「本日も読書」

読書と映画の感想。ジャンル無関係、コミック多いけどたまに活字も。

ヨコハマ・メリー

2006年06月18日 | 映画
なんでこんなに人が見に来ているのだろう…
最近全然更新していないので、どんどん来る人が減っていたのに、
昨日はなぜか大量に。
なんだ村上ファンドか!?
ハリーポッターか!?
押井守監督か!?
なにが起きたのだ…

そんなわけで謎を残しつつ、久しぶりのブログ更新なわけですが
先週は仕事がゆるくて、休日もいつもよりゆっくり
いろんなことが考えられます。
それにしてももう6月ですな。
ワールドカップですよ。あと少しでクロアチア戦。
オーストラリア戦は某出版社で出張校正でしたからな。

個人的には「大きく振りかぶって」を読んで以来、
甲子園のほうがはやく始まってほしい…オホホ

さて本題。
本日最初は本ではなく、映画なのですけど前から見たいと
思っていた「ヨコハマ・メリー」をついに相鉄ムービルで
見てきました。

見てない人はネタバレに注意。

ほとんど横浜でしか見られないのかな、今のところ?
DVDになるのかもよくわからんしね。
ドキュメンタリー映画です。
白い白粉を塗って、老婆になっても横浜で娼婦をし続けた
「メリーさん」の話。
そこにあるのはかつての横浜の姿…

これ見ているときに「ああ、俺はハマっ子になれないなあ」って
悔しくも思い知らされましたデス。
だってメリーさんは1995年にいなくなってしまったからね。
私がこっちに引っ越してきたのは2002年。
うーん、残念。
だいたい出てくる人との経験が違う。

だって、近くに座っている人が「私が見たのは…」とか
話しているわけですよ。
ある意味、横浜以外に住んでいる人にとっては都市伝説に
近い話に思えてしまう。
それを日常としていたのが、また横浜という街の凄いところ
なわけです。

この映画はよく撮ったな、よく上映にたどりついたな、という
思いが本当に募ってきます。
作中で触れられるように、一度別の人たちがかつて映画化しよう
としていた。それが頓挫した、というのがいかにも「都市伝説」を
さらに助長させるような話でしょ。

しかしこのような形で映画化したことで(登場人物のその後を
考えれば、本当にギリギリと言えます)、都市伝説ではなく
懐かしい横浜の雰囲気が蘇る、現実の話であり、昔話であるのだ、と
思うわけです。

本当は時間があればこの映画の中で紹介されたことを、
いろいろ調べてみたい。本も読んでみたい。
根岸家の跡地を見に行ったり、根岸の外国人墓地や
「メリーさんの子どもたち」について…

というか「元愚連隊」とか出てくるもんなあ。
しかもカッコイイおじいさんですよ。
くわー渋い。
パトレイバーの榊のおやっさんみたい。

それこそドラマみたいな、ほんとかよって話。
ジャズ歌手、芸者、風俗作家、官能小説家…
そして横浜の市民が語る。

最後に養老院でメリーさんに会うわけだけど、
その姿は綺麗だと思う。
しゃんとしていると思う。
そこにあったのは、常人には得られない凛としたものだったように思う。




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