ブロブロガー@くつログ

Proと呼ばれたい...そして日々悪戦苦闘する
Brofessional な職業人の安息の日誌

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◇【小説】『914 PC-BOT』が大統領になった日

2011-02-27 | 小説
> Bro…今日は珍しく小説を書いているんですか?


いえ,石原都知事では無いですが,私もそこそこの年ですからね。。。
人類の未来のために,『福音書』を記しておこうと想いまして…
今書き終えたので,読んでみて下さい。




▼『914 PC-BOT』




■『914 PC-BOT』が大統領になった日


この物語は,西暦2049年までに興った世界史的な出来事を,ひとつの小説としてまとめた
ものである。

西暦2011年は,今から振り返ると『世界革命』の発端となった年であった。
北アフリカのチュニジアで,一人の青年の焼身自殺から始まった政変を『ジャスミン革命』
と人々は呼んだ。
良く知られている通り,この政変-民主化を要求する民衆のデモ騒ぎは,インターネット
を通じて,たちまち周辺のイスラム諸国へと波及し,それまで独裁制の政権が支配的であ
ったイスラム圏諸国家の民主化を,驚くべきスピードで達成してしまった。

我々はこの時,2つの事に改めて気付かされたのであった。

その一つ目は,「民主主義」と云う理念が,世界的には未だ充分に普及していた訳ではなか
った事実だ。
欧米や日本の様な,いわゆる「先進国」において,ごく当たり前の政治基盤として認識され
ていた「民主主義」は,ある程度の安定と豊かさを前提として成り立つ先進国家の政治基盤
に過ぎなかったのだ。

さらに二つ目は,ネット社会のもつ「変革力」のスピードである。
インターネットで繋がった世界は,それまでのナショナリズムを基礎とした民主主義の概念
を,大きく変質させてしまっていた。
そう,『グローバルな民主主義』による,『新たな連帯』に人々は未だ気が付いていなかっ
た訳だ。

この二つ目の事実は,『ジャスミン革命』の影響が,中国や北朝鮮と云った,非イスラム圏
の独裁政権国家にまで及んだ事で,広く認知される事になった。
20世紀,二度に渡る世界大戦の結果,世界中に誕生した民族独立の国家群は,未だ開発途
上国として,産みの苦しみの中にあった。
21世紀,経済成長への道筋を理解した途上国の人々は,もはや『民主化への歩み』に躊躇
する事はなかった。
彼らが真に必要としていたものは,世界中の民主主義勢力の連帯と支援だったのだ。
そして,インターネット技術の進化によって誕生していた『グローバル・ネット社会』は,
そのための社会基盤を提供してくれた。。。

それでも,今日の『世界連邦政府』が実現するには,未だ多くの課題と試練とが残されてい
た。
国際連合が,西暦2050年の世界経済の見通しを発表した時,世界中の人々は,その沈鬱な予
測に落胆の色を隠さなかった。
世界人口を約96億人とした,国際連合の予測では,食料・石油資源・地球環境が深刻な事態
に至る事を明確な数字で示していた。

当初,石油資源の分配問題を契機として,キリスト圏とイスラム圏の宗教戦争の如き様相を
呈した世界紛争は,中国の民主化の後,「性善説」と「性悪説」とを巡る,より広範囲な社
会論争へと発展して行った。
「性善説」を信奉する者は,これを基礎に「より自由な小さな政府論」を主張し,逆に「性
悪説」論者は,「より道徳的な大きな政府論」を主張した。
『人類にとって,正義とは何か』を巡る,この道徳論争で「性悪説」が優勢になった時,世
界中の人々は『世界最終戦争』への危機感を募らせていた。

Twitterの『つぶやき』で,この問題に関して最も多くのフォロワー達の関心を集めていた,
インド人エンジニアで菜食主義者のシェーカー(Shekhar)は,人間の欲望を超越した仏教
精神を基礎とした,「無の精神」や「禅の心」を熱心に主張していたが,彼が西暦2043年に,
世界の恒久平和を主要な理念とする『世界連邦政府』の構想をネットで主張し始めると,そ
れまで危機感ばかりが高まる一方だった『世界最終戦争』の現実的回避策として,世界中の
人々の爆発的な支持を集めるに至ったのだった。

それから4年の歳月を経て,とうとう国際連合が『世界連邦政府』の設置を決議した時,人
類史上初の『世界連邦政府 初代大統領』の選挙は,厳密に管理されたネット上での実名によ
る投票で行われる事になった。

これは,各国内の国家元首を選ぶ選挙とは異なり,各民族固有に存在する『国家のエゴイズム』
を超越した,『崇高な理想と強靭な精神とを兼ね備えた理性』を選ぶ選挙でもあった。
サイバーテロによる妨害や撹乱行為から,候補者の安全と選挙の公平を確保するために,候補者
は全て厳密に管理されたネット上での選挙戦を争う事になった。

サッカーのワールドカップの様に,各地区の代表から最終的に16名の候補者で最終投票が争われ
た時には,インド人のシェーカー(Shekhar)は,その最も有力な初代大統領候補者の一人へと
成長していた。
彼のTwitterでの『つぶやき』は,世界情勢に対する驚異的な情報収集力と的確な分析能力の高さ
とを示していたし,人間のエゴイズムを超越した「無の精神」に基づいた,冷徹な理性による知見
と判断とは,世界中の関心と注目を集める様に成っていた。

そして西暦2049年11月11日,人類が初の『世界連邦政府大統領』にインド人シェーカー(Shekhar)
を選んだ日,世界中を驚愕させた事態が発生した!

初代大統領シェーカー(Shekhar)は,既にテロリストによって暗殺されていたのだった!

これまで,最後の選挙戦を見事に闘い抜いて来たのは,彼が最も忠実で信頼できる政策アシスタント
として開発していたPC-BOT,『914 PC-BOT』だったのである!
『914 PC-BOT』…彼は,政策立案者としてずば抜けた能力を発揮していただけではなく,シェーカー
(Shekhar)大統領の理想と信念を完璧に体現していた。
そう,それは真にシェーカー(Shekhar)大統領の分身として機能できるレベルだった。

この驚愕の事実を知らされた時,当初,世界中の人々が驚き,悲しんだ。
そして長い当惑の後,やっと冷静を取り戻した人々は,大統領選挙のやり直しを拒絶した。
そう,世界の平和と安定を希求していたシェーカー(Shekhar)大統領の遺志を継ぐものとして,PC-
BOT,『914 PC-BOT』の理性が最もふさわしいと正しく判断したのである。

とうとう,人類初の『世界連邦政府大統領』就任式では,『914 PC-BOT』の雄姿がネット動画で世界
中に公開されたのである。
彼は全世界に向かって,こう『つぶやいた』!
「Change!」


終わり




どうですか?
誰かこの『福音書』を映画にしてくれる人,居ませんかね??
…あれっ?
もう寝ちゃいましたか。。。



▼914 PC Bot rotating and lifting head mod



コメント

◇今必要なのは財政再建ではない!~麻生元総理,財政政策を語る

2011-02-20 | 政治
> 今日のBroは,久々に『自民党応援団』ですか!


私は『自民党応援団』と言うよりも,むしろ『麻生太郎応援団』なのですよ。
おそらく,この「@くつログ」をずっと読んで下さっている方々には,理解で
きると思いますが,麻生さんの経済政策の考え方が,私には最も共感できる。
勿論,地元福岡県選出の元総理と云う,親近感もありますがね。。。


> そう言えば,Broの地元の筑紫野市市長選に,先日麻生さんが応援演説に来て
> いたのでしょう…?
> 凄いですよね,福岡市近郊とは云え,たかだか10万人都市に過ぎないのに…


今回は,現職市長に対抗して,自民党福岡県連会長で県議会議長でもあった,
藤田陽三さんが市長選に出ていましたからね。。。
で,先日みごとに新市長に当選されましたよ!
でも残念ながら,リアルの応援演説は聞き逃したので,後日ネットの動画で,
麻生さんの演説を見ました。


▼2011年1月26日筑紫野市長選挙・麻生元首相応援演説



> ふ~ん…
> でも,ある意味,そんな大物が新市長では,Broの地元の政治改革はまだまだ
> 先の話ですよね。。。


それは,分かりませんよ。
少なくとも,現職候補を破って新市長が誕生した訳だし,自民党も今では野党
ですから,ある意味で,懸命に自己変革を模索している途上なのだと感じます。


> でも,自民党だって,決して一枚岩ではないですからね!
> 民主党ほど酷くはないにせよ,これまでだって「麻生降ろし」だの何だのと,
> 内部抗争は絶えなかったじゃないですか。。。
> それに,谷垣総裁のリーダーシップだって,菅総理とドングリの背比べ程度
> の違いじゃないですかねぇ…?


所謂,派閥争いの問題ですよね。
如何に政党と云えども,政策意見の細部までがピタッと一致する事など在り得
ない訳ですから,政策面での対立はある程度仕方のない話なのだと思います。
そうではなくて,従来の派閥争いは,どちらかと云うと実力者間の権力争い
色彩が濃厚でしたからね。。。
その点,一度下野した事によって,内部の団結力は強化されたかもしれない…

> また政権に復帰すれば,元の木阿弥ですよ…きっと。
> 兎に角,既成政党では,日本の政治の根本的な改革は不可能だと私は思う!
> 憲法改正,核武装,選挙制度と国会改革,行政・公務員改革,地方政治改革,
> デフレ対策に失業対策,福祉制度改革,税制改革と財政再建,教育改革…
> 考えればキリがないや!
> これだけ,あちこち改革すれば,まさに『革命』ですよね…実際…
> 「遣れる政党が在るのなら,遣ってみろ」ですよ…まったく!


まあまあ…そんなに焦ってみても,仕方ないですよ。
要は,優先順位を立てて,着実に変えていくしかない訳ですから。

> で,麻生さんは何と言ってるんですか?
> 最優先課題は…財政政策…?


そうそう!
麻生さんが,自民党のネットサポーター向けのクラブ(J-NSC)で語った動画を,
YouTubeで見つけたんです。
とても共感したので,紹介しちゃおうかと。。。
ついでに,「@くつログ」の過去記事の中から,関連した話題について纏めてお
きますね。


▼【デフレ脱却】日本に今必要なのは財政再建ではない[麻生太郎]



【過去の関連記事】

◇日本はいつ財政破綻するか?~お金に支配される社会について考えてみる
http://blog.goo.ne.jp/ayakikki/e/671d17f37de688824542c83e795b4e4b

◇菅内閣支持率急落!~債券市場は総理発言を好感!
http://blog.goo.ne.jp/ayakikki/e/f952d42b27a7785e89368242d737f611

◇資本主義≠自由主義?~お金に支配される人々について考えてみる
http://blog.goo.ne.jp/ayakikki/e/9ad1cf13f41e988a36988d058004e594

◇日本人の企業家精神を問う~財政主導でないと景気は良くならないか?
http://blog.goo.ne.jp/ayakikki/e/b9032fcd12524811bfcc7e2109180c24

◇今だからこそ叫ぶ緊縮財政警戒論~井上財政に学ぶ政策不況
http://blog.goo.ne.jp/ayakikki/e/26efc8c6d13df099c17e073175cb8549

◇成熟社会の大ヒット商品とは?~小野経済学入門
http://blog.goo.ne.jp/ayakikki/e/92a817778fcfe411a3d1404240803538



> ところでBroは,この自民党のネットサポータークラブ(J-NSC)の会員なの?


いや,動画を偶然見つけただけで,入会はしていません。
何かメリットを感じたら,入会してみようかなと…


> 単純に『自民党応援団』だけじゃ,つまんないよね…確かに…
> 政治改革の推進力になる様な,何か,そんな取り組みがないとね。。。

これまで,仕事ばかりで,実際的な政治的活動って遣った事無いですからね。
応援なんかしなくても,自民党政権は揺るぎ無かった訳ですし…


> 民主党政権に変わって,日本の政治に危機感を感じた?


ですね,実際。
民主党政権の唯一の貢献は,日本国民の政治意識を再度覚醒させる事に,成功
した事なのかもしれませんよ!

> 反面教師の役割を果たした訳ですか。
> …でも,未だ完全に終わった訳じゃないですけどね,民主党政権は…!


コメント

◇ Esperanza Spalding がグラミー最優秀新人賞を受賞!

2011-02-18 | 音楽

> Broのお気に入りのアーティスト,Esperanza Spalding が今年の第53回グラミー
> 最優秀新人賞を受賞しましたよ!
> 今,日本でも急速にファンが増殖中らしく,今朝のフジテレビの「とくダネ!」
> でも小倉キャスターが紹介していました。


▼Esperanza Spalding accepting the GRAMMY for Best New Artist at the 53rd GRAMMY Awards



今年のグラミー賞は,日本人アーティストが一機に4人も受賞しましたからね。
メディアは,受賞した日本人アーティストの紹介に忙しくて,最優秀新人賞の
海外アーティストの話題にまで,手が回らなかったみたいです。
でも「とくダネ!」は,先日,最優秀コンテンポラリー・ジャズ・アルバム賞
を受賞したジャズピアニストの上原ひろみ
を番組に呼んで,生演奏を聴かせた
際に,「今年の最優秀新人賞は,エスペランザ…?」と,ちらりと読み上げて
いたんですよ!
私は直ぐに「ピン!」と来て,ネットで確認したので知っていました。。。
今朝,改めて番組で紹介し直してくれたので,とても嬉しかったです!


> この「@くつログ」でも,去年何度もYouTubeにUPされている動画を紹介
> しましたものねぇ。。。
> 今回ばかりは,チョットだけ,Broの音楽センスを見直しましたよ!


【これまでに紹介したEsperanza Spaldingの動画集】

◇至上の愛の在り処~夏の夜のEsperanza Spalding
http://blog.goo.ne.jp/ayakikki/e/6e5084590acea92c8a7103be637839de

◇「個人電子出版スタートガイド」
http://blog.goo.ne.jp/ayakikki/e/ffd9248edee4d8103cafe6c8de512b14

◇祝『政治評論』+『経済ブログ村』人気記事ランキング1位独占!
http://blog.goo.ne.jp/ayakikki/e/3a2cbcddd802441f726dbdf6c14abcb7


> ちなみにBroは,Esperanza Spaldingの「どんな所」が気に入っているの…?


何よりも,「斬新な音楽スタイル」ですよね!
女性で「木ベー」を弾くジャズ・ミュージシャン自体が珍しいのに,さらに,
ボーカルまで一流で,音楽性も既成のジャズだけでなく,ポップなナンバーを
幅広くカバーしていたりする…
最初に,YouTubeで偶然動画を見た時に,とても新鮮に感じました。
その後,いろいろと動画を探している内に『本物のジャズ』を感じて,大ファ
ンになってしまっていた。。。
…それに,中々チャーミングだし…


▼エスペランサ/最新インタビュー



> なるほど。。。
> 最後の「チャーミング」だけは,親父根性丸出しですけどねっ!
> でも,色々と多様な音楽を取り入れて,「まったく新しい独自の音楽」を創造
> する姿勢は,流石に「超一流のPro」らしいですよね!


現代は「多様化・多元化」が著しい時代ですからねぇ…
日本の政治家の中からも,既成概念に囚われずに,多元社会に相応しい,斬新な
政治スタイル
を創造して,活躍してくれる人が登場して欲しいです。。。
応援しちゃいます…そんな人を!


> 先日,名古屋市長選と愛知知事選で当選した,河村・大村コンビなどは,ど
> うです?
> 大衆迎合主義だと批判する向きも多いですが,主張も含めて,結構ユニーク
> な存在だと想うのですが…?


そうですね…!
日本の政治が変わるとしたら,確かに「地方政治改革」から始まるのかもしれ
ませんね…今後の活躍に大いに期待しましょう!


コメント

◇ジャック・バウアーは正義か?~白熱ブログ@くつログ[第2回]

2011-02-09 | 哲学

> 今回のテーマは,『「個人VS共同体」または「個人VS国家」の相克』じゃな
> かったでしたっけ…?


そうです,題材としては,小沢さんの「政治とカネ」問題を考えてみようかと。。。


> 何でタイトルに『24』のジャックが出てくるの…?
> ジャックはヒーローなんだから,正義の味方に決ってんじゃん!


それは,視聴者の目線で観た「ジャック・バウアー像」の事でしょう?
最初から,「主人公=正義の味方」との先入観で観ている。。。
でも,ドラマ内での彼は,捜査官として常に行為の正当性を問われる立場です。
実際『シーズン7』では,ジャックの過激な訊問方法が人権侵害であるとして,
米公聴会での審査にかけられていますよ!

▼ジャック・バウアーは『こんな人』(24シーズン6 TVCM集)



> 成程,人権問題は確かに「個人VS国家」を考える上で,核心的な要素ですね。
> でも,ジャックがテロリストに対して「過激な訊問」を躊躇わないのは,そ
> の背後に,大量破壊兵器から人命を守る事への使命感が在るからですよ!


つまり,大勢の人命を守るためには,テロリスト一人の命などどうでも構わな
い訳ですかね…??


> 「どうでも構わない」訳では無いにせよ,「致し方ない事」かと思いますが?


では題材を,太平洋戦争時代の日本の話に移しましょうか。
沖縄戦の戦場では,米軍の追撃から逃れて,多くの民間人が軍人と伴に洞窟内
に潜む生活を余儀なくされたと伝えられています。
この時に,例えば米軍に悟られない様に,洞窟内で大勢の人が声を潜めて隠れ
て居る状況下で,一人の赤ん坊が大声で泣き出したと仮定しましょう。
集団のリーダーである日本軍将校として,あなたはこの赤ん坊をどの様に処置
しますか?


> えっ,き…厳しい状況ですねぇ…
> 取敢えず,「親に黙らせる様に命令する」とか…ですかね?


昔,私は考えた末に,「その選択」が最も残酷であるかもしれないと想いました。
もし,赤ん坊を手に懸けなければならないのだとしたら,むしろ集団の責任者
である自分自身で行う方が,倫理的にも善いのではないのか…
と。
しかし,親にとって,そちらの方がもっと「無念」であるならば,私は誤って
いるかもしれません…実際,未だに答えが判らないままなんです。

おそらく,現在の日本の医療や介護の現場では,これに似た心情風景の場面が
多々在るのだと想いますよ。。。
医療予算の削減に努める厚生労働省の官僚も,同様の道徳的ジレンマを感じて
いるかもしれませんし。。。
少し判りやすく例を変えて,自分の赤ん坊が伝染性の奇病で,周囲の村人から
「迷惑なので殺せ」と脅迫されている状況
を想像してみて下さい…


> …わ,解りましたよ,Bro…
> 事,人命に関しては,数の論理で善悪の判断ができないと言いたい訳ですね!
> 一人の命も,大勢の命も,同等に尊いのだと。。。


いえ…私の意見は,少しだけ違います。。。
実際,日本の村社会を含め,昔の共同体では「生贄」や「犠牲」を公然と求め
る野蛮な習慣
が世界中に在った訳です。
つまり,共同体のルールや道徳性には,本来,この様な残酷で暴力的な側面が
存在するのだ,と云う事を確認しておきたかったのです。
「野蛮」と書きましたが,元来は感情的と言うより,「冷徹な経験と理性」
に由来するルールだったのではないかと,私は思うのです。


> 「生贄」が理性的ですかぁ…?


元々は人命を犠牲にしてきた慣習を改めて,羊や豚などを「生贄」として神に
奉げる様に進歩した訳ですから,感情的と同時に,「理性的」な判断でしょう?

> 「人権尊重」の歴史ですね。。。
> 近現代に至って,ようやく「犠牲の強要」自体をタブー視する処まで社会が
> 進化して来た訳ですね…そうすると!


何にせよ,国家や共同体が持つ,この様な「暴力的な」側面を忘れてはいけま
せん。。。これこそが,「人権尊重」の本質を知る第一歩です!


> そう言えば,かつての官房長官が国会で「暴力装置」と発言した問題があり
> ましたけど…

昔,「革命を志したほど自由な理性の持ち主」には,国家権力が「暴力装置」
認識されても,それなりの理由が在る訳ですよ。
勿論,国会答弁の場で使用する言葉ではないし,問責されて当然の失態ではあ
りますけどね。


> でも,そうすると,「個人の人権尊重」と「国益や共同体の利益の尊重」との
> 矛盾する場において,一体どちらを優先する事が正義に適うのでしょうか?


日本を含め「民主主義国家」の理念の下では,個人の人権が最大限に尊重され
ている事が必要です。。。
尤もその適用は,ケース・バイ・ケースなのかもしれませんがね…
でも,実際,コミュニティ志向の正義観を考える際に,最も注意するべき点は,
かつて「民主主義 ⇒ 共同体主義,国家主義」へと転化した歴史において,い
つの間にか「全体主義思想」へと変化した事実ですよね!

▼白熱教室@JAPAN



> 確かに,ヒトラーのナチスを生んだのは,ワイマール共和国の先進的な民主
> 主義でした。。。


レーニンのロシア革命は,民主化を求める民衆の暴力の中から生まれたし,毛
沢東の中共建国は,日本軍を利用した「夷を以て自国を制する」漁夫の利戦略
によって巧みに達成されました。
何れのケースでも共通している事は,ナショナリズムの団結力を巧みに利用し
ていた点だと思います。
あとは,ナショナリズムを結集させる上で,情報戦略が重要だった事ですか…
「ナショナリズム=正義」と,盲信させる事に成功していましたよね。


> その様に考えると,「民衆共同体の暴力」って怖いですよね!
> マイケル・サンデル教授が著書に書いていますが,古代ローマでは,コロセ
> ウムでキリスト教徒をライオンに投げ与え,庶民の娯楽にしてたそうです!
> 思想・信条の自由を含め,「個人主義の理念」の大切さが改めて身に沁みる。。。
> で,小沢さんの「政治とカネ」問題については,Broはどの様に感じているの
> ですか…?


法的な面は,裁判所が決着をつけるでしょうがね…
政治家としての,説明責任を充分に果たしていない点が問題ですよね…!


> 過去に自分自身で設置を取り纏めた「政倫審」にも出席していない訳ですよ!
> 野党や菅内閣だけでなく,国民だって大迷惑していますよ!


今回,「推定無罪」が予想される中での,異例の「強制起訴」ですからね…
本人は,「被告人の人権の尊重」を世間に主張しているつもりだと想うのです。


> なるほど…
> 「迷惑だ」と云う理由だけで罪のない人々を社会的に排除して来た,日本的
> 村社会の「いじめ」への抵抗ですか!
> 拗れる原因は,逆に日本における人権擁護思想が健在だと云う証拠ですね!
> でも,やはり「政治家」ですからね…「説明責任」ぐらい果たさないと…


ですよね。。。
「政治哲学理論」はともかく,現実社会での「正義」は「力」ですか…やはり?


▼『24ファイナル・シーズン』TVスポット(ジャックの悪あがき 演歌篇)



コメント

◇善悪の彼岸を再考する~白熱ブログ@くつログ[第1回]

2011-02-04 | 哲学
> 「平成の開国」およびTPPへの参加問題に関連して,「ナショナリズムVS
> グローバリズムの相克」について,今流行りの「ハーバード白熱教室」のマ
> イケル・サンデル教授風に考えてみよう,と云うのが前回の宿題でしたよね。


そうですね。。。もう,考えはまとまりました?
結構,奥が深いし,厄介な問題だと感じるのですが…?


> 先日,「白熱教室JAPAN 千葉大学」の第四回目の講義をテレビで見ていて,
> 少し面白い議論を耳にしたのですよ。。。


「ハーバード白熱教室」の日本語吹替え版の解説を担当した,小林正弥教授
講義ですね!


> そう言えば,千葉大って,Broの母校でしたよね…?
> Broは専攻が経済学だから,小林先生が教えている法経学部のOBじゃん。。。


私の在学時代は,未だ学部組織は「人文学部法経学科」でしたけどね。

> そうそう,伊東光晴先生が教鞭を執っていた時代でしたよね…たしか…
> ちなみに,Broは「公共哲学」の単位も取得したのですか?


いや,当時は未だ「公共哲学」の講義自体が無かったですからね。
「公共政策」も,未だ「経済政策論」として,伊東先生から教わりました。
ミクロ経済分析の手法を主に利用して,公共政策の経済効果等を功利主義的に
アプローチする方法が中心だった様な気がします…
尤も,私は「日本経済史」のゼミでしたので,当時,政策論には関心が薄かっ
たですけどね,中曽根政権の下で土光臨調が設置されて,行政改革が強力に推
進されつつあった時代でした…JRやNTTの民営化も,この時代の事ですよ。
伊東先生は,論壇だけでなく,中央官庁でも大きな発言力を以ていましたから,
当時の官僚達の政策思考にもかなり影響を与えたはずですよ!

> ‘80年代初頭は,米国では共和党のレーガン政権時代ですから,リバタリアン
> 達が日米ともに力を発揮した時代ではないのですか??


日本でリバタリアン達が主流になるのは,小泉改革以後の事ですよ。
元来,日本国憲法自体が,とてもリベラルな自由主義思想ですものね。
当時の日本では,「福祉国家」の政策理念を切り捨ててはいなかったので,
「最大多数の最大幸福」を政策的に如何にローコストで達成するのかと云う方向
に議論が向かった
のだと思います。


> 成程,日本国憲法の理念の下で,功利主義的な費用対効果分析で以て,公共
> 政策を論じていた訳ですね。。。
> バブル後’90年代に累積した巨額の財政赤字を背景に,その伝統を打ち破って,
> 「福祉は悪」的なリバタリアニズムの理念を導入したのが,小泉改革だった
> と云う訳ですね!
> そして,リーマンショックを経て,現在の民主党政権が登場してから,「最小
> 不幸社会」が「貧乏な福祉国家」の政策理念として掲げ直された訳だ。。。


厳密に言えば,民主党の理念ではなく,菅内閣の政策理念だと思いますけどね。


> ちなみに,「公共哲学」の様な,思想・哲学系の講義は無かったの??


法経学科と人文学科が一体化した学部編成でしたからね…
哲学・心理学関係の講義は人文学科の方が担当していて,政治思想ではなく,
もっぱら「認識論」「科学哲学」「実験心理学」等が中心だったと思う...

> そうだ,当時「頭の体操」の多湖輝先生が心理学の看板教授でしたよね!


当時私は「経済学の科学性」と云う事に大きな疑問を感じていたので,「認識論」
「科学哲学」の方面に興味を抱いていました。
以前,この「@くつログ」でも紹介したカール・ポパーや,トーマス・クーン
「科学革命の構造」を読んだのもこの頃でしたし,ノーム・チョムスキーの
言語学理論にも,この時期,英文の原書で触れていました。
残念ながら,その学問的意義が全く理解できていませんでしたけどね。。。
後にコンピューター・メーカー企業に就職して,ICOTの第五世代コンピュータ
開発プロジェクト人工知能の研究開発を見てから,生成文法理論の革命的な
意義に目覚めましたっけ…「後悔先に立たず」の典型ですけどね!


> 学生時代に,もっと勉強しておけば良かったと悔んだ?
> 昔は,哲学って「食えない学問」の代表格と信じられていましたものねぇ…
> でも,コンピュータ・サイエンスのおかげで,哲学が身近になりましたよ!
> ちなみに,この「@くつログ」では,2005年のスタート当初から,白熱教室
> 風の対話型の議論形式で一貫して来た訳ですが,Broはスタート当初からサン
> デル教授の政治哲学の講義を意識していた訳ですか...?


対話型の議論形式は,ギリシア時代の哲学者ソクラテスが元祖ですよ。
『産婆術』と呼ぶのですが,私はソクラテスの方を意識したのです。
ハーバード大学のマイケル・サンデル教授を知ったのは,YouTubeにハーバード
の講義内容が公開されてからです。


> じゃあ去年,この「@くつログ」の記事で紹介した時の事ですね。
> でも,今回のサブタイトルで『白熱ブログ@くつログ』とつけたのは,明ら
> かにサンデル先生の方を意識した訳だ。


ところで,「白熱教室JAPAN 千葉大学」の第四回目の講義の話に戻りますが,
議論内容の,どこがそんなに興味深かったのですか…?


> 主要テーマとしては,「ウィキリークスを議論する」と云う内容が第四回目の
> 議論の軸だったのですが,関連して,例の「尖閣ビデオ流出問題」が話題に
> なっていたのです。
> サンデル教授的なコミュニティ志向と「共通善」と云う道徳主義への回帰
> 伴に,ここで問題になったのは,海上保安庁と云うコミュニティの一員であ
> る保安官が,コミュニティのルールを敢て無視して,「日本国民の知る権利」
> に奉仕する国家公務員本来の目的意識と使命感を優先して行動した事実につ
> いてです。
> 「この行為は果たして正義か?」が問われた訳です。


なるほどね…
海上保安官は,海上保安庁と云うコミュニティの一員であると同時に,日本国
のコミュニティの一員でもある訳ですから,この行為の決断には,深刻な道徳
的ジレンマ
が内在している訳ですよね…
法的な面の問題点では,ビデオ映像の機密性の部分にあった訳ですけれども。
しかし,彼は「大義に殉じる」と云う,日本古来の倫理観に従った!
土佐藩を脱藩して,日本国民として国益に奔走した坂本龍馬の行動とも,形式
的には相通じるものですよね。
そして,最近の例では「たちあがれ日本」を離党してでも,日本の財政健全化
の方針に殉じる覚悟を決意した,与謝野経済財政相も同様だと,私は感じます。

> 与謝野さんのケースについては,異論も多々ありそうですけどね…とにかく,
> この種の「道徳的ジレンマ」の構造は,「ナショナリズムVSグローバリズム
> の相克」の議論にも適用可能だと感じませんか??


えっ…それでは「大義に殉じる」のが妥当との結論ですか!?
しかし,これまでの事例では,「大義=ナショナリズム」の側ですよ!
「ナショナリズムVSグローバリズム」の場合,どちらが「大義」なのですか??


> 即ち,問題の核心は大小では無く,どちらの側に自己のアイデンティティの
> 由来をより強く意識するかと云う,「認識論的次元」に帰着する訳でしょう?
> 実際,小林先生もコミュニティ認識と帰属意識の間に在るダイナミズムにつ
> いて,講義の中でも若干言及していました…


「認識論的次元」の問題ならば,以前,靖国問題について考えた際に,「歴史認
識の相対性理論」にまで議論が発展した
のと同様,「認識の相対性」に留意する
必要がある訳ですよね…
「普遍的な正義観」ではなく,「相対的な正義観」に後退する訳ですか…?
では,再びニーチェの「善悪の彼岸」の世界へと回帰する事になるの?


> Broは,ニーチェの哲学も読んでいるのですか?


ニーチェや,夏目漱石の作品群は,高校時代に好きで良く読んだ本ですが…
振返って見ると,「道徳性と云う制約ないしは暴力」に対峙する,自由な人間性
の非理性的な本質に対して,憧憬に近い感情を抱いていた時代もあった訳です。
「善悪の相対性」について想い,結論として「正義とは力なり」と云う俗論を
信じていた青年時代でした。
ニーチェの「悲劇の誕生」では,非理性的,「ディオニュソス的」な力強い生命
力を讃美しているのですが,特に芸術家などが創造的な仕事を行うエネルギーの
源泉は,決して理性的な力などでは無く,エゴイズムに近い本能的な獣性の生命
力なのだと感じました。。。とどのつまりは,反理性的な道徳破壊の哲学ですよ!


> う~ん…
> 昔から在る,「個人VS共同体」または「個人VS国家」の相克ですね…
> では次回,小沢さんの「政治とカネ」問題を題材にして,このテーマについ
> て考えてみましょうよ!


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