2月10日、ロンドンでの最後のフラワーレッスンのご報告です。
当初は、いつもの小さなカフェで6名様、の予定でしたが、
有難いことに、定員を大幅に上回るお申し込みを頂き、
会場を教会へ変更し、20名様にお越し頂きました。
お一人お一人の作品をじっくり拝見するには、多過ぎるかと悩みましたが、
お申し込みを頂いた皆様のお顔を思い浮かべると、お断りすることは、とても出来ず、
参加者の皆様にも、勝手が違うのをご承知おき頂き、
思い切って会場変更に踏み切った次第です。
ブーケは、私にとって、一番思い入れの強いもので、
私自身の最初に受けたフラワーレッスンも、ブーケでした。
段々大きくなるブーケを左手で持ちながら、手がつるのではないかと思ったものです。
でも、自分で初めて作ったブーケが、一応形になって、キレイだなー…と嬉しくて。
白いバラとBrassicaに、Snowballを合わせたものでした。
だから、「ブーケ初めてなんです!大丈夫でしょうか…」と不安そうに言われると、
「大丈夫ですよ~!」と自信を持ってお答えするのです。
今回も、そんな方が何人かいらっしゃいました。
花屋で働くようになってからも、一番作ることが多かったのはブーケ。
同じ花でも、組み合わせによって、全く新しい表情が生まれ、
店に置いてある花で、一日中作っていても、飽きることがないのです。
何年も働いていても、今まで一度も!
ただ、束ねるだけですが、束ね方もいろいろで、なかなか奥が深いものであります。
それだけ様々なスタイルのあるブーケ。
それも、最後のレッスン。
どんなものにするか、悩みに悩みました。
そして、行き着いたのは、こんなブーケです。
白とグリーンは、大好きな色ですが、
誰でも出来るかな?平凡過ぎるかな?という葛藤も最後までありましたが、
結局これに決めました。
レッスンで、皆様にも申し上げたのですが、
私はここぞという時に、気合を入れて色を選ぶと、
色々な色を巡り巡って、結局この白グリーンに戻ってくることが多いのです。
意図しているわけではないのですが…。
季節が秋冬なら、別の色にしたと思いますが、
春を待つこの時期は、特にこんな色を使いたくなります。
今の季節なら、Tuber Roseやヒヤシンス、ラナンキュロスなども使いたかったのですが、
今回は、レッスンの為のブーケで、ブーケ作りが初めてという方にでも、比較的扱いやすいものを
なるべく取り入れてみました。
チューリップは、ちょっと難しかったかもしれませんが…。
同じ花材でも、作る方によって、違った感じのブーケになります。
それが今回は20人分!私も興味深かったです。
大人数で、きちんと段取り良く終えて、時間通りランチに漕ぎ付けられるかどうか、
少し心配だったのですが、皆様片付けなども、率先してお手伝いして下さったおかげで、
予定通り、無事終了することができました。
そして、レッスン後は、いつものHaminadosカフェへ。
店主Jopsephさん、いつもお馴染みのAlexさん、二人とも、またまた快く迎えて下さいました。
私は、いつものほうれん草のキッシュに、盛り沢山のサラダを添えて頂きました。
そこでお食事が済んで、最初のグループの方がお帰りになってから、
この日は全然写真を撮っていないことに気付き、唖然!
レッスンも、ランチも、ほとんど撮る余裕がなかったのです。
もっともっと、当日の様子をお伝えしたかったのに、ごめんなさい!
17年、住み慣れたロンドンを離れることになりますが、
最後の約2年間は、フラワーレッスンをしていたおかげで、
一番出会いが多かったような気がします。
何度も通って下さった方々、本当にありがとうございます。
お会いするのが、いつも楽しみでした。
まだ、数回だった方にも、これからもっとご一緒できると思っていたのに残念です、という温かいお言葉を頂き、
申し訳ない気持ちで一杯ですが、
一度でも、ご一緒できたご縁を、大切にしていきたいと思っています。
皆様これから、様々な形で、お花に接していかれることと思いますが、
またいつか、どこかでご一緒できるといいですね。
日本に戻ったら、これからどんなことを始めようかと
今はあれこれ模索中。
また新たな一歩を踏み始めます。
どうもありがとうございました。