無垢剤の塗装

2008-05-25 13:36:19 | Weblog
 木材の塗装には、塗られたあとで乾燥してうすく硬い皮膜となるタイプと、木に浸透するタイプがあり、合板フローリングには、ほとんどが皮膜タイプのプリウレタン樹脂塗装が塗られています。
 また、無垢のフローリングを張りながら、皮膜タイプの塗料を塗っているのを見かけることがありますが、これは木にとっても本領を発揮できず、かわいそうなことです。皮膜タイプは汚れを防ぎ、キズが付きにくいという点では優れていますが、皮膜が木のもつ吸湿性や保湿性を損ねるからです。
 浸透タイプは、木のもつ特性を損ねることはほとんどありません。天然の樹脂、植物油などを調合した自然塗料として多く出ています。塗装無しで使う場合は、昔ながらの糠袋で油分を与えて日常的にみがくとツヤが出て、木肌に味わいが出てきます。

  家づくりのバイブル 女性建築技術者の会著 三省堂より


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