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DAZN観戦 2022年J2リーグ第26節 ヴァンフォーレ甲府vsブラウブリッツ秋田

2022-07-12 18:19:45 | サッカー視聴記(2022年J2)

※前回の甲府の記事はこちら(23節・山口戦、1-2)
※前回の秋田の記事はこちら(19節・町田戦、0-2)

<前節からの変更>

甲府=5人を変更、左センターバックが大和→野澤陸。ウイングバックは両者とも代え、右が関口→荒木・左が小林→須貝。須貝は右CBからのシフトなので、浦上が中央CB→右CBへ回り、中央CBには大ベテランの山本が入る。そしてボランチの一角が石川→松本、右シャドーが鳥海→宮崎。それでも3連戦ともスタメンの選手は計5人と少なくない。

秋田=小柳が戦線復帰後初のスタメンとなり、池田と入れ替わってセンターバックに入る。その他10人は不動で、3連戦というスパンでは7人が3戦ともスタメン。その他のうち小柳(池田)以外の3人(茂・小暮・井上)は前節からの継続と、連続性を重視。尚、ベンチには中心選手と言ってもいい稲葉が戻ってきた。

スタメン

目下3連敗中と厳しい状況の甲府。
何かを変えなければいけないという中で、折りしも主将であった新井涼平がスキャンダル発覚に伴い契約解除となり。

本来ならば苦境に更なる追い撃ちが……という要素となり得るのでしょうが、今季の新井涼は離脱期間が延々と続いている立場であったので、実害はあまり無いのが救いだったでしょうか。
主将を荒木へと交代し、ネジの締め直しには丁度良いと思って挑む他無い。
そんな気概が、この日のピッチ上ではそこかしこに感じられました。
相手は特異なサッカーを貫く秋田で、戦略云々よりも気持ち、という戦いを挑むには格好といえたでしょうか。

甲府ペースの入りと思われたものの、前半3分に左サイドで井上が甲府・山田に反則を受けて秋田のフリーキックになったのを境に、セットプレー攻勢が始まり。
その後のコーナーキック(5分)から、齋藤がヘディングシュートを放ち(枠外)先制攻撃を見せると、今度はロングスローにより押し込み。
右から藤山・左から江口が投げ入れるという万全(?)の体制により、8分の2度目の左からのロングスローから、跳ね返りを千田が落として継続。
拾った江口がエリア内左を突いてシュート、ブロックされたボールを尚も繋ぎ、左からクロス(流れる)→右からクロス(ニアサイドで齋藤が合わせるも高い軌道でゴール上へ外れる)と波状攻撃を掛けました。

尚も攻勢を続けたい所でしたが、直後には甲府のビルドアップを敵陣で茂がカットに入るも、跳ね返りが自身の腕に当たってハンドとなり逃してしまい。
命拾いという格好になった甲府、11分に右サイドのスローインから繋ぎ、松本のエリア内右からのグラウンダーのクロスに長谷川が合わせシュート。(秋田・千田がブロック)
15分には敵陣でのパスカットから、ボールを持った宮崎がドリブルで右サイドを前進、エリア手前からシュートを放つもゴール左へと外れ。
秋田のフィジカルを活かし前進するサッカーに苦戦しながらも、その間隙を突くようにフィニッシュを浴びせていきます。
その後も秋田のセットプレーが量産されていきますが、ゴールを奪う事は出来ず、飲水タイムへと辿り着き。(22分)

ブレイク明け、最初のチャンスは秋田に訪れ、クリアボールが左サイドで繋がって茂がドリブルで奥まで持ち込み。
そして茂のクロス、ブロックに当たったボールがファーに上がり、藤山が折り返すもクリアされ。
ディフェンスに遭いながらも惜しい所までいくという秋田らしい攻撃でしたが、反面甲府に似たような事をやられた際に防ぐ手立てはあったか。

その後暫くの停滞時間を経て、迎えた32分。
敵陣でパスを回す甲府、右サイドでの展開から山田がエリア内右でボールを持ち、奥に切り込んでクロスを入れる体勢に。
これが秋田のブロックに当たるも、中央に浮いたボールに長谷川が走り込み、足で合わせてゴールネットを揺らし。
ディフレクションしたボールへの対処が差となった感じで、甲府が先制点をもぎ取りました。

先制した甲府、さらに36分に荒木がロングスローを投げ入れる攻撃。
これがニアサイドのウィリアン・リラに収まり、そのままシュートを放つもGK田中が脚でセーブして何とか防ぎます。
お得意のロングスロー見せられただけに留まらず、決定機まで繋げられるという具合に、自身のアイデンティティを奪われる格好となった秋田。

以降甲府ペースへと流れが移り変わり、最前線のリラをターゲットしたロングボールを中心として陣地を押し込む甲府。
それに良く応え、秋田のフィジカルにも負けずにポストワークに奮闘するリラ。
この時間帯はフィニッシュに繋げられずも、秋田に持ち味を発揮させる事無く前半を終了させます。

そして後半もその流れは継続され。
リラがボールを収めて流れを作る甲府に対し、ロングパスを受けた所での対処をしっかりと取られてしまい、攻撃機会を得れない秋田。
秋田のトラップ際を狙い、適切な足での対処が光った甲府ディフェンス。
無理に秋田のフィジカルに付き合う事無く、かつ背を向ける訳でも無いという絶妙な塩梅だったでしょうか。

そんな下地が出来上がった事で、追加点を狙いたい甲府。
後半6分、須貝がミドルパスを送ると、受けた宮崎のボールキープからスイッチを経て自ら左サイドを上がってクロス。
これをファーサイドでリラが合わせにいったものの、秋田・小柳との競り合いで体勢を崩した事で、伸ばした腕に当ててしまいハンド。
故意と取られて警告を受けてしまったものの、甲府有利の流れは不変でした。
10分、右サイドで荒木のスルーパスに宮崎が走り込み、ディフェンスにこぼされるも拾い直した所を秋田・小柳に倒されて反則。
これで得たFK、キッカー松本のアウトスイングのクロスを、戻りながら中央で合わせたのは野澤陸。
ヘディングシュートがゴール右上を捉え、ポスト内側を叩きつつも吸い込まれ。
秋田サイドが欲しかったであろう、セットプレーでの得点で点差を広げました。

直後に齋藤・吉田伊吹→青木・武へと2枚替えを敢行する秋田。
ベテラン・青木の投入により、ターゲットへのロングボールを軸とした攻撃にも何らか味を加えて反撃の狼煙としたい立場。
15分のGK田中の右サイドへのロングフィード、合わにいったのは井上で、このフリックの跳ね返りを拾った青木からパスを繋ぎ。
そして井上のエリア内右へのスルーパスに、後方から走り込んだ藤山からグラウンダーでクロス。
完全に崩しての攻撃でしたが、中央で合わせにいった茂の眼前でクリアされて惜しくもモノに出来ず終わります。

結果的に、ここで1点差になっていれば……と後悔せざるを得ない展開となった秋田。
17分の甲府の攻撃、山本のパスカットから後方で繋いだのち、須貝のミドルパスに走り込んだ松本。
受けたの秋田・輪笠との競り合いで倒れたものの、すかさず起き上がって拾い直し輪笠を置き去りにしてエリア内に進入、そしてシュート。
GK田中がセーブしたものの、そのまま転がってゴールに入り。
これまで1点がやっとだったチームが、目覚めるように3点目を奪いました。(複数得点は12節以来)

一気に点差を広げられた秋田、19分に再度2枚替えを敢行し、小暮・江口→中村・稲葉。
これが10試合ぶりの出場となった稲葉、彼の離脱以降9戦未勝利と、判り易い不振に陥っていただけに存在感を齎したいといった残り時間。

ポストプレイを狙ったロングパス一辺倒から、裏狙いへのパスへと変調して攻撃機会を得ていく秋田。
飲水タイムが挟まれた(23分)のちも圧力を強めていきますが、守備意識を高める甲府の前に、中々フィニッシュを浴びせる事は出来ず。
中盤の稲葉の存在もあり、セカンドボールを拾えるようにはなりましたが、得点を奪うには一歩足りないといった状況。

一方、ブレイク明けに最初のカードを切った甲府。(宮崎・長谷川→鳥海・飯島、24分)
相手の攻撃を受けつつも、冷静に攻撃機会を伺うといった立ち回りで、迎えた33分。
左サイドで山田のスルーパスを受けた須貝がクロスを入れ、ファーサイドで足から跳び込んだ飯島が合わせシュート。
ミートせずもボールはゴール方向へ転がりましたが、惜しくも左ポストを叩いてしまいゴールはなりませんでした。

気を取り直す秋田(32分に茂→高瀬へと交代)は34分、ロングフィードを中村が足でフリックした事で武が右サイド裏に抜け、藤山のクロスに繋げ。
やはり単純なFWの頭を狙った攻撃よりも効果がある、と思わされた直後の左スローインからでした。
稲葉の手前からのクロスがニアサイドに上がり、武がフリック気味に合わせヘディングシュート。
綺麗にすらされたボールが右隅へと突き刺さり、1点を返した秋田。

稲葉復帰に合わせるかのように盛り返す秋田、尚も37分、武がボール奪取してそのまま独走状態となる絶好機に。
エリア内へ進入し後はシュートだけという状況に持ち込んだ武でしたが、甲府・山本の必死のスライディングもあり、GK河田に距離を詰められた事でシュートはゴール左へと外れてしまいました。

それでもこの際に甲府は山本・野澤陸・松本と3選手が一気に痛む(or足を攣らせる)など、秋田の勢いに対し被害甚大といった様相。
39分に再度交代カードを切り、山本・松本→小林・石川へと2枚替え。
これにより須貝が最終ラインに入った事で、3バックは右から須貝・浦上・野澤陸という並びで最終局面を迎えます。

その後は秋田が、ロングスローの体勢からフェイントを使うなど、絡め手によりさらに得点を目指し。
そこから右サイド手前から稲葉のクロスが上がり、GK河田が抑えた所千田と激突し、反則。
これにより思わずGK河田が千田に対して激高するなど、例え勝てていない状況でも、秋田のパワーは相手にとって一定の脅威であると再認識させられ。
しかし河田自身は冷静さを欠いてしまったか、その直後に遠目から放たれた武のミドルシュートに反応が遅れ。
ゴールかと思わされたボールは右ポストを直撃と、際どいシーンとなってしまいました。

最後は秋田の左サイドからのクロス攻勢を凌ぎ続ける甲府。
そのまま試合終了の時を迎え、無事に勝利に辿り着きました。
負の要素を洗い流す勝ち点3となるかどうか。


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