白黒映画だがものすごく面白い。
横浜舞台なので一度見てみたいと思っていたんだが、
ほんとすごい。
有名な作品なのであらすじは知っていたけど全然。
実際に見たら面白くて、Wikipediaなんかで見た気になってはダメだわ。
あらすじだけでは全然魅力が伝わってない。
2時間ほどの作品で、誘拐がテーマとなると
いかにもテレビの2時間ドラマになりそうだが、
いや、これは映画にした理由が分かるというか。
素晴らしいな、テレビの2時間ドラマとは比べ物にならない。
なんだろうこの凄さ。
俳優陣で見れば、金持ちの権藤さん、これは三船敏郎が演じていて、指揮を執る刑事役が仲代達矢で、もうこの2人だけですごいんだけど。
それ以上に良いのが、仲代さんのサポート役というか、ハゲて太っていかついベテラン鬼刑事って感じの石山健二郎さん。
この人とコンビを組む若手のお調子者刑事役・木村功さん。
もうこの2人の刑事がちょっとコミカルで見ていて楽しくて。
おふたりとも亡くなっているのが辛いなあ。
もう刑事ドラマのひな形そのまんまなんだけど、これが本家って感じがするなあ。
完全に脇役で権藤さんを追い落とす重役陣の小物感がとても良いし、
新聞記者らとのやり取りなんて、時代を感じるのに良いんだよねえ。
あとゴミ捨て場のおっちゃん。藤原釜足さんか。
すごく良かったなあ。
「ブリキは燃えねえんだ!」とか、もうあの石山さんとのやり取りが絶妙。
それと駅の事務員、これは沢村いき雄さん。
ものすごいコミカルなシーンだけど、これがまた良くて。
もっと重厚な映画だと思っていたし、実際重厚なんだけど、こんなになんだろう、人を笑わせるシーンがちょくちょく混じっているとは思わなかった。
あとは犯人を探すシーンで、昔の神奈川の様子が分かるんだけど。
刑事たちが浅間台の権藤さんの屋敷を見上げるシーンなんか、ごみごみした町に、もう川がヘドロのような汚い川でさ。
そして公衆電話のボックスがいくつもあるの。
そしてぽつんと屋敷が高台に見える。
もう嫌味だよね、あれはw 刑事たちが犯人の気持ちがわかるって言っているんだけどw
これは神社とかあったはずだから、なにか工夫して消したのか?
それともどこかで別撮りしているんだろうか。
酒匂川の鉄橋のシーンや特急・こだまの食堂車? みたいなところとか。
鎌倉の腰越漁港、小動岬、鎌倉高校前あたりが出てくるんだけど、今とは面影あるけど全然違う様子で。
あとたぶん大磯とかあのあたりの東海道の様子もある。
これ撮影されてたの昭和だけど、もう松並木の感じとかでなんとなく分かる。いやーもう全然歴史の映像だよなあ。
後半で黄金町を舞台にしたキャバレーとか麻薬街?も出てきて、
すごいんだわ、米兵や黒人や女給さんがごちゃごちゃに登場してさ。
ジャンキーたちはもうアヘン窟みたいになっているし。
ゾンビだよゾンビ。
そうだ、花屋で犯人(これまた山崎努さん)が花を買うシーンで、尾行している刑事たちが「花屋に行くような面のやつがいません!」とか困りながら報告していて、ああいうのがほんと面白い。
ちょくちょくそういうのを入れてくる。
あーあと捜査本部で広げられる大きな地図とか、まだみなとみらいとか無いから、興味深く。街の様子もあれは本物の当時の横浜だよなあ。高島屋とかあったし。
うわーなんだろう、この深さ。
最後の権藤さんと犯人のやり取りもすごくて。
今にも通じるものがあるし。
というよりネットで内弁慶になった俺達が犯人そのものでもう、すごかった。
あと犯人の口から「自己分析なんてするつもりは無い」みたいなことを口にしてさ。
自己分析!
もうそんな言葉が使われているのか、と。
なんだろう、むしろ今も自己分析ってよく言われるけど、なんだこれは、
自己分析って意味あんのかと、50年前の作品でも同じようなことして、
本当に自己分析ってなんなのかとw
もうね、演技が全然古臭くない。
むしろすごいな、この演技。
なんだろう、今現在のドラマの演技のほうがはるかにどん臭いというか。
この50年前の演技のほうが洗練されているようにみえるのはなぜなんだろう。
もちろん、今ならもっといい道具、いいセットを用意できるだろうし、しているだろうけど、全然安っぽい。
刑事ドラマの演技なんてリアリティのかけらも感じられないことが多々あるわけで。
いや、天国と地獄も、リアルってわけじゃないんだ。
だけど不自然さというか、やっぱり鈍臭さかなあ。
演技演技してないというか。
もちろん凄まじい演技なんだろうけど、そう感じないさらっとした良さがあるんだよなあ。
いや、もう全然だわ。
もう凄い。
全然古臭さを感じない。
白黒映画なのにもう完全に今に通用している。それどころかそこらの刑事ドラマが全然追いつけない。
もちろん当時の映画ぜんぶがそうではなく、白黒映画って見るに耐えない作品もあって、なんで当時の人がこれを絶賛したんだろう?なんで名作なの?って今の私には思うことが多々あるんだけど、この作品はまったく違う。
凄い。
これはゼッタイ見といて損無いし、
昔見た人には久しぶりに見てほしい。
凄い。このクオリティが50年前って凄すぎる。
レンタルで50円で見れたよ。
うわわわわわと、もう驚いてしまう。
50円で見れるなんてダメだよw
横浜舞台なので一度見てみたいと思っていたんだが、
ほんとすごい。
有名な作品なのであらすじは知っていたけど全然。
実際に見たら面白くて、Wikipediaなんかで見た気になってはダメだわ。
あらすじだけでは全然魅力が伝わってない。
2時間ほどの作品で、誘拐がテーマとなると
いかにもテレビの2時間ドラマになりそうだが、
いや、これは映画にした理由が分かるというか。
素晴らしいな、テレビの2時間ドラマとは比べ物にならない。
なんだろうこの凄さ。
俳優陣で見れば、金持ちの権藤さん、これは三船敏郎が演じていて、指揮を執る刑事役が仲代達矢で、もうこの2人だけですごいんだけど。
それ以上に良いのが、仲代さんのサポート役というか、ハゲて太っていかついベテラン鬼刑事って感じの石山健二郎さん。
この人とコンビを組む若手のお調子者刑事役・木村功さん。
もうこの2人の刑事がちょっとコミカルで見ていて楽しくて。
おふたりとも亡くなっているのが辛いなあ。
もう刑事ドラマのひな形そのまんまなんだけど、これが本家って感じがするなあ。
完全に脇役で権藤さんを追い落とす重役陣の小物感がとても良いし、
新聞記者らとのやり取りなんて、時代を感じるのに良いんだよねえ。
あとゴミ捨て場のおっちゃん。藤原釜足さんか。
すごく良かったなあ。
「ブリキは燃えねえんだ!」とか、もうあの石山さんとのやり取りが絶妙。
それと駅の事務員、これは沢村いき雄さん。
ものすごいコミカルなシーンだけど、これがまた良くて。
もっと重厚な映画だと思っていたし、実際重厚なんだけど、こんなになんだろう、人を笑わせるシーンがちょくちょく混じっているとは思わなかった。
あとは犯人を探すシーンで、昔の神奈川の様子が分かるんだけど。
刑事たちが浅間台の権藤さんの屋敷を見上げるシーンなんか、ごみごみした町に、もう川がヘドロのような汚い川でさ。
そして公衆電話のボックスがいくつもあるの。
そしてぽつんと屋敷が高台に見える。
もう嫌味だよね、あれはw 刑事たちが犯人の気持ちがわかるって言っているんだけどw
これは神社とかあったはずだから、なにか工夫して消したのか?
それともどこかで別撮りしているんだろうか。
酒匂川の鉄橋のシーンや特急・こだまの食堂車? みたいなところとか。
鎌倉の腰越漁港、小動岬、鎌倉高校前あたりが出てくるんだけど、今とは面影あるけど全然違う様子で。
あとたぶん大磯とかあのあたりの東海道の様子もある。
これ撮影されてたの昭和だけど、もう松並木の感じとかでなんとなく分かる。いやーもう全然歴史の映像だよなあ。
後半で黄金町を舞台にしたキャバレーとか麻薬街?も出てきて、
すごいんだわ、米兵や黒人や女給さんがごちゃごちゃに登場してさ。
ジャンキーたちはもうアヘン窟みたいになっているし。
ゾンビだよゾンビ。
そうだ、花屋で犯人(これまた山崎努さん)が花を買うシーンで、尾行している刑事たちが「花屋に行くような面のやつがいません!」とか困りながら報告していて、ああいうのがほんと面白い。
ちょくちょくそういうのを入れてくる。
あーあと捜査本部で広げられる大きな地図とか、まだみなとみらいとか無いから、興味深く。街の様子もあれは本物の当時の横浜だよなあ。高島屋とかあったし。
うわーなんだろう、この深さ。
最後の権藤さんと犯人のやり取りもすごくて。
今にも通じるものがあるし。
というよりネットで内弁慶になった俺達が犯人そのものでもう、すごかった。
あと犯人の口から「自己分析なんてするつもりは無い」みたいなことを口にしてさ。
自己分析!
もうそんな言葉が使われているのか、と。
なんだろう、むしろ今も自己分析ってよく言われるけど、なんだこれは、
自己分析って意味あんのかと、50年前の作品でも同じようなことして、
本当に自己分析ってなんなのかとw
もうね、演技が全然古臭くない。
むしろすごいな、この演技。
なんだろう、今現在のドラマの演技のほうがはるかにどん臭いというか。
この50年前の演技のほうが洗練されているようにみえるのはなぜなんだろう。
もちろん、今ならもっといい道具、いいセットを用意できるだろうし、しているだろうけど、全然安っぽい。
刑事ドラマの演技なんてリアリティのかけらも感じられないことが多々あるわけで。
いや、天国と地獄も、リアルってわけじゃないんだ。
だけど不自然さというか、やっぱり鈍臭さかなあ。
演技演技してないというか。
もちろん凄まじい演技なんだろうけど、そう感じないさらっとした良さがあるんだよなあ。
いや、もう全然だわ。
もう凄い。
全然古臭さを感じない。
白黒映画なのにもう完全に今に通用している。それどころかそこらの刑事ドラマが全然追いつけない。
もちろん当時の映画ぜんぶがそうではなく、白黒映画って見るに耐えない作品もあって、なんで当時の人がこれを絶賛したんだろう?なんで名作なの?って今の私には思うことが多々あるんだけど、この作品はまったく違う。
凄い。
これはゼッタイ見といて損無いし、
昔見た人には久しぶりに見てほしい。
凄い。このクオリティが50年前って凄すぎる。
レンタルで50円で見れたよ。
うわわわわわと、もう驚いてしまう。
50円で見れるなんてダメだよw
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