「本日も読書」

読書と映画の感想。ジャンル無関係、コミック多いけどたまに活字も。

ぼくたちは、銀行を作った。

2005年04月30日 | ビジネス
順調に更新を続けております。
さて、本日はソニー銀行インサイド・ストーリーの
副題がつく
「ぼくたちは、銀行を作った」十時裕樹 集英社インターナショナル

元々はソニー銀行設立準備をしていた著者の十時氏の
メールマガジンが元になっている。
このようにネットが元になっているのは
もう珍しくなくなり、あえて言うことも無いのかなあ
と最近は思います。

ブログが元になっていようがいまいが
面白い本は面白いし、つまらん本はつまらん。
ネットだろうが無かろうが、間違っている内容の
本はたくさんあるしね。
まあ、だけど信用するのはネットより出版媒体ですが。

著者独特の朴訥とした人柄がにじみでる
文章は、どんどん読み進めたくなり、
あっという間に読み終わる。

具体的には著者が「ソニーに銀行をつくろう」
と思って、いきなり金融庁の前身に行って「銀行の
免許ください」と言う話からはじまる(笑)

職員もびっくりすらあなあ。
今みたいにネットバンクが現れる少し前の話だから。
新規の銀行が現れなかった長き時代を経て、ついに!
ってわけです。

その後は、プロジェクトが凍結したり、金融のプロたちが
集まるのだが、専門的な話はまったくなく、
もっと小さな会社をつくるお話に近い。

登場人物が楽しくて、ああもっとお話を聞かせてほしい
なあ・・・という感想を持つ。

神がおりてくる井出さんの言葉がいいですね。
「仏さまのときはそれで終わっちゃうの。な~む~って」
まあ読んでください。笑っちゃうから。

どうしても量が少ない感じは否めないけど、
読みやすさはいいです。
子どもでも結構読めるし、イラストもいいし、
小学校高学年くらいの子にいいんじゃないかなあ。
会社をつくるって楽しいんだよ、って。

もちろん苦労はすごいあるし、
ソニーみたいなバックがある人なんて
まずいない。
だけど「本当は大変大変」ばかり言うのは誰でも
できるしね。
簡単にできることばかりやってちゃあかんわけだし。
そこから伸びないしね。うっ・・・身に詰まされた。

大変だけど面白いよ、っていうのが伝わる。
ラストはやっと始まった~で終わる。
作中にでてくる人はだいぶ変化した。
井筒さんも退任。
この本が出てここ数年で一気に変わった。

不思議なもんです。
ものすごい勢いで世の中変わっている。
そんななかマイペースでいられる人が
どれほどいるのか。

そんなことも考えてしまう。
だってここまで「銀行をつくるんだ」という意思を
持ち続けたことだけでも凄いことなんだよ、うん。

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