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「本日も読書」

読書と映画の感想。ジャンル無関係、コミック多いけどたまに活字も。

ダーウィンの悪夢

2006年12月31日 | 映画
こっちも観てきましたよ。
ネタバレこちらもしちゃうけど、
それ以前にシネマライズの席は、普段相鉄ムービルの
のんびりした(客がいないため)ところで観ているからきつかった。
最後の20分間ぐらいケツがずるむけ状態ですよ(笑)
しかし、こういう映画を上映してくれるシネマライズに感謝。
一番前にすればよかったな。ゆったりしていたもん。

まあねーショッキングな映像は多いですよ。
とくにナイルパーチのアラを干す?ところは虫が多過ぎて…
あれは悲惨だ。
ただね、映画の中で大臣が言っているよね。
良い面もあるんだ、と。
それは多分本当だと思う。
以前、釣り番組でみたヴィクトリア湖の村の場合、魚を捕るのではなく、観光の目玉(釣りの対象)としていた。その村は清潔なわけですよ、当然、欧米・日本から釣り客がくるわけですから、映画のようなところには行かない。だけどたしかにその清潔な村もヴィクトリア湖に存在しているわけだ。

日本にもドヤ街がある。
ヨコハマの場合、ビジネス街の一角にある。
そこだけ異質だ。焼け爛れた自動車が放置してあり、ドラム缶で暖をとっている人々。そこが日本とは信じられなくなる。
「日本ですら」両方の側面があるのだ。
ヴィクトリア湖がそうでないとなぜ言えるだろう?

だが、悲惨すぎる。
この映画を観てどれだけの人が動くだろうか。
もはやこの話は「外来種どーのこーの」のレベルを遥かに超えている。
ナイルパーチをどーしろこーしろでは解決しないのがよくわかる。
これを日本の「ブラックバス」の問題と合わせて語れないのはそこだ。

もはやこれは国家レベル、国際レベルの貧困問題だ。
そして「そういう問題は世界中にある」のだ。
そのとき、このヴィクトリア湖の問題は埋もれていく。
この映画を観た人間が1年後も覚えているだろうか?
私には自信がない。これほどショッキングであっても、
世界にはショッキングなものが溢れかえっている。

まったく年末にこんなことを書くもんじゃない。

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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事実の重みも… (秋山からす)
2007-01-08 00:40:54
お返事遅れました、申し訳ないです。
貧困を強烈に印象付ける話なのは確かなのですが、それでもNHKスペシャルやその他ドキュメンタリーを先進国で何度も見て、それでもいまだに何もしていない自分は、本当の悲惨さを実感していないのだろう、と思っています。
日本のドヤ街~の話だって、それでも「食っていける」わけですからね。映画の中では「飢饉」が起きるだろう、という話がニュースとしてテレビで流れていたけど、日本では考えられないニュース。根本的な部分が違うわけですよね…
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無力 (現象)
2007-01-04 04:13:30
コメント&TB失礼します。
僕も覚えているかどうか自信がありません。
その一瞬、ショックを受けても持続できない自分のヘタレっぷりにすら慣れました。
本作に関しては解決策も浮かばないのが辛いところです。
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