「本日も読書」

読書と映画の感想。ジャンル無関係、コミック多いけどたまに活字も。

謀議

2010年04月19日 | 映画
ナチスドイツの敗色が強まり始めた時期。
ユダヤ人絶滅計画の最終的な措置、収容所で毒ガスで殺害、という
決定を行った、たった一日の会議を描いた作品。

実は見るまで、勝手にヒトラー暗殺の話と思ってたw

しかし見始めて、いやイカレタ会議の再現を実に見事に描いているな、と。
ただし出演者全員英語喋ってるがw

まあいいや。
とにかくあー骨の髄まで無茶な人たちが。
話している内容が、ユダヤ人を殺す、殺す方法、殺さないユダヤ人は去勢、去勢の方法、どう効率よく殺すか、ユダヤ人の定義、、、、、

話している人たちの基礎部分がまず、ぐはぁーと。
一見まともそうな官僚や法律家の言葉も、全然まともじゃないから。
しかし会議はつづき、なんとその会議の議論だけで映画は終わる。
それだけ見せてくれます。

俳優人の演技も素晴らしいものがあるしね。
いや素晴らしいというか、ハマリすぎというか。
こんなに見ていて驚く議論もないわけで。

もっとも、他人事になると私達もこんなもんかもしれんけど。
会議冒頭で、言うもんな、結局アメリカをはじめ
どの国もユダヤ人を引きとらない、と。

最後に会議のメンバーがその後どうなったか、触れられるんだけど
もうね、こんな議論をしていた人たちが、どうやって戦後の世界をね
生きれるのかと。

このえいが絶対人気でないとは思うが、会議だけで映画を作ったことと、
予想以上に内容がよく、戦史に興味があれば飽きないのでオススメである。
あとは「人はいかに残虐になれるのか」「それに慣れるのか」知りたい方にも。

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