もとmoto元・甲斐の馬券神

2007年甲斐から笄に、2011年芝浦に拠点を移し、さらに2016年からは本拠札幌にて競馬三昧の日々を送る毎日。

2024年G1第10戦 ダービー 予想&結果

2024年05月24日 | G1予想&結果
◆2024年G1春シーズンも残すところあと3戦。せっかくの稼ぎどころなのに、最後のピースが嵌らないケースが続いているのが何とももどかしい。

◆朝日杯FSは阪神JFに比べてかなり遅い時計で決着したこともあり、牡馬路線は現4歳世代牡馬と同様に低レベルかと思っていたら、あにはからんや皐月賞は究極のハイレベルの決着となり、現3歳世代牡馬路線のレベルは再評価すべきではないかと考えている。
 とすれば、今まで皐月賞以降にトライアルやトライアル的な重賞でダービー出走権を得た馬がダービーで上位に食い込んだ年もあったが、今年に限っては皐月賞5着以内でダービー出走権を得た馬+トライアルを使わずとも十分な賞金をもち万全の準備を整えてダービーに臨む馬でなければ上位にはこれない構図だと考える。
 さらに、一部例外的に東京2400m向きの特別血統である「SS×Danzig」の血統構成の馬を実績如何を問わず3着候補に加える作戦としたい。

◆フィルター1:トライアル組
 直前のレースでダービー出走にこぎつけた馬は以下のとおり。ダービー出走にはこぎつけたものの、そこからのさらなるパフォーマンス上昇は望めないので、馬券対象からは外すことにする。例外的に「SS×Danzig」の場合は3着候補に復活。
 3 ジューンテイク:京都新聞杯1着
 9 ダノンエアズロック:プリンシパルS1着
 11 シュガークン:青葉賞1着
 17 ショウナンラプンタ

◆フィルター2:皐月賞でのパフォーマンス
 皐月賞で1.0秒以上差をつけられた馬。例外的に「SS×Danzig」の場合は3着候補に復活。
 10着:7 ミスタージーティー
 12着:1 サンライズアース
 13着:4 ビザンチンドリーム
 17着:16 メイショウタバル 

◆フィルター3:個別のネガティブ要素
 14 ゴンバデカーブースのNHKマイルC4着は7ケ月ぶりのレースとしては、まあまあの結果ではあったが、NHKマイルCはクラシックよりは一枚落ちる相手関係だったこと、マイル戦しか出走経験が無いこと、中2週で追い切りが直前の1本だけでは2400m戦での踏ん張りは期待薄なこと、を踏まえれば、「ダービー出走可能であれば上位が期待薄でも出走させる」というクラブ馬ゆえの選択のように思う。東大の記念受験のようなものか。
 5 ダノンデサイルは、4ケ月ぶりの出走となるにも関わらず、直前の追い切りが坂路で息を整える程度というのが気に入らない。皐月賞は結果的に取消にはなったが直前2週はCWで目一杯負荷をかけて追ったこととの整合性がとれないのが気に食わない。
 18 エコロヴァルツは、朝日杯FSよりも1F距離が長くなった共同通信杯でのパフォーマンス低下に加えて、皐月賞で鞍上武豊が採用した「最後方追走からのベタベタのイン差し狙い」という作戦は、距離不安に根差したものと考える。距離がさらに延びる2400mで大外18番枠が有利に働く要素も想定し難い。

◇まず、皐月賞5着以内でダービー優先出走権を得た馬は以下の4頭。3着のジャンタルマンタルは、より力が発揮できるNHKマイルCを選択し、見事2つ目のG1を獲得した。
 1着:15 ジャスティンミラノ
 2着:6 コスモキュランダ
 4着:8 アーバンシック
 5着:13 シンエンペラー

 ノーザンFのNo1馬にはルメールを配してくるのが王道で、本来的には15ジャスティンミラノにルメールを乗せたいところだろうが、いかに冷血ノーザンFでも皐月賞を勝った戸崎をダービーで降ろすわけにはいかないのだろう。
 中間の調教も迫力ある走りをしており、上位は確実だと思うが、唯一鞍上戸崎がダービーを未だ勝っていないことがマイナスポイント。
 8アーバンシックも鞍上の横山武が同じような状況で、この馬は母親が2レガレイラと姉妹の従弟であり、血統構成も「SS×Danzig」とドストライクではあるが、騎手のダービー成績が出場機会4回中2回あった1番人気での出走で2回とも2着に終わった。該当の2頭はエフフォーリアとソールオリエンスで、当時の同世代の中では抜きん出た存在だったのに、取りこぼすことになったことこそが「ダービーの魔力」なのだろう。天才武豊にしてさえスペシャルウィークでダービーを勝つまで10回の敗戦を経験したのだから、現時点の横山武の経験値では「まだダービージョッキーになるのは時期尚早」とということになりそうだ。
 2レガレイラについては、近年の牝馬の成績が振るわないので心配な面もあるが、2021年に5着に終ったサトノレイナスについて当時管理していた国枝師によれば「能力的にはアーモンドアイに匹敵するものがあったが、レース中に他馬との接触でエキサイトした不運による敗戦だった」とのことで、それを踏まえれば、性格は悪いが腕の立つ木村調教師がどう立て直してくるか興味深い。血統的にも、鞍上の手腕にも期待するところは大きい。
 6コスモキュランダは、未勝利を勝ち上がるのに4戦を要し1勝Cでも2着に負けているので、素質馬の揃うクラシックで有力視しづらい馬だ。前走皐月賞でデムーロが乗らなかったのは、ただ単にサンライズアースの先約があったため、という理由だそうなので、乗り替わりそのものに不審点はないものの、「コスモの馬がダービー馬に相応しいのか」というところで、△評価までが精一杯か。
 13シンエンペラーは、父系にNureyevとDanzigが入っているものの母系はガリレオがかかっている血統で東京2400m向けの瞬発力に疑問があるが、先行してのしぶとさで粘るかもしれないな、との見立てで△評価にはしておこう。
 評価にまよったのは12シックスペンス。スプリングS以来のレースとなるが、ノーザンFが良く皐月賞をスキップすることを許してくれたな、というのが感想。おそらく国枝師がダービーに挑む機会はあと2回しか残されていないので、何とかダービートレーナーにしてあげたい、との親切心の顕れなのだろう。そうすると、来年またダービー馬の可能性のある馬が預託される保証はない以上、今回のシックスペンスは渾身の仕上が期待できそうだ。

◇あとは成績はともかく血統面で拾い上げる穴馬をチェックしておきたい。対象馬は2頭でネガティブ評価で消した9ダノンエアズロックと10サンライズジパングを押さえに。

▽ダノンエアズロック<父母系SS×Danzig>
●父モーリス/スクリーンヒーロー/母ランニングヒロイン/SS
●母父ファストネットロック/デインヒル/Danzig
▽サンライスジパング<SS×Danzig>
●父キズナ/ディープインパクト/SS
母父Zoffany/Dansili/Danehill/Danzig

◆評価
 ◎ 2 レガレイラ
 ◎ 15 ジャスティンミラノ
 ◎ 12 シックスペンス
 ▲ 8 アーバンシック
 △ 6 コスモキュランダ
 △ 9 ダノンエアズロック
 △ 10 サンライズジパング
 △ 13 シンエンペラー

◆馬券<48000>
◆馬連<9000>
 2-12-15 box @3000×3点<9000>
◆3連複<23400>
 2-12-15 @1400<1400>
 2,12,15-2,12,15,8-2,12,15,6,8,9,10,13 @500×28点<14000>
 2,12,15-2,12,15-2,12,15,6,8,9,10,13 @500×16点<8000>
◆3連単<15600>
 2-12-15 box @500×6点<3000>
 2,12,15-2,12,15,8-2,12,15,8,6,9,10,13 @100×54点<5400>
 2,12,15-2,12,15-2,12,15,8,6,9,10,13 @200×36点<7200>

◆結果
 なんという結末か。皐月賞での検討成果を捨て去るとは愚の骨頂だな。
 皐月賞で◎評価をしていたのに発走直前に取消になった5ダノンデサイルが勝つなんて・・・。しかも皐月賞予想の◎3頭がダービーの1-2-3着になるとは。。。通常の予想外しの数倍ショックは大きい。
 皐月賞をスキップした馬の中から、5ダノンデサイルでなく12シックスペンスを選択した自分を殴り倒したい。
  さらに、調教について文句をつけてそれを理由に評価するなぞ、馬の調子を間近にチェックできないくせに、ド素人の思いあがった所作だということが身に沁みて分かったよ。。。安田クンごめんよ。
 今後はプロがいろんなことを工夫してやってる調教に関して馬券予想のネガティブファクターにはしないことを今回の教訓として残すことにする。

<皐月賞時の予想内容。番号は皐月賞出走時のもの>
 ◎ 13 ジャスティンミラノ
 ◎ 14 シンエンペラー
 ◎ 16 ダノンデサイル
 〇 8 ジャンタルマンタル
 ▲ 2 メイショウタバル
 ▲ 10 レガレイラ
 △ 9 アーバンシック




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