栗田工務店 スタッフ ここだけの話

快適な空間づくりをめざす―(株)栗田工務店 この空間では,『歩き遍路日記』『介護日記』『etc・・・な話』を展開します♪

介護日記 ~開放~

2009-08-10 13:11:03 | 社長の介護日記
 彼女にとっては単調な入院生活が続く。
 
 私にすれば、あまり行くことができなかった早朝の犬を連れての近くの山歩きは、かつての様にほぼ毎日出掛け、帰宅時間を気にすることもなく、会合や一寸した一パイ会にも参加して、夕食の家族団らんを楽しみ、開放感に浸っている。こうしてみると介護によってかなり制約された生活を強いられていたように感じる。

 でも我が家では女房と役割を分担しながら、又ヘルパーさんの応援を借りながら3馬力、4馬力で介護することができるからありがたいことである。これがそんな援助がなかったら、そのプレッシャーは相当のものと容易に察しがつく。

 入院中は、私は病院に任せたと安心しきっている上、女房が洗濯や身の廻りの世話にほぼ毎日病院へ出掛けるので、私は彼女の入院中あまり顔を出すこともなかった。

 たまに尋ねてみると、私の顔を我が息子と認識するのに少々時間のかかる時がある。枕元に飾っている彼女を中心とした家族や近しい人の集合写真の顔も、私と女房以外の顔は忘れてしまっている。そして気宇壮大にも、病室の設備もすべて自分のもので窓から見えるよその家の庭も自分の屋敷と思えるらしい。病室に挿した花を、タネができたら窓から見えるその庭に蒔いとけと云う。彼女の頭の中はいろんなことがごちゃ混ぜになっている様だ。

 入院すると認知症が進むと云う。数ヶ月後の退院の時、足は良くなったが回復しがたい認知症の進行状態だったとしたらこれも困りものであるが、ハテサテ。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ある日の休日 | トップ | リベンジ!山越!! »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

社長の介護日記」カテゴリの最新記事