とろける。

感じたことや、思いついたことを書いています。

なんとなく近況 しごと編

2022-02-16 21:55:58 | 自己紹介
なんとなくお仕事の近況を書きます。
12月からまたCADオペレーターの仕事をしています。
以前は機械のメーカーで、今回は測量の会社で働いています。

夏に知人のつてで住宅の測量現場のお手伝いをさせてもらったのを、派遣会社の職歴に書いてみたおかげなのか、派遣会社さんに今回の仕事を紹介してもらいました。

今までと違うCADソフトも気になっていたので、別のCADソフトを習得できてうれしいです。やりたくなったらさらに別のCADソフトもきっと習得できそうだなという手ごたえを感じました。

今の仕事は、レーザーで測量した点の集まりを見て道路や標識や街路樹などの街のものをモデリングしているので、外を歩くと町の物の形に目がいくようになって面白いです。
作業内容で向いていないと思うのは、測った点群をもとにしているのでどうしても正確な形や寸法が分からなくて、その曖昧さにストレスを感じていることです。「この形、この大きさ、誤差はここまで許容できます」といったきっちりな機械設計の部署のお仕事とはそのあたりが大きく違うなーと思いました。

春までの数ヶ月の期間限定とのことだったのですが、もうしばらく同じ仕事が続きそうで春からも続けることになりました。
そして憧れだった時短勤務をすることにしました。週5日のフルタイムは仕事ばっかりで自分の時間がない感じがしちゃうと思っていて、週4日か時短にしてみようと迷っていました。週4にした場合は、その増やした休みの日にあれもこれもとやることを入れてしまって疲れそうな気がしました。これは人それぞれだと思うのですが、私は毎日ちょこちょこ何かするのが好きなタイプな気がしています。4月からは1日6.5時間勤務です。楽しみです。時給は当社比1.5倍になったのでなんとかなるでしょう(あくまで当社比です。話ずれますけど、過去の自分との比較という意味で「当社比」ということばを使うんですけど、もっとしっくりくる便利なことばないかな~)

なんとなく近況 おうち編

2022-02-16 21:54:48 | 自己紹介
秋の終わりに引っ越しての冬、寒いです。寒い長野県から、北西とはいえ東京都内に引っ越したのですが、寒い!家の中はもしかしたら前より寒いんじゃないかと感じて驚いています。
前の家では2重窓だったし、結露も少なかったんだけどな。床張りやリノベーションで知り合った方々が断熱!断熱!と言っているのが納得できました。こたつやデロンギをつけまくっていたらかなりの電気代になってしまったのに、それでもキッチンは寒い状態。断熱がよければ家賃が1、2万円高くてもいいという気持ちが分かりました。
とりあえず1年は大きな決断をせずそれぞれの季節を体験してみようと思っています。
冬でも晴れた日の縁側は温かくひなたぼっこがはかどっているし、お隣さんと遊べたり、畑ができたりと気に入っているところも多いので、やっていきます。

影響の範囲なんて予測できない

2021-07-31 20:30:00 | 感じたこと
昨夜、唐突に1999年に起きた東海村の臨界事故のことを思い出してしまった。
私は当時中学生か高校生で事故の起きた場所から10kmちょっとのところ、東海村に隣接する自治体に家があった。

断片的な記憶がいくつか思い浮かんだ中で印象的だったのは、家にいた親は事故が起きたことを知らなくて、遠方の知人がニュースで事故のことを見て心配して電話をくれて初めて知ったという話。市の放送とかじゃなくてニュースで知るのか……と思った。
事故があった自治体と住んでいる場所は別の自治体だけど、事故の影響は行政区分できれいに分かれるわけじゃないんだよなとという気持ちが湧いた。

そのまま最近本を読んで知ったこんな話を思い出した。
ダムをつくると、その土地だけではなく下流の川や海に影響がたくさん出るらしい。例えば砂が流れてこなくて砂浜がやせたりもしている。

臨界事故を思い出したあとにダムの話が思い浮かんだのは、事故や災害、気候や地形変動の影響は行政区分関係なく広がるということが思い浮かんだからだと思う。

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ここ半年くらい土や砂に関心が湧いていくつか本を読んでみている。
私にとって知らないことばかりだし、専門家の人でも分からないことがたくさんあるんだなとたびたび感じされられる。

人間は地球や生き物のことをまだまだ分かっていないから、自然に大きく手を加えたら、予想しなかったことも起きるし、そのことを決めたのとは別のところで影響を受ける人や生き物がたくさんいるんだろうと思う。

海岸の養浜や護岸について読んでいると、海辺に隣接している富裕層の住居や観光宿泊施設を守るための工事が多いみたいでうんざりしてしまう。浜は時々形が変わるのは当たり前なので、そんなに海の近くに住むべきじゃないんだなと知った。海岸線が変わったら内陸に引っ越す暮らし方もある。

海岸近くの人工物を守るための無限の工事。そして尽きていく資源。

これでは先々の人が困っちゃうよな。なんてことを思いました。
これまでの人たちの工夫を否定したくはないけど、新しく分かってきた弊害を無視しないでやっていけるような社会になったらいいなと思います。
経済最優先の考え方には反対だな。

ちなみに最近読んだ土や砂の本。もし興味が湧いたら読んでみてくださいね。
『土の文明史 ローマ帝国、マヤ文明を滅ぼし英国、中国を衰退させる土の話』
『土と内臓 微生物がつくる世界』
『土・牛・微生物 文明の衰退を食い止める土の話』
『土 地球最後のナゾ  100億人を養う土壌を求めて』
『砂と人類 いかにして砂が文明を変容させたか』
『砂 文明と自然』
『海岸と人間の歴史 生態系・護岸・感染症』
『砂漠化ってなんだろう』

テレビを見たくない

2021-07-05 20:45:51 | 感じたこと
最近行くお手伝いが仕事内容から考えられるよりも疲れて感じる。移動中の車でついているテレビが主な原因だと思う。片道1時間くらいなので、けっこうな時間になる。次から次へと情報が流れてきてしんどい。昼間の情報番組は1つのまとまりを感じられず、細切れの話題でめまぐるしい。

新しい情報や見解が入るとは思えないくらいの頻度で何度も同じ災害を取り上げたり、被害者のコメントを撮影して流したり、確実性にとぼしい見解を取り上げたりしている。

何でもないことをクイズにして時間を引き伸ばしたり、空気を読んで面白そうなことを言ったり、わざと間違えようとしたりする。

他人の不倫にああだこうだと口を出している。コメンテーターさんが平然と主観で他人を裁くのを見るのはおぞましい。

政治をエンタメみたいに切り取って報道する。発言の一瞬を切り取って好きなように使う。

ますますテレビが嫌いになりそう。
頭がおかしくなりそう。
ちょっとぐちっちゃいました。

管理される働きかたはいやだ

2021-04-27 13:57:40 | 感じたこと
工場や倉庫の職場では人間を管理して生産性を上げようとしている印象があっていやだと感じている。
私自身はそういった職場の様子を少ししか知らないけど、人間の浮き沈みを考慮しているのかなって思う。
集中しているときや作業の途中でも時間だからって休憩を取らせたり、逆に頭を切り替えたいときや疲れているときに休めないのは効率も悪いし、疲れると思う。(交代制の職場でもないのに休憩時間が何時から何時までと決まっているのも不思議に感じる)
1時間に何個作業できたかとかの数値を上げていく工夫を全否定はしないけど、人間の行動を1秒の無駄もないように組み立てていくようなやりかたは人間を機械のように扱っているみたいで努力の方向はそれでいいのかと疑問に思ってしまう。
そんなところにいたら、勤務中は自分が人間だということを否定されているような気がしてしまうだろう。

これからやっていきたい仕事

2021-04-01 18:41:02 | 自己紹介
現在、派遣社員として機械系のCADオペレーターの仕事をしている。

来月で派遣として同じ職場で働く期限の3年になり、雇用安定措置として雇用形態の変更が必要になった。就業先への直接雇用、他の就業先への変更、派遣会社の無期雇用として現在の就業場所への継続勤務、退職が選択肢だ。
夏前くらいに他の土地へ引っ越す可能性が高いと判断して、退職することにした。

現在の仕事で初めてCADを触った。ものの形を考えたり、3Dモデリングや図を書くことは楽しかったが、自分で考えたり、判断したり、工夫する機会が少なく、設計者に仕事を頼まれないとやることがないのは少し退屈だった。

次の仕事は何をしようかと考えている。
広く浅くいろいろなことに関心があるので、なかなか考えがまとまらない。
そんななか、これからを生きる人が少しでも生きやすい社会にしていきたいというのは長らく変わらない。

マジョリティに馴染めない人や、お金がない人、住むところがない人、人からは分かりづらい苦手がある人、精神的なつらさを抱えている人、異国から来て不便や不安のある人、特に何がとは言えないけど生きていたいと思えない人。
そういうわたしたちが暮らしやすくなったらいいなと思っていた。
けれど、わたしは人と接すると影響を受けやすくて、すぐに自分の心身の具合が悪くなってしまう。
だからこういった直接的に社会をよくする仕事をするのは少し不安だ。

最近、土壌や砂、水、排水、排泄物、環境保全などに関心を持って本を読んだりしたこともあり、
これからの世界の役に立つには必ずしも直接人間社会に関わるものじゃなくてもいいのかもしれないと思った。
今日退職の話をしたときに、やっぱり技術やものづくり関連の仕事もいいかもしれないと思った。

すごく雑なくくりだけど、社会、福祉、人文、文系みたい分野と、科学、環境、技術、理系みたいな分野があるというイメージを持っていた。後者のほうはあんまり自分の目指すものとつながってこないなと今までは思っていたんだけど、そんなことはない気がしてきた。

技術系で社会への貢献度が高いと自分が感じられそうな仕事をまずは探してみようかな。




『砂漠化ってなんだろう』感想

2021-03-26 21:14:08 | 読書
岩波ジュニア新書は内容の詰まった本が多い印象だったけど、この本もそうでよかった。

砂漠に行ったことはないし、砂漠のイメージにも乏しいけど興味だけがある。
植林についても漠然と木を植えていくというイメージしかなかったが、ただ木を植えればいいというものではないということがはっきり分かった。どんな植物がその土地に適しているのかをよく知らなければ効果はうすい。場合によってはむしろ木を植えることで水が奪われてしまい草が枯れてしまって土壌の乾燥化が進むこともあるそうだ。

土壌の荒廃が二次遷移ですむ程度なら人や動物が入らないようにすれば回復するが、表土が覆われたり流されたり、塩類が集積してしまった場所を戻すのは難しい。なるべくそこまでいかないうちに手を打つのがよいのだろう。けれども人工が増加している中、放牧や耕作を減らすのは難しい。その土地の人たちの生活を悪くしない、よりましなやり方を広めていかないと、より厳しい未来になってしまう。すでにかなり厳しい状況なのだ。

短期的な成果を求めると長期的に状況が悪くなってしまうことも多いし、人工が増加していく中で長い目でやっていくには技術面だけでなく、政治や経済などの社会的な影響とも折り合いをつけていかなければいけないなと感じた。

引き続き土壌や水などの環境のことを知っていきたい。

『砂と人類』を読み始めました

2021-03-21 13:47:21 | 読書
最近は土壌や下水といったあまり注目されない環境問題に関心があって少しずつ本を読んでいる。
直近では『砂と人類』という本を読み進めている。私たちを取り囲んでいるコンクリート製の建物やアスファルトの道路、ガラスなどはすべて砂や砂利が使われている。これらは本当に大量に使われていて、材料は川や湖の底、砂浜、丘や山の表皮の下から採取している。これはものすごい規模の環境破壊だ。コンクリートの材料のことなど考えたこともなかった。あと、砂の採取を巡って殺人も起きているということが衝撃だった。
注目される環境問題とされない環境問題の違いはなんだろう。答えはいくつもあると思うけど、対処方法が分からないもの、対処するなら生活が犠牲になるものは取り上げられにくいように感じる。一般の人びとでも自分ごとにしやすく何かをやっていると感じやすいプラスチックごみの問題は取り上げやすい。取り上げやすい問題だけじゃなくて、どうしたらいいか解らない、解決の難しいけど破壊力のある問題にも注目する必要があると思う。

『排泄物と文明』の感想

2021-02-13 11:47:46 | 読書
読む動機として、ひとつの疑問があった。
排泄物を栄養として土に返さずに処理をして土壌が貧しくなることと、排泄物を土に返そうとして衛生上の問題が生じることの両方がありえると思ったが、ではどうすればよいのだろうかという疑問があった。たとえばコンポストトイレを使うとどのような影響があるのだろうと。

それについては、排泄物には毒になる要素があるので、病原体を死滅させるような適切な堆肥化が必要だと分かった。ということは、安全なものにして戻すのは土の栄養になるし、下流の水の処理や汚染、富栄養化に対しても負荷を減らせられるのだろうと思った。


この本では、いろいろな側面から排泄物について語っている。
例えば、地球上では好気性生物よりも先に嫌気性生物が発生したということは、排泄物の起源は酸素なのだ。
読むのが難しく細々と読んでしまったので忘れた部分も多いが、結論としては下記のようなことかなと思う。

排泄物のことを含め環境問題は、複雑だという認識をしたほうがよい。
何かひとつの問題を解決しようとすれば、別の問題が大きくなることが多い。
なるべくたくさんの視点を考慮しながら、どうするのがよいかを考えつづけるのがよさそうだ。

ひとつの解決法を大規模にどこの地域でもそればっかりをやると、それがだめだったり状況が変わったときに対応しづらい。
様々な解決法を様々な規模でやっていくのがよさそうだ。


個別に印象に残った話。
排泄物には薬剤や薬剤耐性菌が含まれている。たとえば家畜に与える駆虫剤が排泄物に含まれていたことで、排泄物を分解する無脊椎動物が死滅し、排泄物が分解されなくなってしまうこともあるらしい。では薬品の使用をすっぱりやめようというわけにはいかないので、簡単に解決できるわけではない一例だと感じた。

『土の文明史 ローマ帝国、マヤ文明を滅ぼし、米国、中国を衰退させる土の話』の感想

2021-01-30 13:19:45 | 読書
『土の文明史 ローマ帝国、マヤ文明を滅ぼし、米国、中国を衰退させる土の話』を読んだ。先日この本の続々編の『土・牛・微生物』を読んでこの本も読みたくなったのだ。この本も思った以上に説得力がある。

文明が土壌侵食により滅びる流れはおおまかに下記の通りだそう。
 肥沃な土地で農業を始め、人口が増える。
→土地が足りなくなって斜面も使い始める。
→斜面は浸食されやすく、土壌が浸食される。
→収量が減ったり、新しい土地が手には入らなくなって増えた人口を養えなくなる。
→文明が衰退する。

なんで痩せた土地に人が住んでいるのかということが謎だったけど、初期の農耕民が定住していく流れはこんな感じなのか。なるほど……。
不作で飢えて人口減少することはたびたびあった。人口が増えると不作になっても、他の土地には他の人がいるので移動できず、その土地で農業をしてやっていくしかなかった。そして土地にしばられるようになっていった。

植民地だった国では独立後も、よい土地は輸出用の作物栽培に使われてしまい、現地の人は作物が育ちづらい土地を使わざるをえない状況にあると知って、何だか腹立った。

太古の昔から現代まで土壌を使いはたして収量が減って飢える事態が世界各地の土地で起きている。日本にいるからか実感していなかったけど、アメリカで起きたダストボウルなどの事例からその大変さが伝わってきた。日本の状況もちょっと知りたくなってきたけど、地球全体への関心が芽生えた。

現代にはでは地球全体の規模も分かり、作物が育たなくなったからと言って他の土地を当てにすることができないことが分かった。
またこの本に書かれているような調査で、対策も見えてきている。
なんとかうまく未来の人が飢えなくてすむような地球を残していきたいと思った。