もとmoto元・甲斐の馬券神

2007年甲斐から笄に、2011年芝浦に拠点を移し、さらに2016年からは本拠札幌にて競馬三昧の日々を送る毎日。

2021年自民党総裁選に思うこと(その2)

2021年09月20日 | Weblog
◆総裁選公示日の前日9/16になり急転直下、野田聖子が20名の推薦人を固めて初の総裁選にの立候補してきた。おそらく実現はしないだろうと考えていた野田の立候補だが、推薦人の内訳をみると20名中二階派が8名を占める。
 しからば、「二階が野田を総裁選に出す理由は何だろうか」と考えると、今回の自民党総裁選の未来が見えてきたような気がする。また、野田もガチで総理総裁の椅子を目指して立候補したようにはみえないので、二階と野田の間で何らかの取引があったように思う。
 以下、二階が今回の総裁選で描いたシナリオ。

 ① 野田が立候補した理由は、高市と女性票を争うためではなく、保守層から岸田の票を削りとるため。できれば1回目の投票で岸田を3位以下にしたい。
 ② 理想の展開は、1回目の投票で河野が過半数をとることだが、次善の展開として、1回目投票で河野が過半数をとれない場合でも党員・党友票で7割程度をとり、1回目投票の2位が高市となり決戦投票が河野VS高市となることを狙う。
 ④ 決戦投票が「河野VS高市」となれば、麻生派は1回目投票を自主投票としたことで安倍への義理は果たし終えたので、決戦投票では、麻生派議員は河野に投票を集中するための理屈ができる。
 ⑤ 麻生が今後の自民党のフィクサーとして振る舞うための一番の障壁は安倍である。したがって、安倍が一押しをしていた高市を決戦投票で負かすことにより、「麻生=自民党のキングメーカー」の構図が完成する。
 よって、麻生派は1回目では「河野しばり」をかけないが、決戦投票では「河野しばり」をかけて河野総裁の誕生に主導権をとった形造りを狙う。

 「河野VS高市」決戦投票結果=第100代自民党総裁は河野太郎。

 ⑥ 仮に決戦投票が「河野VS岸田」となった場合、2回目投票は議員票が大半を占めるが、選挙地盤の弱い議員は地方の党員票の動向を無視すると「俺たちが河野支持にしたのになんだ。衆議院選では協力せんぞ」とプレッシャーをかけられ、地盤の党員意見を尊重せざるを得ないため、1回目の党員・党友票の動向が示した候補者に投票する行動に出る。よって、決戦投票はかなり河野に有利に傾く。
 ⑦ さらに1回目で野田にいった票は自動的に河野にいくとともに、安倍の指示で1回目投票は高市とした細田派のかなりの議員票も「地方党員票の圧に怯える造反議員」のせいで、2回目全部が岸田にはいかないだろう。

 「河野VS岸田」決戦投票結果=第100代自民党総裁は河野太郎。

 二階は自分を引きずりおろした安倍・麻生に恨み骨髄だろう。道連れで2人の党の中での力を削ぐためには「岸田総裁誕生」は阻止したいし、菅も総裁選直前で梯子を外した安倍・麻生に一矢を報いてやろうと思っているはず。
 さらに、二階はそろそろ和歌山選挙区を息子に禅譲する節目だが、その間隙をぬって安倍シンパの参議院・世耕が衆議院への鞍替えを画策するだろうから、その時に自民党の中で安倍が力をもっていると世耕有利に差配されるおそれが大きい。
 平時の菅・二階の関係は分からないが、どちらも「この機会に安倍と麻生の自民党での影響力を弱めておきたい」という思いは共通のはずだ。

 これに「新しい自民党に生まれ変わるための若返り」というレッテルを掲げればいっちょあがりだろう。

◆9/29に発足する新自民党の姿
 総裁  :河野太郎
 幹事長 :石破茂
 官房長官:小泉進次郎  で決まりだな。




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