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嫉妬について

2016-04-27 07:18:45 | ポリアモリー
だんなさんがポリアモリーで恋人や好きな人がいると言うと「嫉妬しないんですか?」と聞かれることが多いので、嫉妬について整理してみたい。
あくまでも私自身の話です。

文中で出てくる「メタモア」というのは、パートナー(恋人、夫、妻…)のパートナーのこと。


思い返してみて、嫉妬で苦しんだことはほとんどなかった気がする。
自分がかまってほしいタイミングで彼が他の人と会っていて淋しいと思うことはあるが、それは仕事が忙しくて一緒に過ごせないからつらいのと同じような感じだ。他の恋人と会っているから嫌だという気持ちにはならない。

急に会いに行くことになると、友達だと「今日じゃなくてもいいのに」とか思ってしまうこともあるが、恋人だったら気前よく「行ってらっしゃい」という気持ちになりやすい。

恋人や好きな人については、彼からいろいろ話を聞いているので、私もメタモアを愛おしく感じていることが多く、彼女たちにも幸せになってほしいなと思っている。
私の場合だけかもしれないが、彼が好きになる方は、何かしら自分と似ている部分もあるような気がして、共感することも多い。

メタモアのことを何も話してもらえてなかったら、不安や、嫉妬も生まれてきたかもしれない。
彼がその方にどんな気持ちを抱いているのか、どんな関係なのか、どんなふうに過ごしているのか…。全部じゃなくても聞けたほうが私はうれしいな。


こんな風にメタモアと彼の幸せを思えるのは、彼と私の関係に安心感があるからだと思う。
「もし彼が他の人を好きになったら、自分は振られてしまうだろう、ないがしろにされるだろう」と思っていたら、私だって心穏やかではいられないだろう。

先々のことは本当には分からないけど、これまでやってきて、彼とは何となく大丈夫な気がしている。
だから、メタモアに嫉妬することもないのかなと思う。


ここまでの嫉妬の話は英語で言えばジェラシー(jealousy)についてだったと思う。恋人を独占できないことや、奪われる不安での嫉妬の話。

でも嫉妬にはいろんな種類があって、「うらやましい」(エンヴィー(envy))という感覚もそのひとつだ。
実はエンヴィーは感じることがある。
「仕事で同期が自分より成果を出してて悔しい」みたいな、何かに秀でていて活躍している人をうらやましく思ったりする感覚だ。

「くぅぅ、だんなちゃんがモテモテなのがうらやましい!」と思わないことがないわけじゃない。
だからといって、自分から人と親密になろうとするモチベーションはあんまり上がらないし、対抗して恋人を作ろうとするのは、その相手になる人に失礼だし。「たまたま人を好きになったらでいいや」なんて思う。

とは言え、たくさんの人から好かれたり、信頼されているのを見ると、自分がそうじゃないことを感じて「そういうふうにできる人はいいよねぇー」などとコンプレックスの混ざった、ネガティブなことを思うこともある。
でも、落ち着いて考えれば、自分が何かダメなわけじゃないと気づくし、人と仲良くしたかったら行動しようよっていう話なので、羨望はおしまいにできる。


さらに言えば、もし嫉妬(jealouosyでもenvyでも)したとしても、「だから相手の行動を制限していい」とは思わない。
他人には他人の人生があり、パートナーだからといってその人の考えや行動を制限する権利なんてないと思う。

それは、「どうするのも私の勝手だ」という自己主張ではなくて、相手の気持ちをないがしろにしないけど、自分の人生は自分の人生だし他人の人生は他人の人生だという切り分けが必要だと思う。
一人でも楽しいけど、一緒にいたらもっと楽しいという状態でいたいな。



参考記事
「恋人は「思い通りになる人」じゃない」http://fuduki-ren.hatenablog.jp/entry/2014/08/05/102530
「嫉妬について」http://fuduki-ren.hatenablog.jp/entry/2015/11/30/001836

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