「本日も読書」

読書と映画の感想。ジャンル無関係、コミック多いけどたまに活字も。

魔術士オーフェンはぐれ旅 魔王編

2014年12月21日 | ファンタジー・ライトノベル
4000円以上だっけか。おい!と思ったがw
しかしファンなら買って損なし。
これだけ出しても買おうってんだから、そりゃあファンだろうという。
しかしもう子供が買える値段じゃないな。
まあライトノベルだから安く、という発想自体バカにしているところがあるのかもしれないが。

で、買って損なしとしたのは、
別にCDや脚本が付いているからではなく、そもそも単行本そのものに(つまり秋田先生の文章に)、それだけの価値があると素直に思えるのだ。

逆に言えば500円の文庫で楽しめていたのは、安過ぎたw
ありがたいことですな。

で、内容のほうは非常にバランスとれていい感じ。

・ハーティアがいまだになんだっけ、あの仮面ヒーローをトトカンタでやっている話。

・オーフェン一家がその後何でも屋を始めてどうなった?

・プルートー師が牙の塔の連中に使い走りにされながら、老後を想像(というかもう老人なんですが)していたら自殺志願者が現れて。

という3本。

1本目と2本目は無謀編ほど馬鹿馬鹿しくはなく、ほどよいコメディ。
3本目はプルートーの渋さが光る冷静かつワクワクするストーリー。

深刻度が少なく、大変なんというか、書き分けられているなあ、という面白さがある。

しかもそれぞれ、過去の話もうまくつないでいて。

1本目は無謀編で出てきたラシィの血のつながっていない息子と妹の物語なのですが、トトカンタの戦時、戦後の辛い記憶に触れられつつ、アホ魔術師軍団や可哀想なギャングたちが続々出てきてw

無謀編のお宿バックアップズ・インとマジクの両親や、マリア・フォウン教師がチラ見。ラシィのオーフェンへの辛辣な一言がw

2本目はなんと「レキ視点」で、オーフェン一家やその後の魔術師や開拓団、コンスタンス一家、大統領、サルアらの話が語られていく。

これが楽しくて。レキは人物評をしながら紛失物を探すのですが、オーフェンから意外な言葉が出てきますよ。いやーニヤッとくるねえ。これなにげにクリーオウのほんとかなり愛しているんじゃない?って思いますよ。
もちろんラブコメ嫌いなオーフェンと秋田先生なのでw こういう言葉なんですよ。

エドやもちろん3人の娘たちなどの子供や、意外な人たちが結構登場します。
コンスタンスの緩い母ちゃんっぷりもいいですよw
まさかエドとコンスタンスがこんなに会話するとはwwww

あとレキの日常がかいま見えます。もう犬じゃんw


3本目は牙の塔での話ですが、プルートーが自分のかなわない老後を夢想しつつ、マリア主導の新しい十三使徒や、過去の失敗した聖域との戦い、その結果としてレティシャの弟子・ティフィス教師と因縁ができてしまったこと(ティフィスの妹の件ですね)が、自殺志願者との会話で出てきます。

残念ながらレティシャやフォルテの登場は無し。
だけど久しぶりに天魔の魔女というフレーズが出ましたねえ。
懐かしい。もっともほんの一言ですが。

自殺志願者のほうも、実はあの人と関係がありまして。。。。
最後は非常に意外な、そして上手いわーーーと叫びたくなる「はぐれ旅」の始まり。

しかも次巻が本当のラストになるようで。
まだまだ気になるところがいっぱいですよw



魔術士オーフェンはぐれ旅 魔王編
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