映画やドラマの中で”私の青春を返して!”という女性のセリフを聞いた覚えがある。なんとなく気になる言葉だし、もし、女性が複数の相手に対して叫んでいるなら、箸が転げても可笑しい年齢だったのに、生活環境が悪くて楽しめなかった”という状況を訴えているのかなと思う。しかし、これが1人の男性だけに言うセリフなら、うら若き乙女が、とんでもない悪い男に騙されて無駄な時間を消費してきたというイメ-ジが一瞬で頭を横切る。同僚と話をしていて、面白い解釈を聞いた。”まず、俺の青春を返せという声を出して言う男は絶対いない。高校や大学生の年齢なんて若造であり、青二才。その年齢の時に苦労しないと早く一人前になれるわけがない。二宮尊徳や田中角栄を見ろ!。”という時代を超えた二人を引き合いに出して、”子供時代から苦労してるからこそ偉くなったんだ。青い時代を返せなんて、お尻にまだ蒙古斑点が残っている考えだ!”と言うのである。少し乱暴な考えだが、なるほどと思うところもある。しかし、女性が”私の青春を返して!”と言うと、聞くほうは連続ドラマの”おしん”のような悲惨な子供時代のイメ-ジしか出てこない。しかし、男性と女性とで、なんでこんなに違いが出てくるのだろう。青二才と乙女の違いなのかなぁ.....。