以上は,情報提供者たる
「専門家」に対する信頼性が問題になります。
原発問題がこれほど厄介な問題になっているのは,昨年の原発事故以来,この
「専門家に対する信頼性」が損なわれた点に最大の原因があるのだと感じます。


> では,「バスツアーの安全対策」の問題は,「専門的情報提供者」たる「バス
> ツアー企画業者」の責任を明確にする事が大切ですね!


まあ,何よりもまず,運転手の交代要員の同乗が必要不可欠と想いますが,運送
業界などで採用されている様に,「本日のドライバーは○○です。」と外部にも
見える様に表示しておく事なども,運転者の自覚を促す意味で効果的かもしれません。

> 原発問題では「専門家に対する信頼性」を回復する事が解決への糸口になり
> ますね!


必要な専門的知識も無いまま,あれこれと発言すると混乱するばかりだと感じます。
原発問題に対する知識と理解の普及・拡大が大切かと想う。

> 「薬物治療」の問題の場合では,結局「信頼できる医師」の選択問題ですね!
> さらに,「クラウドの導入」問題では,「信頼に足るITコンサルタント」
> 選択問題と云う事になります。。。
> 。。。これって,「Broの宣伝」じゃないですか!結局!


メーカ系のコンサルよりも,独立系ITコンサルの方が「公平かつ信頼できる」
と想うのですが…?!


コメント

◇過当競争~悪が正義を駆逐する原理の考察

2012-05-03 | 社会

> 今日は「過当競争」がテーマですか,Bro?

最近2つの出来事がきっかけで,少し考え込んでしまいまして。。。

> 先日,関越自動車道で発生した高速ツアーバスでの大惨事の話題ですよね。


バス運転手の居眠りが直接の事故原因らしいです。

> でも「眠気」自体は生理現象ですから,適切な安全措置が執られていれば,
> 回避できたはずの事故ですよね。
> 事故発生直後,運転席に挟まれて,内臓破裂の重症の状態のまま会社に事故
> 報告の第一報を連絡しているバス運転手に同情的な意見が多い…。

法的には,業務上の過失責任は免れませんから,バス運転手とそのバス会社が
罪を負う事に成ると思います。
でも,世間的な論調としては,むしろツアーバス業界の過当競争の実態につい
て問題点を指摘する声が強い。
私も最初に感じたのは,運転手の交代要員が同乗していなかった点でした。

> まだ検証中の様ですが,ルール上の規則違反は犯していなかったらしいです。
> むしろ規制緩和の時代の流れで,充分な指導が行われていなかった行政の問
> 題点や,価格競争の行き過ぎで過大なコストカットを要求しがちな,ツアー
> 企画業者の責任についても言及する意見が多い様ですね。


世界的なスケールで大競争時代に在る訳ですからね,他業界での出来事なので,
他人事だなどと呑気に傍観していたら,明日は我が身の時代なのですよ!

> そう言えば,BroのIT業界こそ,生き馬の目を抜く凄まじい競争の代名詞
> の様な業界ですものね!


そのとおりなのです。
実際,競争によって技術自体は格段の進歩を遂げてきた訳なので,競争の存在
自体を批判する気は毛頭無いのですが,逆に今回の事故は「犠牲にしている事」
の重大さについて,改めて考え込んでしまいました。。。


> IT業界の労働環境の過酷さと劣悪さは,「IT奴隷」と云う呼称が定着する
> 程有名ですものねぇ…。

それは一面の事実ですが,「労働者の辞める自由」が担保されている限りは,最
終的には「働く側の職業選択」の問題に帰着すると想うのです。
長時間労働は労働者自身には大変な負担ですが,それが重大な事故に直結する
ので無い限りは,最終的には労使間の協議で解決する労働条件の問題です。
今回は,その点を議論しようと考えている訳では無い。
もっと構造的な,つまり「悪貨が良貨を駆逐する」原理と云うか,社会構造的
な問題についてです。

> 「グレシャムの法則」ですか…?
> 人々は良質な硬貨は蓄えて,粗悪な硬貨を優先的に使用するので,結局世間
> 的に流通するのは粗悪な硬貨ばかりになってしまうと云う法則ですね。
> でも,それは人間心理の問題「過当競争」とは無関係ですよね?

今日の新聞記事では,あの高速ツアーバスでの大惨事を目にした後でも,やは
格安ツアーバスは大盛況なのだそうです。乗客は自分の生命の安全に関わる
リスクよりも,目前に存在する確実な利益を選択している
様です。


> IT業界でも,これと同様な選択問題がありますか?


大ありですよ!
そもそも,殆どのユーザはシステムの安全性について無知だし,むしろ安価な
選択だけではなく,危険だが魅力的な機能の方を選択しています。
インターネットの技術を安全だと考えて使う人は皆無でしょう?


> なるほど!
> Googleにせよ,YouTubeにせよ,TwitterFacebookも,本来は危険な技
> 術やサービスの方がむしろデファクト・スタンダード化して,流行の最先端
> の隆盛ぶりですよね!

Androidもそうだし,HTML5JavaScriptまで,「IT業界における規制緩和」
ぶりには,近年特に著しいものを感じます。
西暦2000年頃のインターネット普及期には,未だ我々の様な古参の技術者達は,
JavaScriptの様にコードとデータを明確に分離しないスクリプト言語の危険性
に敏感で,その使用範囲の是非で,若手技術者と議論を闘わせていましたが。


> あははっ!
> Broの様な安全性重視の古株は,国際的な競争の前に敗北の連続だった訳です
> ね!残念ながら…!


個人的な勝敗はどうでも良いですがね…この際は。。。

> では,Broの様な古株の技術者達までが「jQuery」を使用している,否,使
> 用せざるを得ない業界事情に不安を感じている…??

真面目な話,世界中がGoogle社のシステムの管理下に置かれる日は近いと感じ
ています。
皆がそれを喜んで使っている訳ですから!
あとは,それがどこまでも善意の組織である事を祈るのみです。
たぶん,米国防省もそれを陰で支援している事でしょうしね。
CIAの予算よりも安価に,かつ効果的に諜報活動が行える訳ですから。


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