ブロブロガー@くつログ

Proと呼ばれたい...そして日々悪戦苦闘する
Brofessional な職業人の安息の日誌

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◇【現代落語】大東京人・熊と与太の花見酒

2012-04-25 | 小説

> 今日は落語ですか,Bro?


『粋』と『野暮』を理解するにはね,落語が一番だと想いまして。

> でも,「痩せ我慢と貧乏」を自慢にしていた江戸っ子達からでは,デフレ脱却
> の処方箋は学べませんよね。。。

有名な「花見酒の経済」の話は知ってますか?

> たしか古典落語を題材にした,経済論説でしたよね…かなり古い…?


原本は,日本の高度成長時代に朝日新聞の論説主幹だった笠信太郎氏が論じた
ものらしいですが,面白い話なので,結構いろいろとアレンジされて語られています。


『古典落語/花見酒』は,こちらをご覧下さい。
 http://www.nicotwitter.com/watch/sm6184834


> では,今日は『@くつログ流の現代版花見酒』のお披露目ですね!

まぁ,読んでみて下さい。。。




(出囃子)…とてちんてんしゃん…


「東京スカイツリー」のオープンで賑う東京の下町に,古典落語で勇名を馳せた
熊五郎と与太郎の子孫達が住んでいました。
彼らは,超有名なご先祖様にあやかって,日頃「熊と与太」のニックネームで,
皆から親しまれて居ります。

熊「おいっ与太郎。今年の向島の桜は,きっと花見客で賑うぜ!
  何せ,東京スカイツリーと桜が一緒に見られんだから,無駄が無えやな。」
与「兄貴,今年も移動酒屋やりましょうよ。俺達が酒を我慢すれば,客は居るんだ…
  きっと倍にも十倍にも儲かるに違いねぇ!」
熊「でもよ与太…俺達は酒屋の亭主に借金こそあれ,信用なんぞは空っきしねえんだ。
  仕入の酒はどうする。まさか水酒売る訳にもいかねぇだろう?」
与「今年はね,金貸しの棟梁の黒川って旦那が,景気づけに銭配って廻るって噂だよ。
  俺達にだって一万円ぐらいの銭なら貸してくれるだろ?
  ご先祖さまみたく,自分達で呑んじまう訳じゃねぇんだ。
  商売する銭だからよ…。」
熊「そいつぁ良いや!よしっ,じゃ俺がひとっ走り行って借りてくらぁ!」

そんな案配で首尾よく一万円を借り出した熊五郎と与太郎は,直ぐに顔見知りの酒屋に
駆け込んで,仕入れの酒を売ってくれと注文致しました。
しかし,酒屋の主人も此の処の不景気のせいか,手元に現金がありません。
まずは…と言って,貯まった「ツケ」の清算を要求して,なかなか肝心の酒を売っては
くれません。

熊「困ったな。。。折角借りた虎の子の一万円でツケの清算を遣っちまったら,
  肝心の花見酒は水酒になっちまう。。。おいっ,どうする与太?」
与「こんな事なら最初から二万円借りとけば良かったんだ,後の祭りだけどよ。」
熊「黒川の奴,需要量は一万円だとか何とか訳の分かんねぇ事ぬかしてよ,一万円
  ポッキリしか貸さねぇんだから仕方ねぇよな。」
与「そうだ,兄貴!ここはひとつ酒屋の亭主の言う通り,ツケの清算を遣っちまってさ,
  肝心の仕入れの酒代は,改めてツケでお願いする手はどうだい?」
熊「おいおい,与太よ…この銭は『仕入れの酒代』として借りた銭だ。てめえのツケの
  支払いに使ったら駄目なんだよ。ウソつき呼ばわりされちまう。」
与「なぁに,金は天下の廻りもの…後から辻褄合わせりゃ何とかなるさね。」

そんな危ない橋を渡りつつ,何とか首尾よく花見酒を手に入れた二人は,早速酒樽
を担いで向島の桜の名所へと急ぎました。

与「兄貴,腹減ったなぁ…。」
熊「おいおい,与太!今年こそは,この花見酒で倍も十倍も儲けるんだろ。
  ちっとは我慢しろよ…何せ売れちまえば,倍にも十倍にも儲かるんだからよ。」
与「それで想うんだけどな,兄貴。。。」
熊「何だ,与太。向島に花見客が居ないとでも言うのかい?」
与「いや。。。昨日行ってみて,大勢,陣取りやっている姿を見たんだ。」
熊「おう!ご先祖さまと違ってなかなか気が利くじゃねぇか!
  それこそ専務と呼ぶに相応しい働きってもんよな,それっ善は急げだ!」

与「それがな,兄貴。。。ちっと,聞いてくれ。。。」
熊「何だ,言いたい事在るならさっさと言え,水臭ぇじゃねぇか?」
与「どうもな…向島で花見遣ってる連中観てると,水酒飲んで痩せ我慢してる
  様なんだ。あいつら銭持ってねぇんじゃないかな?」
熊「けっ。花見客に銭が無いから,自分に百円で呑ませろって魂胆だろ?
  まったく,てめぇは進歩しねぇな!
  駄目駄目,てめぇ同様,呑兵衛の花見客は呑みたくて仕方ないんだ。
  俺達が来るのを今か今かと待ち望んでいるんだよ。」
与「そりゃ俺だってさ,さっきから良い香り嗅がされて,腹減ったまま担いでるんだ。
  呑みたいよ。でも,手持ちの銭が無いから呑みたくても呑めないんだ!
  花見客の呑兵衛達も同じだろ?
  呑みたくても,銭が無いなら痩せ我慢するしかない。
熊「そう言や金貸しの黒川の旦那が,『需要が無い』としきりに言ってたな…?
  俺はまた,てっきり酒呑みが居ないと心配していると想って,酒好きなら
  大勢知ってますよ,と言って銭借りて来たんだが,あれはひょっとすると
  呑兵衛達が銭を持っていない事を心配していたのかな…?」
与「たぶん黒川の旦那は,酒代が無くて痩せ我慢している呑兵衛達を観て,てっきり
  酒を止めたと勘違いしているのじゃないのかな??」
熊「需要量って,俺には分からなかったけどよ,呑兵衛の呑む酒の量の事なら,
  まず奴らにたっぷり銭持たせてみないと量り様が無いよな!
  たぶん銭の心配さえ無ければ,とことん呑んじまうと想うよ…何せ,奴ら
  呑兵衛だからな!」
与「兄貴,やはり商売てぇのはよ,銭持ってる奴の処に商品担いで行かないと
  駄目だよな。文無しの呑兵衛相手に商売しても儲かる道理が無いよ。
熊「そうだな,与太…大事な元手の酒だ,これは銭持ちの処に担いで行って,
  そして売り捌こうじゃないか!」

そんな遣り取りの後,しばらくして二人の姿は,上海経由ドバイ行きの格安航空便
機上で見られた。

与「兄貴,腹減ったなぁ…。」
熊「そうだな,与太郎。。。それにしてもこの飛行機,安いと思ったら機内食も
  付いて無ぇらしい…。」
与「そう言えば,飛行機代借金して,まだ百円残ってたよ,兄貴。」
熊「じゃ与太郎,腹が減っては仕事はできぬ。。。その百円で一杯売って遣ろう!
  俺達自身の商品なら原価で飲めるんだ,無駄が無ぇよなっ!

どんなに痩せ我慢していても,呑兵衛のDNAは江戸時代も現代も脈々とつながって
御座います。
ドバイに着く頃にはすっかり「出来上がっていた」二人でしたが、肝心の酒樽の商品が
不思議にも「売り切れ」ている事に気がつきまして、仕方なしに酒樽に水酒を入れて、
「江戸の名水酒」として売り歩いてみたところ、これがご当地では大変な評判になりました。
今では「ドバイッ子」の熊と与太と言えば知らぬ人の無いほどの超有名人で御座います…。

落語の世界では稀有な「サクセス落語」として語り伝えられる羽目になり果てましたが、
後の世のビジネス・スクールなどでも、「イノベーションとは、好きこそ物の上手なれ!」
とこの話が語られているそうで御座います。

御あとが宜しい様で。





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コメント (1)

◇ プロの言い訳と粋人のでたらめ

2012-04-21 | 政治

> 何ですか?今日のテーマ?
> 「プロの言い訳」…と「粋人のでたらめ」ですか??

まあ,お題目は何でも良かったのですけどね…。
「臆病と傲慢の罪」にしようかとも考えましたが。。。

> …はあ??


要するに,最近最も気になった話題について書きたいだけなんですよ!

> すると,「臆病の罪」と「傲慢の罪」について書きたい訳ですか?

う~ん…ちょっと違うかも知れない…と感じたので書き替えたのです。


> 何の話題なんです?…それが聞きたい…。


まずは,「日銀の金融緩和政策」についてです。


> そうそう!
> インフレターゲットを設定して,折角株式市場が回復の兆しを見せていたの
> に,何か短期間で息切れしちゃいましたよね!
> 為替も円安に振れていたのに,また元の木阿弥状態ですよ。


近々,追加金融緩和策をまとめる様子ですよ,日銀は。


> 未だ金融市場にしか効果が顕れていないのですから,デフレ脱却まで,もっ
> ともっと徹底的に遣って欲しいですよね!
> 中途半端すぎますよ…まったく。

それが,「臆病の罪」と感じている由縁です。

> なるほど…では,「傲慢の罪」とは??


「東京都の尖閣諸島買い取り問題」の話題についてです。

> えっ,それが「傲慢の罪」なの…??
> Broは石原都知事の事,絶賛してたじゃないですか…ついこの間まで…??


私は賛成派ですよ!それは今も同じです。
…ただ,少し強引な印象は否めないですよね…やはり…。
決して,「慢心」などでは無いと思っていますけど。

> 「東京都の予算は,知事のお小遣いではない」と批判する人も居ますからね。
> 本来は日本政府が「国として買い取るべき」なのでしょうね,やはり…。


「べき論」などに終始していては,結局何も有効な対策を打つ事はできません!
国の財政は慢性赤字なのですから,このままでは埒が明かないのが現実です。
ここは一つ,石原都知事の剛腕な政治力に期待をしたい!


> 中国に奪い取られてしまう「前に」,日本人が決断しなければならないですね。
> それならば,都知事の決断は「罪」などではないはずですが…?


そう想ったので「傲慢」も「罪」も止めにして,表現を改めたのです。
「粋な出鱈目」と呼んだ方が洒落てるでしょ…?


> でも「デタラメ」と云う言葉には,批判的な含蓄が多いですよね!
> サイコロ賭博の「出た目」を語源とする言葉なので,「嘘」や「八百長」みた
> いなマイナスイメージの印象を強く感じます。失礼ですよ,都知事に対して。


「そこ」なのです!今日の「真のテーマ」は。
我々現代人は「利口に成り過ぎて」いつの間にか「博打」や「勝負事」の様な,
確率的要素を伴う行為に対して批判的に成り過ぎているのだと思う!



> 政策の最終決定は「科学の範疇」ではなく,常に政治の世界の「勝負事」だ
> と言いたい訳ですね!
> そう考えると,日銀の従来の政策方針は「臆病の罪」を背負う事になるの?


現実に過去20年間も「負け」が続いている「勝負」に,「座して待つ」だけ
では,早晩「おけらに成る」事は必然ですよね。

> 日銀のプロ達の意見では,むしろバブル発生の原因になった事が明らかな,
> あの1985年のプラザ合意以降の日銀の円安誘導策こそが「日銀の罪」なので
> あって,現在進行中のデフレについては,原因は国民の過剰な流動性選好
> いしは需要不足にある。
> これは「金融政策の限界」を示しているだけなのだと言う事です。
> デフレに対しては,「日銀には罪は無い」と主張しています。


私はそれこそが,逆に「お利口さんなプロ達の罪」なのだと言っている訳です!
理論的,科学的にどんなに「合理的な?」主張をしているつもりでも,結果的に
「負け」ているのでは,「言い訳」にしか成っていない事に気付かない。。。
バブルが起きようが,デフレが起きようが,会社が倒産しては経営者は責任を
執らなければならないでしょう。。。
「経営の限界」を理論的に主張しても,それが「言い訳」なのは明らかです。
経営者に必要な事は,経営改善の模索と努力を続けるか,さもなくば辞めるか
の決断と実行なのです。
同様に「金融政策の限界」を主張する日銀関係者には,さっさと辞めて頂きたい
と思うのです。それをしない事こそ臆病なのです。
彼らの主張がどれほど科学的な根拠を有していたとしても,結局「自分達の仕事が
不要である事を理論的に説明している」
事にしかならない。
ならば,さっさと辞めるべきなのです。
政治も経営も「結果に対して責任を負う」のですから,まさに「勝負事の世界」
なのですよ!


> う~む。。。日銀は「金融政策担当者」である政治的な側面と同時に,学者の
> 集団でもありますからねぇ。。。
> 「学問の世界」については「勝負事の世界」であってはいけませんよね。
> 世の中に「不可能な事」が存在していても,それ自体は学者の責任ではあり
> ませんから。
> 「証明不可能である数学問題」が存在する事を数学者が数学的に証明しても,
> それ自体はむしろ数学者の罪でなく,功績である訳です。。。

しかし,「デフレに対して金融政策が無効である」などと云う理論が科学的に
立証済みだとは,聞いた事がありません。
市場原理主義者の様に「やるべきでない」と云う主義・主張は存在しますがね。

> 。。。また,「ハイエクの亡霊」の登場ですか。。。そうすると。


市場原理主義の本質は,「神の前に恐れをなして,唯平伏すのみ」の「臆病者の
言い訳」
なのだと,早く気付いて欲しいです。。。私は!



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