新築について

こんなにたくさん空き家や空き施設があってかつ、人口は減少していくのに新築を立てるなんて。という気持ちがあった。
それとは別に、新しい技術で工夫された建物や、ある人の希望の暮らしに添った住まいが建てられることにもわくわくする自分がいて、新築をどうとらえていいか分からなかった。

極端に言えば「新築は悪だ」くらいに思っていたんだけど、そこまで思わなくていいのかなとふと気づいた。

もーし今、新築をゼロにしちゃうと、１００年後に、築１００年の家はないんだなと思ってちょっとさみしくなった。その時その時の人たちがこれがいいと考えた建物が残っていくのがいいなと思ったし、いったんゼロにしてしまったら新築を作る技術も途絶えてしまうのかなと思って、やっぱりゼロまでにはしないほうがいいのかもと思った。私が思おうと思うまいとゼロにはならないと思うけど。

新築するなら、長持ちする（メンテナンスしやすい）建物で、改修しやすい建物ならいいのかなと思う。
あとは、誰かが愛着をもっている建物であってほしい、誰でもない漠然とした消費者、購買者をイメージした無難なでも誰もほんとうには喜べない建物じゃなくて、具体的な誰かをイメージして作られた建物がいいな。