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ポリアモリーは性質なのかライフスタイルなのかという問いについて

2016-06-12 18:28:31 | ポリアモリー
ポリアモリーの話をするとき、それはもともと持っている性質なのか、選び取ったライフスタイルなのかという話にたびたびなるが、それについて思い浮かんだことがあるので書き留めてみたい。
結論だけ先に言ってしまえば、性質と言いたい場合に「複数の人を好きになってしまう性質」ではなく「複数の人を愛せる性質」と言ってもいいんじゃないかということ。

ポリアモリーは性質だと言うとき、「性質だから仕方ない」「ひとりを愛そうと思っても、好きな人が何人もできてしまう」「やりたくてやってるわけじゃない、選んだわけじゃない」という主旨の発言を耳にすることがある。
それは、本人も悪いことだと思っているけどどうにもならないんだという当事者の発言のときが多いようだ。
(もちろん、特にネガティブなイメージではなく、性質だと思うという発言も聞く)

それに対して、性質だから仕方ないというのは責任逃れだと批判したい人が「ポリアモリーはライフスタイル」だと言いがちなイメージがある。
また、ポリアモリーやってる自分ステキかっこいいと自意識高めに思っている当事者も言いそうだなーと思った。
あ、いや、「そうなっちゃうから仕方なくじゃなくて能動的に選んでいる」ことを伝えたくてライフスタイルだと言うひともいるか。


それを踏まえて私が新たに思ったのは、問われたときの答えとしては「性質」もしくは「性質+ライフスタイル」はあるけど「ライフスタイル」のみってのはないんじゃないかなーということだ。

ライフスタイルとして実践できているのなら、それは複数人愛することができる性質を持っているのではないだろうか。
自分から何人も好きになったのではなくて、人から愛されたのをきっかけに愛するようになったら複数人になる人もいると思う。きっかけは自分からでなかったとしても、複数人を愛するようになった、愛することができたのなら、そういう性質があったと言っていいと思う。


※「性質」と「性質+ライフスタイル」とふたつ書いたのは、ライフスタイルってのをどう考えるかによるなーと思ったからだ。
ポリアモリーなライフスタイルというのは、その時点で複数の恋人がいて「実践中です」みたいな場合を指すのだろうか。もしくは、過去に複数の恋人がいて、いまはいないけど、またそのうちそうなりえると思っている状況のことも指すのだろうか。どちらでもかまわない。
自分は複数人を愛するような気がしているけれども、まだ同時に愛したことがないとか、同時に複数人と両想いになったことがないとか、同時につきあったことがないとかは、そうだと表明しない限り外からは分からないから、ライフスタイルとは言わなそうな気がする。


そんなわけで、ちょっとネガティブなイメージを持たれがちな印象のあった「ポリアモリーは性質」という考えを、ネガティブなことではないんじゃないかなということを思ったのでした。
「複数の人を好きになってしまう性質」じゃなくて「複数の人を愛せる性質」。
マイナスに言われているなという印象があったので肯定してみたけど、別にプラスでもマイナスでもなくフラットでいい気がする。
別に複数の人を愛せたほうがいいというわけではないし、愛の中身も多様だと思うし。

そして、この問いに決着をつけたいと思う必要のない状態が生きやすくていいんじゃないかと思います。


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