「本日も読書」

読書と映画の感想。ジャンル無関係、コミック多いけどたまに活字も。

御かぞくさま御いっこう

2012年05月30日 | comic
やっぱりねえ、考えさせられました。
Webにふさわしいネタと本にしてもいいネタって別なんだな、って
あらためて思った。

結論からいうと、本にすべきではなかったかもしれない。
いや四国四兄弟が好きで好きでたまらない、ってんなら別ですけど。

この本は四国四兄弟のサイトで4コマを公開しているモグラさんの本で、
とくにモグラさんの日常を舞台にした4コマだけを集めた本です。

で、それって一般人の日記ってことじゃん、とwwwwwww
一般人の日記を金払って買うのかよ、と。
そう思った瞬間に一気に冷めていく自分がwwwww

いや、偽獣化していて、とても可愛いコミカルなキャラクターに
仕上げているから楽しく読める人もいっぱいいると思う。
私も気楽に読ませてもらったし。
実際、Webでは楽しく読ませて頂いていて、更新を楽しみにもしているし。

だけどそれはWebだから、みたいな部分があったんだな、と
本を買って気づきました。
日記を、ブログをWebで見るのは全然抵抗ないんですけど、
それが本になったときに、その内容って結構シビアに見ている
自分がいるんですよね。
そこでは「日常の日記」だけではだめだ、と思っている自分がいる。
江戸時代の日記とか、Webでも先日太平洋戦争直前のダメ予備校生?の
日記とか読んで面白い、って思ったけど、そこには日常の日記+ずっと昔という
+アルファがある、と。

四国四兄弟にしても、見とこイットコにしても
あれらは日記でなく、それなりに何か感じるものがあるんですよ。
県民性という楽しみとか、まったく視点の違う観光ガイドとか。

だけど現代のしかもそれなりに普通の微笑ましい日常の日記を
本にするのは、厳しい。
気にしない人は全然気にしないと思うが。

ただ、逆にいえばこういう本は今までなかったんだと思う。
普通は一般人の日常の日記が出版されるわけないので。
そこをキャラクターと四コマ化で+アルファされたことで
日常の日記では無い、風に見える。
だが実態は日常の日記なわけです。

これが芸能人とかの日記ならまた別なんですよ。
全然違う世界だから。

だが、一般人なわけですよ。マンガを描いているとはいえ。

私はこの本を読んでの感想や印象というのは、
相当大事というか重要なのではないか、と思う。

私たちはどんな本を望み、どんな本を出版すべきか、大切なものが学べると思、、、、う。
わからないけども。

ともかくそういう意味で買って読んでみてほしいとは思う。

たとえばガンガンONLINEの漫画は
明らかに出版を意識して公開されている。

この本と同じような危惧を覚えるのが
渡辺明竜王、、、いや二冠のブログを本化するやつ。
もちろんどういう本にしてくるかわからないので、
また比較対象として考えさせられる。


御かぞくさま御いっこう (バンブーエッセイセレクション)
クリエーター情報なし
竹書房

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