ブロブロガー@くつログ

Proと呼ばれたい...そして日々悪戦苦闘する
Brofessional な職業人の安息の日誌

◇9.22麻生自民党総裁誕生!。。。日本金融帝国誕生前夜?

2008-09-23 | 政治
> やりましたね!Bro !
> 麻生自民党総裁の誕生です!圧勝ですよ!


ええ,まずは「おめでとうございます!」,麻生さん。
奇しくも9月22日は,お祖父さまである日本の名宰相,吉田茂氏の誕生日との事でも
あり,感無量の事と思います。
戦後の日本の基盤を構築した吉田首相を乗り越えて,新しい日本のフレームワーク作り
に邁進して頂ける事に,大いなる期待をしています!


> それにしても,地方票141票のうち134票獲得とは,凄いですね!

本人が述べていたとおり,前回総裁選で福田首相に敗れて以降,日本全国を回って,
地方の実情を肌で感じ取った事の成果が大きかったのでしょうね。
正真正銘の実力で勝ち取った総裁の座であり,地方の期待を一身に背負っての新首相
となる訳ですから,ここは是非とも次期総選挙では小沢民主党に圧倒的な力の差を見
せつけて頂きたい想いです!

> でも,周囲の観測とは異なって,臨時国会開催当初に解散総選挙を打つのではなく,
> まず,福田内閣から引き継いだ,総合経済対策関連法案を通したい考えの様子です
> ね...麻生さんは?

それも,地方の窮状を良く理解しているから出てくる主張なのだと思います。
政策の優先順位というものを良く考えている意見です!

> これに対する民主党の出方はどうでしょうか?

これにグズグズと文句をつけて先延ばしする様では,いよいよ総選挙での民主党の惨敗は
確実でしょうから,比較的すんなりと通過するだろうと楽観していますがね。。。?

> 小沢さんも次期総選挙を自らが総理の座を勝ち取る最後の戦いと位置づけて臨んで
> いますから,けっして油断はできませんよ。。。!

それは麻生さん自身が最も切実に感じている事でしょうね。
いずれにしても,今後の政局には要注目です!


> ところで,米証券2位のモルガン・スタンレーに,三菱UFJ銀行が最大9000億円の出資
> を決めた事は知ってますか?

ええ,20%の株式を取得して筆頭株主になる可能性もあるらしいですね。。。

> 野村証券は,破綻して解体した例のリーマンのアジア部門を傘下に収めて,国際的な
> 業務展開を強化する様子です...

そうなんです。。。先週のリーマンショックを受けて,今欧米では金融再編の嵐が到来してい
ますが,幸いにも比較的打撃の小さかった日本の金融業界にとっては,千載一遇のチャンス
が到来しているんです。。。!


> 90年代のバブル崩壊後の時期には,日本の資産が外国に安く買われましたが,今その
> 時の逆の経済状況になっているんですね...?

そのとおりです。
考えてみれば,少子超高齢化が不可避な現実になっている日本の将来の在り方を考えて
みると,今後の日本は金融業中心で飯を食って行く発想に転換した方が良い気がします。
これまで物作り大国日本のプライドが邪魔して,なかなか発想の転換ができなかったのです
が,これを機会に経済基盤の考え方の軸を転換してみてはどうでしょうか。。。?


> う~ん...確かに日本の個人金融資産の合計は,1416兆円(2005年3月末)もある
> らしいですからねぇ...
> しかし,一方で1084兆円(2008年4月)もの財政赤字も抱えている...


概ねバランスはしているのだと思います...問題は,この金融資産の活用方法が大切なの
ではないでしょうか...?
資本は投資によって,何倍にも増殖可能な訳ですから,国際金融業務を強化すれば,
財政や福祉の問題にも活路が見出せるかもしれない...?

> しかし,財テクではバブルの時代に日本は大失敗していますからねぇ!
> 今,金融資産を持っている個人,しかも高齢者中心の日本人はバブル期のトラウマから
> そう簡単には脱却できない気がするのですが...

ハイリターンよりも,より安全で,確実な資産運用が求められている??


> ...その様な金融商品を,もっと積極的に開発すれば良いのかもしれませんがね...
> どうも日本人は,この手の胡散臭い商品が苦手な気がします。

う~ん...やはり,日本金融帝国の夜明けは遠いようですねぇ...まだまだ...



ブログ意見集 by Good↑or Bad↓ 自民党が麻生総裁を選出


◇9・15 リーマンショック激動の一週間。。。国際金融テロとの闘いを予感?

2008-09-21 | リーマンショック
> 9月3週目の週明け早々,世界の金融市場を襲ったリーマンショックでしたが,
> 台風一過とでも言いますか,週末に米政府が発表した「総合金融安定化対策」
> の大枠が伝わると,これまでの危機的な様相は一気に過ぎ去った感がありますね?


15日未明にリーマンの破産申請が伝えられた直後,週明けのNYダウ終値は一気に
504ドルも下げて,11,000ドルを割り込みました。
しかし,先日米政府の総合金融安定化対策が発表された後,週末19日のNYダウは
急伸して,終値368ドル高の11,388ドルにまで戻しました。。。

> 結局,NYダウ終値ベースでリーマンショックの1週間を振り返ると,むしろ前週末を若
> 干上回る結果に落ち着きましたね!。。。意外です!


結果的に米国の株価は元に戻った訳ですが,この間AIGへの公的支援問題も発生して
大きく「W」の字に乱高下を繰り返しましたし,米国市場の混乱に同期して世界中の株
式市場が乱高下した1週間でした。。。


> 株式市場だけでなく,外国為替市場や原油市場にも大きな影響が見られましたよ!

混乱を嫌った資金は,金・銀・プラチナなどの貴金属市場に逃避して,相場を押し上げ
ましたし,何よりも欧米の金融業界は大規模な業界再編の契機となりました。


> この間の米当局の対応は「場当たり的」に映りましたが,結果的に振り返ると,とても
> 良く乗り切りましたよね...
> 週末を迎える直前,「総合金融安定化対策」を発表した際のニュース映像は印象的
> でした...正に米政府の中枢が全身全霊を込めて「危機回避」に乗り出した事を伝
> える映像だったと思います!


各国の金融当局の協働も素晴らしかったと思いますが,それだけに尚の事,米国政府の
危機対応能力の素晴らしさに感銘を受けました!
前回「米金融帝国崩壊か?」の記事を書きましたが,この内容はひとまず「留保」したい
と思います。

> 「留保」??...「撤回」ではなく?


ええ...「不安」が完全に無くなった訳ではありませんからね...
しかし,正に「信用」とは心理的な問題ですから,「不安」から始まった「危機」は,「保証」
によって「安心」を与えれば,早晩「安定」して終息するものです。。。
なので問題は,「保証」の内容と,その切り札を出すタイミングが重要であったのだと思い
ます。。。

> 米政府は今回ブッシュ大統領が異例の発表を行いましたものね。。。!
> 「前例のない事態には,前例のない対応が必要だ」と記者団に語り,政府介入への
> 理解を全国民に求めました。
> ブッシュ政権は共和党政権ですからねぇ...
> これは事実上,「市場原理主義の敗北宣言」に等しいと思うのですが...?


同じ共和党のマケイン候補は批判的な発言をしています,逆に民主党のオバマ候補が
一定の理解を示して,さらに減税などの景気対策の必要性に言及しています。。。


> すると,マケイン候補が小泉派で,オバマ候補は小沢民主党,中間を行くブッシュ大
> 統領は麻生さんですねぇ?...日本の政情に図式化すると...

...まぁ,概ね,そんな感じでしょうね...
しかし,今回米国政府がまとめた「総合金融安定化対策」は,公的資金を最大75兆円
投入する大規模な政府支援策ですから,ブッシュ大統領の決断は中間派などと云う曖
昧なスタンスではなく,民主党にはできない「徹底した危機対応策」だと感じます!
正に「米金融帝国の防衛」を賭けた闘いだと,正しく認識しているのだと思いますよ!


> 先日,与謝野大臣も言及していた「国際安全保障問題」まで視野に入っていると?


そのとおりです!!


> ...しかし,7年前の9.11同時多発テロもそうですが,このところアメリカはこの9月中旬
> に国家的な危機に遭遇していますねぇ?...偶然とはいえ...


今回のリーマンショックの経験で実証された事実の一つとして,「国際金融市場の脆弱性」
が認識された事は大きいと感じます...!

> ...と言うと...?


今回の国際金融危機は,「サブプライムローン問題」に端を発するものですが,当初問題
を過小評価してしまったとおり,「たったこれだけの事」が原因で「国際金融危機」にまで
発展してしまった訳です!
...もし,近い将来,国際テロ組織がこれを応用する事態を想像すると...?


> ...げっ!...「最終国際金融兵器」の誕生ですか!!


...そう言えば,「マンハッタン計画」の進捗はどうなっているんですか?
我々が開発した「最終自動収金兵器」の?

> ...こっ,今度報告致します!はいっ!
> 申し訳ありません!博士!!


。。。よろしくお願いしますね!大事な実験ですから。。。
それと「国際金融最終戦争論」を書いてみたいです。
スポンサーを探してもらえませんか...?


> 。。。検討してみます!。。。はいっ!



ブログ意見集 by Good↑or Bad↓ 米リーマン破綻で世界同時株安



◇世界金融大手術中!...AIG救済で一命は取り留めたか?

2008-09-18 | リーマンショック
> 先日のリーマンショックの件ですが,心配されていた邦銀への影響は,結局損失額が
> 邦銀全体で2000億円程度に留まる見通しだそうです!
> 業績圧迫要因には繋がるものの,日本の金融に深刻な打撃を与える規模ではない
> とのコメントが正式に発表されました。。。

ええ...これで,日本はひとまず安心ですね。。。
しかし,やはり欧米圏ではより深刻な事態の様で,欧州でも金融再編の波が押し寄せ
ている様子ですよ...


> しかし驚いた事に,リーマン,メリルに続いて経営破綻が心配されていた,保険最大手
> のAIGに対して,FRBは約9兆円のつなぎ融資を決めましたよ!
> リーマンやメリルへの政府支援を断固拒絶した直後だけに,世界中が一安心とともに
> 複雑な心情を隠せません。。。

確かに米政府の対応には一貫性が無いように映りますよね...
しかし,それだけ国際金融は危機的な状態にある訳ですよ!
理屈や成り振りなど構っていられない...生死の土壇場での大手術中と考えて見れば
どうでしょうか?
有りとあらゆる手立てを使って,できるだけ多くの患者の救出に懸命です。。。米当局は。


> テレビで金融関係者へのインタビューを聞いていると,AIGの経営破綻には国際金融
> 市場は耐え切れないとの感想の人も居れば,今後のモラルハザードを心配する声も
> あり,正に百家騒乱,混迷の極ですよね...

「米金融帝国の終焉」ですか...?
増殖しすぎた投機マネーが自壊して,むしろ国際経済がスリムに健全化すれば良いと考
えていましたが,米国発の金融不安が,これだけ世界中の金融危機に発展してしまって
は,「ドルの信用失墜」は免れませんかね?...やはり...


> 早晩,アラブや中国のマネーに勝てなくなる気がしますが。。。?


やはり,「日米同盟」は失敗ですか!そうすると!


> ???


◇米金融再編の動き。。。リーマン経営破綻,メリルはバンカメに吸収合併

2008-09-16 | リーマンショック
> 大変です!あの米証券大手リーマン・ブラザースがとうとう破産申請しましたよ!
> NYダウ終値は一気に 504ドルも下げて,11,000ドルを割り込みました!


先週,米住宅金融2社への公的資金注入が決定して,一段落したと思った国際金融
不安が,早速第2段階に突入した感じですねぇ...
米国3位のメリル・リンチ証券は,米銀2位のバンク・オブ・アメリカに吸収合併されるみた
いです。。。


> リーマン・ブラザース証券は米国では4位らしいですが,日本1位の野村証券の2.5倍
> ほども資金力があったらしいですから,この影響は甚大ですよね!...きっと??

世界的な金融不安に波及します。。。「破産」となると,リーマン関連の証券が一気に
紙屑同然になる訳ですから,連鎖倒産も生じるでしょうね...これから...


> そう言えば,日本の金融庁はリーマンの日本法人に対して,早速,国内資産の海外
> 持ち出しを禁止して,業務停止命令を通達したそうです。。。早いですね,動きが!

「破産と云う最悪のシナリオ」も想定していた訳ですね...リーマンの経営状況に対して。
一方でメリルについては当座の危機が去った訳です,吸収合併が決まって。

> リーマンの身売り話は,次々に破談になりましたものねぇ...
> それに応じて株価の下落も底なし状態でしたし...
> 最後の望みがバンカメだったらしい...
> でも,メリル1社の単独救済を選択した訳です,バンク・オブ・アメリカは。

バンカメでは米当局の公的資金注入を期待した様ですが,米財務省はこれをきっぱりと
拒絶したとの事です...これを遣り出すと収拾が付かなくなりますものね...

> でも先週,住宅金融2社に対しては公的資金注入を決定したではないですか?
> 米財務省は。。。

連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)と,連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)は政府
系金融機関ですからね。。。
この救済を拒否する事は,海外に対する米国の信用を著しく毀損します。
しかし,リーマンは民間証券会社ですから政府が保証する義務は無い。。。

> メリルが救われ,リーマンが破綻する事は,市場の淘汰の結果ですか...すると?

ですね,結果的に。。。


> しかし影響はこの2社に止まりませんよね...それこそ世界的に波及します...
> 金融市場の機能に任せておいて大丈夫でしょうか...?

むしろ,「市場の機能に任せるべき」との判断ですよ...今回は!
米国発のサブプライム問題の解決は,もはや米政府だけの手に負えません。。。
世界的な拡がりをもっていますから,国際金融市場の自然淘汰の力が頼みです。

> 世界的な金融再編も視野に入っている訳ですね...すると?

...金融機関だけではありませんよ。
NYの原油先物相場は一時94ドル台を付けています,7カ月ぶりの安値です。
NY外国為替市場では円高ドル安で,1ドル104円台に上昇しています。
国際的な流動性に大きな変化を生じますから。。。

> 世界経済にとって,何が問題になりますか?当面?


国際的に信用が収縮するので,流動性不足に注意が必要ですよね...
世界的なインフレ傾向は,早晩真正のデフレに方向を転じるでしょうね...
円高ドル安基調は暫らく続くでしょうから,日本の対米輸出はさらに減少します。


> う~ん...何か好材料はないですかねぇ...?

中国では,6年7か月ぶりに利下げを決めたそうです。
国内経済失速の回避が狙いらしい。


> 中国が利下げすると相対的に元が安くなって,対中輸出には不利ではないですか?

...元は変動相場制ではないですから...?
中国が景気回復すれば,日本の輸出にも有利に働くと思いますが。

> ...まったく難しいですね,国際経済は。


簡単であれば,大儲けできますからね...複雑な訳ですよ,実際。

> 日本経済は低迷するでしょうか,今後も?

。。。暫くはね。
でも,着実にサブプライム問題からの脱却を果たしているので,回復基調へと向かう準備
段階に入っているのだと思いますが。。。

> 90年代の日本の様に,「失われた10年」になるのでしょうか?アメリカは?


90年代の日本経済では,初めての資産デフレで,とにかく政策ミスが多過ぎましたよ。
先日,麻生さんは日本経済の現状を「全治3年」と発言していましたよね。
アメリカの経済情勢も考慮しての発言だと思いますが...?

> では,3年間続く訳ですか...日本経済の完全回復までに...
> ...大丈夫ですか?Bro のビジネスは?


低利で融資してもらえればね。。。
ネタはあるので,構造転換と事業の多角化を狙います。


> へ~え...前向きですね?意外に!

事業家ならば知恵と気合いが大切ですよ!
「ピンチを転じてチャンスと成す」です。


> う~ん??...頑張ってください!...とにかく!

。。。らじゃ!



ブログ意見集 by Good↑or Bad↓ 米リーマンが破産法の申請


◇米金融史上最大の作戦成功。。。市場原理主義の敗北か?

2008-09-09 | リーマンショック
> アメリカの株式市場が急伸してますよ!
> 8日のダウ終値は1万1510ドルで290ドル近く上昇との事です。


ええ,米住宅金融2社への公的資金注入を好感した様子ですね。
日本市場をはじめ,アジアの主要株式市場でも大幅に上昇してます。


> 財政出動の効果的中ですね!すごいです。


今回米政府が救済を決めた,連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)と,連邦住宅貸付抵
当公社(フレディマック)が発行している債券は,世界中の金融機関が保持しているそう
ですから,言わば国際金融不安の癌細胞だった訳です。
この債券の信用が保証されれば,世界的に拡がった金融不安を払拭する第一歩にな
るはずです。


> 第一歩?...完全に払拭はされないのですか?


既に信用不安は広範囲に波及していますからね...
でも,これで癌細胞が良性化すれば,先行きも見えて来ますよ,きっと。

> これほど効果的な手段なら,なぜもっと早く実施しないのですかね?
> サブプライム問題は既に1年越しの問題ですよね?

ご承知のとおり,アメリカは市場原理主義者の本拠地の様な,お国柄ですから,これま
で米政府当局が難色を示していました。
それに,公的資金の注入策などは軽々しく決定してはいけません,外科手術の様なも
ので,後遺症もあるので患者の同意書も欲しい訳です。


> 外国為替市場ではドル高に転じていますし,原油相場は一時4月以来の安値を付
> けています。。。
> 資金の流れが変わった様に見えますが,これでアメリカの景気は回復に向かうでしょう
> か?

景気が回復するまでには,投資拡大,雇用拡大,消費拡大,輸入拡大と経済活動の
好循環を待たなければいけませんから,まだ即断はできませんが,少なくとも住宅価格の
下落が止まれば,ある程度先も見えてくるのではないでしょうか。。。

> う~ん...まだまだ時間は掛かりそうですね...
> アメリカの景気回復までには...


でも,これで国際的な資金の流れが好転すれば,各国とも後は国内景気対策に専念
できる訳ですから,経済問題はよほどシンプルなものになって,対処しやすくなりますよ。。

> 結局,今回,日本が90年代に経験してきた処方の有効性を確認した結果になると
> 思うのですが...何が大切だと思います?今の日本で...


日本の政策担当者に「市場は万能ではない」事を,再度思い出して欲しいです。
前回総選挙では自民党が圧勝しましたが,あの票は「郵政民営化の支持票」なので
あって,「小泉構造改革への白紙委任票」ではありません!
ここの処を誤解している人が結構いるので,「市場原理主義のカルト教団」が跋扈して,
「財政出動=バラマキ」と誇張されすぎた図式で非難の声を挙げる!
これに「少しまともな財政再建重視派」も合流して渾然一体化すると,「何が何だか良く
分からない」まま,政策運営が行われてしまう危険性があります。。。
まともな経済学者達は,日本国内で意見を述べ難くなっている気がするのですよ。
この状況を打破したい!。。。日本の不景気がこれ以上悪化する前にね。。。


> 自民党総裁選で麻生さんが敗れたらどうします??

う~ん...その場合には,解散総選挙で小沢民主党に投じる手もあるかな??
でも,民主党単独政権では確実に「財政破綻」のリスクが増す気もする
し...?

> では「太郎さん」と「一郎さん」のジャパン・オールスターズの登場とか!?

。。。ますます,訳が分からん!。。。



ブログ意見集 by Good↑or Bad↓ 早期解散で総選挙が有力


◇政局の行方を占う。。。政治2.0時代の新しい政治戦略とは?

2008-09-07 | 政治
> 民主党の鳩山幹事長が講演で,前回のBro の意見に不快感を表明していますよ!


昨夜のJNNニュースなら見ましたけど,別にこの「くつログ」の前回記事に対して直接言
及した訳ではないでしょう...?


> でも,麻生さんは「次期総裁は民主党の小沢代表と戦える人物が必要」と強調して
> いますし,石破さんは「己を捨てた人が歴史を変えてきた」と演説しています。
> 一応曲りなりにも毎日新聞系のBlog・Headline で1位にエントリされていますからね,
> 眼には入ると思いますよ。。。
> それに,前回記事のアクセス数は,「くつログ」の過去最高をマークしましたし。。。!


へ~え...前回は分かり易く,少し漫画チックに書いたのが「受けた」かな??

> 少し「茶化し過ぎて」不評をかった部分も無きにしもあらず,ですが...


しかし,それならば尚のこと民主党の鳩山幹事長には申し上げたいのですが,民主党は
自らの戦略の失敗を早く認めて,軌道修正に乗り出さないとダメだと思いますよ!
私はけっして自民党員でもないし,まして福田首相のファンでもありません。
ただ,最近の,政権獲得ボケして国益が見えなくなっている民主党に失望感を感じて
いるだけです...


> ...そう言えば,小沢さんが民主党の代表になった時には,とても期待感を持って,
> 好意的な記事を書いていましたよね...Bro は!


そのとおり!。。。もっと全体的な観点から国民の利益を考えて,政策なり,施策なりの
提言と政局運営を行える政党を期待していました...


> 小沢さんへの期待が外れた??


いえ!。。。小沢さんと福田さんとが連立構想を模索した去年までは,まだ期待感を持っ
ていました。
しかし,民主党執行部が小沢さんを無理矢理引き戻して,「民主党単独政権の実現」
を約束させた時から,「党利党略至上主義」の政党へと変質してしまったのだと
考えています。
まるで,「政権に固執」して国民不在の政局運営を続けた旧自民党の悪弊に陥ったかの
様な堕落ぶりだと思います。現在の民主党は!


> 小沢さんの連立構想は,「正しい方策」だったと...?

衆参で多数が逆転する「ねじれ国会」において,安定した政局運営を行うためには,自然で,
かつ必要な方策である事は明らかです。
そして,政局の安定が国益に適う限りは,これが最善の施策なのです。
だからこそ,小沢さんも福田さんも,一度は心を動かした!


> その「最善の施策」を粉砕したのは,現在の民主党執行部であると...

石破さんの言葉に例えるならば,「民主党が党利党略を捨てられない」限り,
民主党に「正しい改革のリーダーシップ」は期待できない
のです!
「福田首相の辞任が国益を損なった」と主張するならば,民主党が行ってきた国会戦術
が如何に多大な機会損失を日本国民にもたらしてきたか,もっと真摯に反省してみるべき
だと思います!


> ...なるほど,Bro が民主党に失望した理由はよく分かりましたけど,総裁候補乱立
> の今の自民党に「正しい改革」への期待が持てるのでしょうか...?

その点に関しても,鳩山さんは「自民党は収拾がつかなくなっている」と時代錯誤のトンチン
カンな意見をテレビの前で露呈してしまっている!
麻生さんが指摘している事ですが,「意見の対立は有る事があたりまえ」です。
むしろその対立を許容して,議論して,調整して,昇華して行ける組織
こそが,「注目に値する組織」なのであり,「新しい時代に適合できる強い
組織」
たり得るのだと痛感しました。
今回の自民党と民主党の主導権争いを見ていてね。。。!

> ...すると,Bro の期待は「麻生自民党の実現」にある訳ですね,今では。。。

。。。です!
頑張れ!麻生さん!



ブログ意見集 by Good↑or Bad↓ 自民総裁選でポスト福田は?


◇「福田特攻隊長」の政治戦果。。。民主党甲板消火に懸命!

2008-09-05 | 政治
> 「福田特攻隊長」ですか!...本日の見出しは。


自らの「政治生命」を投げ捨てて敢行した,「最後の攻撃」でしたからね!


> 「攻撃」ですか?...「撤退」ではなく...?

そう...「退く」と見せかけて「撃って出る」,「特別攻撃」です!


> 「撃沈」はしてませんよ...民主党は。
> 自民の混乱を前に,「総選挙攻勢」の時機を覗っています!

いえ,民主党の甲板には「大穴」が空いていますよ...
政治の世界では,「国民の関心を集める」事が大事な戦略ですから!
これこそ,福田内閣がこれまで果たせなかった「戦略課題」でした。。。

> 確かに今,国民の関心の焦点は,「後継総裁選」に集まっていますがね?
> しかし,自民党は一枚岩になれずに,経済政策を巡る党内対立を顕在化させている
> ではないですか...
> 「年内解散総選挙」も必至の状勢です。

国民の関心が益々高まって,「良い傾向」ではないですか!
正に,「小泉劇場」...いや,「福田劇場」はやっと開幕致しました!


> 「麻生劇場」ではなく...?

脚本家は福田さんでしょう?...演出家が麻生さんと思いますが...??

> その割に,民主党は事態を静観していますよね?...甲板が炎上しているのに!


それほど見事な「奇襲攻撃」だった...と思う訳ですよ!
民主党側は,どこに被害を受けたのか?...一瞬呆然として,判断を誤ってしまった。
本日やっと司令塔に集まって,対策協議に入った様子ですが,作戦は纏まっていません。


> 民主党の「被害箇所はどこ」だったのですか?

民主党は政権獲得の命運を賭けて,わざわざ旗艦小沢に戦力を集中したのですよ。
その小沢司令長官が,自民党に対抗して民主党が採る政策ビジョンを国民に訴えかける,
つまり「主砲」のミサイルを放つ,この重要な攻勢チャンスを,福田電撃奇襲作戦
によって,見事に粉砕されたのです!


> ...確かに,「政局の主導権」は,自民党が一気に取り戻しましたよね...!
> ...これが,「福田特攻隊長」の政治戦果ですか!


泣き寝入りする様な玉ではありません...福田元帥は。
やるなら,必ず「刺違えて見せる」...智将です!


> なるほど...しかし政治的には成功しても,外交や経済の分野で損害を生じたと思
> いますが?

それは,比較の問題だと思うのですが,あの内閣支持率低迷のまま,臨時国会に突入
して,再び小沢民主党戦術に翻弄されていたら,それこそ政治不安は最高潮に達して
自民党の威信を完全に失墜させるのみならず,日本の政局や経済動向に対する海外
の評価までも,完膚なきまでに失っていたでしょう。。。
むしろ,外交や経済面の損害は軽微に抑えられたと思うのですが。。。

> せっかく取りまとめた総合経済対策の早期実施を求めて,与謝野経済財政大臣の所に
> 地方の商工業者から陳情が押し寄せているらしいですよ...

その点は課題を残しましたが,少なくとも政府与党案が決定済である事で,心理的経
済効果は既に実効をもっています...景気は「気」ですから,先行きの展望が開かれる
だけでも,経済効果は現れてきます。
むしろ財政負担は小さいままで,効果的に民間の活力を呼び興す事の方が本来大切
なのです。

> ...この面では,「ひと仕事」終えた後の,辞意表明だったと言う訳ですか。。。
> タイミングとしては,「此処しか無い」機を選んでいたのですね,やはり。。。

改めて繰り返しますが,「天晴れ!福田智将!」です。


> う~ん。。。同感。。。!



ブログ意見集 by Good↑or Bad↓ 福田首相サプライズ退陣



◇後継総裁選の焦点。。。「あなたとは違うんです」が流行語大賞?

2008-09-04 | 政治
> 福田首相電撃辞任の波紋が拡がっていますが,辞意表明演説の時の最後の捨て台詞
> になってしまった「あなたとは違うんです」が,今年の流行語大賞になるかの勢い
> で話題になっているそうですよ!


あの言葉に,国民の批判が集約しているかの感があるので,「失言」と断定しても良いでしょ
うね...首相はうっかり,記者が「一般国民を代表して質問を行っている図式」である点を
忘れてしまったかの様な言葉でした。。。マスコミには散々悩まされていたので同情しますが。

> 意に反して,「あなた=記者・マスコミ」ではなく,「あなた=テレビを見ていた一般国民」に
> なってしまった...?

野党からは「国民投げ捨て政権」とまで批判されてしまいましたものね。。。
もっとも,野党の批判は当然覚悟の上の辞任でしょうけど。

> Bro は前回,福田首相に随分同情的な意見でしたよね??


私も以前,ささやかながら株式会社のトップを経験した事があって,進退極まった時のトップ
の心情は多少とも理解できるんです...「孤独な決断」を自分自身に強いる時に,思わず
自らの立場を見失ってしまう...「精神の弱さ」と批判されれば,それまでですがね。


> なぜ,社長を辞めたのですか?

バブル崩壊後の不況深刻化の過程で,取引先が次々に経営不振に陥りましたからね...
まぁ,この話は将来機会があれば書くと云う事で...波乱万丈のストーリーですよ。


> 安倍さん,福田さんと辞任が続いて,お二人とも2世議員なので,「坊ちゃん気質」を批判
> する声も多いですね...自分一人で築いてきたら,もっと我慢するはずだと...?

福田さんの「気弱さ」を田中真紀子元外相も批判していましたから,「2世」はあまり関係ないの
ではないでしょうか...?(笑)


> 石破元防衛大臣は同じテレビインタビューに答えて,自民党全体のサポート不足の責任に
> 言及しておられましたね。。。


それは的を得た意見だと私も感じました...だいたい異常なほど突然すぎる!
辞意表明演説の3時間ほど前まで,周囲のだれも知らなかったらしいですよ!
根本的に内閣支持率を上げる努力なり,工夫が不足していたのではないでしょうか?

> 小沢民主党代表の代表選出馬会見にタイミングを合わせた,との観測ですが,なぜ夜の
> 緊急表明だったのでしょう?

それは株式市場の反応への配慮とか,いろいろと考えた結果でしょう。
タイミングについては,首相自身,相当気を遣われた様子ですから。。。


> ところで,後継総裁選の話題ですが,麻生幹事長が真っ先に名乗りを挙げましたね。

ええ,これまで何度も首相への意欲を示されて来ましたから,「今度こそ俺の番だ」との想い
は,人一倍に強いでしょう。


> 周囲から見ても,「後継総裁候補筆頭」である事に間違いはないですからね。
> しかし,これで自民党が一枚岩になるかと思っていたら,対立候補として小池元防衛大臣
> の名前が浮上してきました。。。

はい。麻生幹事長の主張する財政拡大による景気浮揚路線に対して,小泉改革の財政
再建方針を堅持しようとする中川元幹事長らの意見が対立している様子ですね。

> 「バラマキ派VS上げ潮派」として,マスコミが注目していますが...


「財政拡大=バラマキ」という図式化には反感を覚えますが,「財政再建」が政策の重要課
題である点に異存がある訳ではないので,これは正しく「後継総裁選の焦点」である
と考えます。


> Bro の意見はこれまで一貫して,「財政再建の優先順位を下げてでも景気対策を優先
> するべき」との意見でしたよね。。。?

ええ,現下の状況での経済政策に対する意見では,正に麻生派と同じ意見です。

> 「上げ潮派」の主張に対しての見解は?


「上げ潮派」の主張と云うのは,そもそも「財政圧縮と経済成長の両立」を前提として成り
立つ議論です...これは,貿易黒字の下で国内経済が好循環していれば可能です。
しかし,今日の様にスタグフレーションによる不況が顕在化してきては,早晩論理破綻する
事は明白だと考えています。
小泉改革で定めた「骨太の方針」に囚われて,ドグマチックになり過ぎると,不況を深刻化
させてしまい,結局,目的とする財政再建自体を危うくする結果になる事を危惧します。
経済は生き物ですから,もっと柔軟なコントロールを工夫するべきです。

> 財政破綻の危険性については,どう考えますか?


日本の国債残高が国際比較のうえでも異常に高い水準に達していて,これを減らす努力
をしなければならない事は間違いではありません。
100年後に日本の財政が破綻する確率は95%以上になる,とのシミュレーション結果を示
して,財政破綻の危険性を強調する事も必要でしょう。
しかし,だからと云って,町に大量の失業者が溢れ出て,犯罪が多発する事を放置して良
い理由にはならないでしょう?
「お葬式代」が無いからと言って,親の亡骸を家に放置する人々を,単なるニュースの話題
としか考えていないから,優先順位が分からなくなるのです。

> Bro は,かつて「ドン底」を経験したから分かる...??

自ら命を絶った経営者仲間もいましたから...
とにかく,経済はトータルに状況を分析するべし。。。です。

> 私としては,もう少し「財政破綻」の事を知りたいです。
> Bro ...よろしく!



ブログ意見集 by Good↑or Bad↓ 自民総裁選でポスト福田は?


◇超電撃的!首相辞意表明!。。。残念ですが,天晴れ!福田さん!

2008-09-02 | 政治
> びっくりしましたよ...Bro ...経済対策まとめて,これからなのに!!


「何があったのか!?」...??
まったく,分からなかったので,私も本当にびっくり仰天してしまいましたが,今,記者会見
での演説の全体を真剣に聞いていて,「ああ...福田さんだ...」と感じ入りました。。。


> ...よく意味が分からないのですが...??

首相の演説を聞いていて,私が思い出していたのは,小泉内閣の内閣官房長官を辞任
した際の福田さんの「潔い」身の処し方です。。。

> あの時は...確か「年金不払い問題」が原因じゃなかったですか??...

そう...「年金不払い期間」があった事を指摘されて,いくらでも釈明の余地があったにも
関らず,まったく「潔く」辞任されました。。。民主党の菅代表と腹を刺し違える形でした。

> ...なるほど...しかし,今回は自身が「首相」ですから...
> あの時とは,状況が違うではないですか!

いえ...今回の記者会見の最後にポツリと述べられたとおり,「自身を客観的に見つめる」
事のできる方なのですよ...そして,「全体的観点から最善と考える処置」を断行する。
今回は,自身の辞任が,自民党,そして何より国民全体の利益に繋がると判断された様
ですね...非常に冷徹な,しかし的を得た分析だけに,とても残念でなりません!


> 「無責任」ではないのですか?...それは...自身の手で今国会を闘い抜く事こそ,
> 首相としての責任の取り方ではないでしょうか?

一国の首相として,「負ける戦」は絶対にしてはならないのです!
繰り返し述べられたとおり,小沢民主党と対決して,なお政治的空白を作らずに,
今国会で重要法案を次々と採決して行かなければならない!

自民党が一枚岩になって,国民の支持を集める態勢を構築しなければなりません!
内閣改造を行って1ヶ月...今なお,内閣支持率がUPしない事が,
福田首相の決断に大きく影響
したのだと...そう思います。。。

> ...何か,悲しいですね...首相って...


悲しい現実も,それが現実であれば淡々と受け入れて行かなければなりません。。。
躊躇は許されないのですから...そう言いながら,涙が出てきました...私まで...


> 自己犠牲ですか...めずらしく「私利私欲の無い政治家」ですね,福田さんは!

確か北京オリンピックで活躍した柔道選手も,そんな感想を述べていましたね。
だから人気が無いのかもしれない...とも言っていました。
でも,苦労が多かったですよね...福田首相は。

> 「ねじれ国会」を抱えて,難問山積でしたからねぇ。。。
> 次は,麻生幹事長でしょうか?自民党の総裁は?

福田さんの念頭にも麻生さんがあったでしょう。
もはや,誰憚ることなく,前進あるのみ!ですよ。。。
麻生さん!国民の期待に応えて下さい!
そして,福田首相,お疲れ様でした!


> 頑張れ自民党!。。。ですね,締めはやはり。。。



ブログ意見集 by Good↑or Bad↓ 福田首相サプライズ退陣


◇総合経済対策は総額11.5兆円規模に。。。あなたは何点?

2008-09-01 | 政治
> 政府の総合経済対策の骨子が,去る29日正式に決定しましたね。


ええ,今回下記の内容が盛り込まれました。

≪政府の総合経済対策の骨子≫
・輸入麦の政府売り渡し価格の引き上げ幅圧縮
・高速道路料金の引き下げ,首都高速・阪神高速の対距離料金制度の導入延期
・所得税,個人住民税の特別減税
・学校給食費の値上げに伴う保護者負担軽減
・住宅ローン減税の延長・拡充
・公立小中学校約1万棟の耐震化事業を加速
・中小・零細企業の資金繰り支援で新たな保証制度を導入




> 輸入麦の価格引き下げに財政面の支援を行う様ですが。

輸入麦の価格高騰が,広範囲の食料品の価格に悪影響を及ぼしていますからね。
本来20%の引上げ幅を,財政措置で10%に抑える事を農水省が決めています。
これによる政府負担額は,約200億円との事です。

> 農水省と言えば太田大臣ですが,「事務所費問題」への説明として先日領収書を公開
> しましたね!


まだ完全に疑惑を払拭した訳ではないですが,これで野党の勢いが急激に弱まったのが印象
的でした...

> 民主党の鳩山幹事長は,この日まったく元気が無かったですね。ほんとに!
> 「前代未聞」とまで非難された姫井議員の1日離党事件もありましたからねぇ...


「鬼門」の太田大臣ですが,得意の経済政策分野でもっと活躍して頂くためにも,「クリーン」
なイメージをもっとアピールできると良いのですが...


> 「自民党のベテラン議員」と云うだけで,イメージとしては「クリーン」から遠ざかってしまいます
> からね...『損』ですよね,考えてみると(笑)。
> ところで,今回輸送業者に対しては,高速道路料金の引き下げを決めましたが,ガソリン税
> 等を直接的に見直す事は行っていませんね...

不満は残りますが,これに着手すると「早期決定」できなくなりますからねぇ...


> 已むを得ませんかね?...やはり...
> 「定額減税」については公明党の強い要請によって,盛り込まれる事になりましたが?

「定額」が良いかどうかはひとまず措いておいて,「減税措置」は必要です!
国民の間で「重税感」が強くなりつつある事にもっと目を向けるべきです!政府は。


> この「定額減税」については,「効果が無いことは立証済」として,「選挙に向けたバラマキ」
> だと民主党などが強く批判していますが...?


「効果が無いこと」を,いつ,誰が,どの様に立証したのか,私は知らないのですが,一般論と
して,これがとても難しい問題である事は承知しています。
「前回実施された定額減税が,思ったほどの消費浮揚効果を顕さなかった」事をもって,「効
果が無いことを立証済」と主張しているのであれば,それは大いなる過ちと言えます。
...何よりも,「前提となる経済環境」が異なる点に注意しなければいけません。
「前提となる条件や方法」が同じ時に初めて,比較推論は可能になるのですから。。。


> 「スタグフレーション」は「戦後の日本経済が初めて直面する現象」との指摘もありますね...
> 経済評論家の中には...

私は1970年代後半の経済環境も,「スタグフレーション」下にあったと考えていますけど...

> 「オイルショック」が原因で「狂乱物価」と騒がれる程,インフレが加速した事は疑いない事
> 実ですよね...?

そう...そして,その後「構造的な不況」の時代が来ました。。。
石油への依存度の高い業種が「構造不況業種」に指定されて,構造転換を余儀なくされま
した...「潜在失業」も多く発生していたのです,この時。

> しかし,失業率が欧米の様に2桁台にはならなかったので,「スタグフレーション」は発生して
> いない,と言われていましたよね...この時代の日本は...

そうです。。。そして,「潜在失業」の言葉が生まれました。
当時の日本企業は「終身雇用制」が大多数でしたので,企業が倒産しない限りは労働者が
即座に失業者に転嫁する事はありませんでした...
これは,欧米と決定的に異なる「制度上の違い」だったのです。

> 欧米では「レイオフ」が大量に発生して,インフレーション下に大量の失業者が発生する,そ
> れまでの経済常識では考えられなかった事態に直面して,これを「スタグフレーション」と呼ん
> だ事が始まりでしたね...この言葉の。


ええ,日本では失業統計に顕在化しなかっただけです...
新卒の採用は激減しましたし,企業内部には「社内失業」が多数発生していました。。。

> そう言えば,先日「7月の失業統計」が発表されましたが,完全失業者数が前年同月比で
> 22万人増えて256万人になり,完全失業率は4%台になったとの事でした。
> 完全失業者数は,これで4ヶ月連続で増加しており,就業者数も6ヶ月連続で減少してい
> るとの事です。


派遣労働者などが増えて,以前よりは「失業統計」が経済実態を敏感に反映するようになっ
たとは言え,まだまだ失業の実態を捉えきれているとは思えないですね...残念ながら。
私も同様ですが,失業保険の受給対象外である,SOHOなどの零細事業者の実態は「失
業者」にはカウントされないんですよ...
「生産者」であると同時に「労働者」でもあるんですがね...個人事業主の大多数は。

> 個人事業主などの零細事業が,「潜在失業」の温床になっていると...?

あとは,失業保険の受給対象外である契約社員,パートなどですね。。。

> 「ワーキングプア」と呼ばれる低所得者層の打撃が大きい,と...?
> 今回の「スタグフレーション」では...


そのとおりです。。。だから,「減税措置の効果」は大きいと考えます!
これらの低所得者層では,「減税分を貯蓄に回す」ほどの「経済的余裕」が無いのです。
そもそも...ね。
「減税」で生じる経済的利得は,正しく「物価上昇」で相殺されて行くでしょうね。。。
この層においては。。。

> 「定額減税」では,中流以上の所得層にも経済的恩恵がありますよね?

中流以上の層では,「減税分の一部が貯蓄に回る」事は考えられます。
しかし,これも「タンス預金」が増える訳ではなく,銀行預金やその他の金融商品の購入に回
る訳ですから,相応の経済効果は期待できると思います。

> 投機資金を増やす事になりませんか...?それは...?


金融機関の資金繰りが悪化している事は,周知の事実ですから...
例の「サブプライムローン問題」の影響で...
「投機の増加」より,「資金繰り改善」や「株価回復」に効果が期待できるのではないでしょう
か。。。

> 今回の総合経済対策では,「中小・零細企業の資金繰り支援」も盛り込まれていますね。
> 金融機関の資金繰りが悪化して,「貸し渋り」が発生しては困りますよね...
> バブル後の不況期にも問題になりましたが。。。


そうです。金融機関の「貸し渋り」を通じて不況が深刻化していく事は,バブル後の不況期に
見てきたとおりです。

> その意味では,金融機関のバランスシートの正常化は重要で,「利下げ」の効果を支持
> する理由になりませんか?


「利下げ」による流動性拡大が,正しく「金融機関の健全化」に直結すれば問題は無いです
が,先にも指摘したとおり,投機を拡大してしまう恐れが大きい事が問題なのです。
インフレを加速する恐れの大きい「両刃の剣」なのですよ!現状での「利下げ」は!


> 「住宅ローン減税の延長・拡充」も今回の経済対策に盛り込まれていますが,これが不動
> 産投機を刺激する可能性については,どうでしょうか?

これは,正しく現在の建設業界の不況対策として盛り込まれたものと,受け留めています。
ご承知のとおり,耐震偽装問題を契機とする,「建築基準法の改定」が実施されて以来,建
設業界は大いなる試練に直面しています。
末端の零細建築事業者にも,その皺寄せが届いており,先にも述べた「潜在失業」の温床に
なっていますから,ここに対策の手を加える必要性があると云う点については,正しいと思います。
もうひとつ,対策の骨子となっている「公立小中学校約1万棟の耐震化事業を加速」する施
策については,非常に効果的であろうと期待していますが,今さら「住宅ローン減税」は如何な
ものでしょうか??


> しかし,「住宅ローン減税」が過去,非常に効果的な景気浮揚策であった事は事実ですよ?

私自身が「住宅ローン減税」の恩恵を受けていますから,否定はしません。
しかし,繰り返しますが,「過去において効果的だった」政策が,「現在も効果を発揮する」と云
う保障はどこにもありません。経済環境は変化しているんです。
住宅建設市場については,「過剰供給」が顕在化しているのが現状であって,今さら「住宅ロー
ン減税」を延長したところで,その効果はどの程度期待できるでしょうか?

> なるほど...しかし,マンション供給業者が抱える「在庫処分問題」には,有効に働くかも
> しれませんね。。。
> 仮に「住宅ローン減税」の利用者が皆無であったとしても,政府が困る訳でもないし...
> 当たり障りの無い,無難な政策としては意味がある。

確かに「有名無実」と云う意味では,「巧い」政策かもしれません。。。


> 全体的に今回の「総合経済対策」を観て,Bro の採点は何点ですか...?


「70点」かな...?
総額10兆円を超える規模で,経済対策の要所に重点的な施策をまとめた点は評価できる
ので「合格点」を付けますけれども,今一つ「踏み込み」が不足していると思います!


> 規模が小さい??

それもありますが,根本的に政府は日本経済の「不況を過小評価」し過ぎていると感じます。
だから,財政再建とのバランスを気にして,今一歩アクセルを踏み込めない...
貿易収支が今年中に改善に向かえば,それでも問題は無いかもしれませんが,そうでなけれ
ば,早晩,追加措置の検討に迫られる事でしょう。
とにかく,「スタグフレーション」を深刻化させない事が肝要です。
中国経済が早期に回復基調に戻れば,望みは持てるのですが。。。


> 他人頼りで,自律的な対策を講じる事ができないのであれば,やはり2流以下と云わざる
> を得ませんよね。。。日本の政治・経済は。。。


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