「本日も読書」

読書と映画の感想。ジャンル無関係、コミック多いけどたまに活字も。

パンプキン・シザーズ1~5

2006年09月21日 | comic
長い戦争が終わり、「戦災復興部隊」ができた…
その奮闘を描くマンガ。

主人公は戦時中に軍の機密部隊で戦っていた大男。
心優しいが、特殊なランタンを使うことで戦車も恐れない
兵器と化す。
戦争が終わり、彼が寂れた村で出会ったのが、
陸情3課「戦災復興部隊」だ。

有力貴族の娘で一直線の性格な女性少尉。
女性関係が幅広い准尉と、親友同士の純情なメガネ准尉。
普段はぼけーっとしているくせに、実は鋭い課長の大尉。

各人、まだ明かされていない過去や背景がたくさんありそう。

そんな部隊に加わった主人公。
戦争が終わっても疲弊しきった「帝国」の中で、
悲惨な戦争の遺産と向き合う。

貴族の暴虐。
平民のあまりにも貧しい暮らし。暴動。
かつての秘密部隊の生き残り。
暗躍する秘密結社。
対立する陸情1課。

大尉の言葉がすべてを表している。

「停戦から3年も経つってのに
なんでこんなにあちこちで
銃声が鳴りっぱなしなんだ」

そして少尉はこう言うのだろう

「苦しむ民を見て
貪る悪を見て
貴様はなにも感じていないのか?」

戦争はもう終わっている。
しかし平和はまだ先だ。
それどころか内戦の危機すら…
先が気になる話だ。しかし丁寧に描いてほしいと本心から思う作品。

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