養老孟司 週刊文春 4/7
福島原発「津波のせいで予備の発電機が動かなくなった。何でそんなバカな事が。ほとんどブラックジョークですよ。海辺にあるのだから、なぜ水をかぶっても大丈夫な発電機にしておかなかったのか。あるいは燃料タンクが流れないようにしておかなかったのか。いまだに理解できない。それだけの手は打っている、と思っていた」
「仏教は”縁起”、つまり一切のものは網の目のように繋がって成立している、という思想。 我々は環境の一部である。あるいは環境は我々である、という考え方は、近代西洋の文明観とは相容れないものだった。だからいつの間にかそれを忘れてしまっていた」
内田 樹 サンデー毎日 4/24
「日本人は、正しいか間違っているか、イエスかノーか、で問題をを論じることに慣れて、常識的な現実感覚を失ってしまった。原発事故を生み出したのは、この幼児的な”善悪二言論”のマインドだと思います」
「どのような組織にもとっさの判断が出来る人、危機体制に強い人を適所に配備しておくことが必要。でも現代日本のシステムはそのようなリスクヘッジへの配慮を怠ってきた。
逆に、決断しない人間・上から指示があるまで何もしない人間・他の人と違うものの見方をしない人間、だけを育成し、そのような秀才たちだけでシステムの中枢を埋め尽くした」
椎名 誠 週刊文春 5/5
「福島原発が核の汚染水を海に流した、というニュースに驚いた。分からないのは、それを報道するNHKなどの最も影響力あるメディアが、”低濃度の汚染”など、いかにも”どうということのない表現”をすることだった」
「浅くて限りある海に放射能汚染された水をいとも簡単に流してしまう国、というのは文明国なのだろうか、と考えてしまう。
海から蒸発する水蒸気によって、大地は水分を回収し、それを人間が飲む。汚染は海の生き物を食物連鎖によって確実に有害化させていく」
「数式だけいじくりまわしている科学者の一群と、その人たちの言っている事を正確に理解する能力のない為政者と、金儲けだけを目的とした企業に、私たちもやっぱり無知識なために、”核”というどえらく危険なものをそっくり渡してしまった、という悔恨が残る。
地球の破滅はSFではなく、福島からもう現実化しているのでなければよいが」
Holy mother where are you? 聖母よ、どこにいらっしゃいますか
Tonight I feel broken in two 今宵、心が二つに引き裂かれる思いです
I've seen the stars fall from the sky 空から星が幾つも落ちるのを見ました
Holy mother,can't keep from crying 聖母よ、涙が止まりません
I need your help this time あなたの助けが今必要です
Get mr through this lonely night この孤独な夜を乗り切らせてください
Tell me please which way to turn どうか教えてください どうすれば
To find myself again 自分自身をもう一度見いだせるのでしょう
Eric Clapton