ブロブロガー@くつログ

Proと呼ばれたい...そして日々悪戦苦闘する
Brofessional な職業人の安息の日誌

◇越中富山の薬売りに学べ!~資本金三千万円で始める日本経済改造論3

2010-08-28 | ビジネス

> 今日は,いよいよ需要・消費管理のシステム事例についてですよね!
> でも,タイトルは「越中富山の薬売り」ですかぁ?
> また随分と古い行商の話ですよねぇ??


今なお新しいのが,「薬売り」のビジネスモデルなのです。
これほど画期的な発明は,数少ないと感じるほど。。。


> 「越中富山の薬売り」って,戸別訪問で薬箱を置いて回り,後日使った分
> の代金を受取る,あの販売方法の事ですよね?

そのとおり,画期的でしょう!


> 随分と昔から在った,薬の売り方じゃないですか。
> どこが,それほど凄いのですか?


そもそも,薬の様な緊急時のみの必需品などは需要予測が困難なのですよ。


> 成程,それは良く分りますよ,普段は無くても困りませんが,いざ必要と
> なれば,これほど必要性の高まる商品も珍しいですよね,言われてみれば。

何が,何時必要になるのか,まったく予想困難な必需品なので,ある程度在庫
が可能である点に着目して,先に無料で配ってしまう事を考え付いた訳です。
しかも,常に一定数を入れて置く事で,何がどれだけ消費されたかを,後日で
も管理可能になる。
事前に無料で薬箱を配る事で,顧客にも喜ばれながら,なおかつ自然に薬屋は
顧客の囲い込みを達成している。。。しかも,必要時に機会を逃す事なく薬の
販売を行いつつ,なお自然に,顧客の需要と消費量の管理を達成する!
一石二鳥どころか,三鳥も四鳥もの結果をシンプルに同時達成しているのです!
素晴らしい販売の知恵だと驚くのですよ,私は!


> う~ん,Broが感心する理由は分らないでもないですが,あまりに古い販
> 売手法なので,全然ピンとこないのですけどね,私には。


全ての基本はここに在ると思うのですよ。
実際,この「越中富山の薬売り」方式は,「定数管理」手法と呼んで,現代の
病院などでも在庫管理の基本手法として活躍しています。
計算や管理などの細部にコンピュータが利用されてはいても,原理的にはまっ
たく「薬売り」方式と変わらないのです。
即ち「必要な物を,必要な時に,必要な数だけ,必要とする人の元に届ける事」
これが商品販売の核心なのです。
これさえ実現できれば,価格決定等は後の交渉事の一種に過ぎません。
「顧客満足」の基本を達成していれば,交渉事も有利に進められるし,最悪でも
顧客の囲い込みを達成しておけば,損失を後日回収する事も可能な訳です。


> Broの言う事は分かるけど,「家庭用常備薬」の様に消費者の元に直接在庫
> を配置しておく事が可能な商品は良いですが,それは全ての商品で可能な
> 事ではないですよね?


別に,在庫を直接置く事に拘る必要はないと思います。


> と言うと…?


需要の発生を迅速に感知する『需要センサー』の仕組みと,センサーの情報を
受取って,迅速に商品を配送する物流ネットワークがあれば良いのです。
在庫の配置は,必ずしも必須条件ではありません。

> 「ジャスト・イン・タイム(Just In Time)」に商品を供給する,「サプラ
> イ・チェーン・マネジメント(SCM)」等のシステムについては,Broも以
> 前開発をやっていたので知っていますけど,『需要センサー』については,
> 未だ聞いた事がないですよね?

『需要センサー』は私の造語なので,聞いた事なくて当たり前ですけれども,
これに類する実例は,既にいくつか実現されていますよ。
例えば,文房具の通信販売で成功した『アスクル』では,発注専用のクライア
ントソフトを無料で顧客に提供する事を行っていました。

> 受発注システムなら,今では専用ソフトを配らなくても,Webサイト上で
> 行う事が主流ですよね?

『需要センサー』のコンセプトは,その様にWebサイトで「待つ」スタイルの
考え方ではなく,顧客側に「御用聞きソフト」すなわち,エージェントを派遣
して,お客様のニーズを聞き出してくる考え方を意味します。


> 例えば,実例で言うと?

Amazonなどのネットショップの例で言うと,『欲しいものリスト』等の仕組み
がありますよね。

> あ,成程!購入以前に,「潜在需要」の段階から顧客ニーズをモニターして
> いますよね,確かに!


注文以前の段階から顧客ニーズを把握できれば,欠品などで販売チャンスを失
う可能性を防止する事が可能なのです。配送のリードタイムも短縮できる。

> そうか,各商品ごとに最適な『需要センサー』は,もっと色々と考える事
> ができそうですね!
> 無線LANの仕組みが安価になったので,『冷蔵庫センサー』とか,『ガソリ
> ンセンサー』とか,色んなエージェント・プログラムの開発が可能ですよ!
> 面白いです,Bro!


その様な「潜在需要」を業者側でモニターしておけば,在庫を配置しなくとも,
「ジャスト・イン・タイム(Just In Time)」な商品供給は可能になります。

> でも,これは結局,企業側の顧客囲い込み戦略のシステム化であって,自
> 由な価格競争を可能にする『自由市場モデル』ではないですよね?


そう,そのとおり!
ここからが,核心なのですが,この各種の『需要センサー』と企業側の『商品
カタログ』
をマッチングして,『自由市場モデル』のサービスを提供するシス
テムを構想している訳です,私としては!


> 未だ,奥が在るのですか!
> 壮大な計画ですね,これは!


「日本経済改造論」ですからね,究極には。。。
でも介護分野などの,特定市場のサービスから徐々に展開すれば良いのですよ。
これによって,日本経済が活性化すれば,それだけでも意味があるし…

> ではまた次回,続きを伺います。
> もう疲れましたよ,今日は!


この続きは,未だZen蔵さんと計画中なので内緒ですよ。
でも,興味が在る読者さんが居れば,メールして下さい。
もっと詳細にご説明致しますので。



コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。