ぶらりドリブルの旅

ひたすらサッカー観戦がメイン

2022年J1リーグ第21節 北海道コンサドーレ札幌vs鹿島アントラーズ in札幌ドーム

2022-07-11 16:01:36 | サッカー観戦記

そろそろリーグに置いて目に見えた優劣が付いてくる時期であり。
その例に漏れず、残留争いに巻き込まれるかどうかという瀬戸際の札幌が、この日挑むのは優勝争いに参加中である鹿島。
前半の対戦時(13節)には1-4というスコアで鹿島が勝利とあって、札幌サイドからは悲壮感漂う、といった試合前の予想でしょうか。

この試合も札幌が負けるようであれば、いかに名将ミハイロ・ペトロヴィッチ監督といえど、これ以上指揮を執るのは難しい立場になるのでは無いか。
つまり残留に向けた戦いへのシフトと、そのための監督交代の断が下される、といった予想を脳内で勝手にしてしまう自分。
そんなタイミングで、この日の場内イベントは札幌のスポーツ大集合というべき企画であり、何処と無く何かが起こりそうな予感を感じつつ札幌ドームへ。浦和時代最後の試合のような3枚替えに匹敵する自滅采配とか

試合前に覗いたメモリアルコーナー、前年に志半ば(?)で逝去した石水勲氏のパネルが飾られておりました。

一般入場(11:30)前に現地着した事もあり、何処かでゆっくりしたいという思考に陥りましたが、この時とは違いレストランはドーム内側からしか入れなくなっており不可能に。
暑さもあり体力的な消耗甚だしい、といった状態で何とか入場しました。

バックスタンドややアウェイ寄りの高目の席。
ピッチへの俯瞰の視点を確保したのは、町田・千葉での観戦経験から、それ無しでは耐えられなくなっているからか。

そして犠牲になるのは電光掲示板の視点であり。
メンバーが表示される側がこれではキツイ。
良いとこどりをするには、対価を支払う(=メインスタンド側で観る)のは必然という事を改めて思い知るに至りました。

この日のスタジアムグルメ。
今季のコラボ商品にそそられるものが無かった(以前あったはずのラーメンが無かった)ので、選択したのがカツ丼。(出来立てかつリーズナブルで美味しうございました)
というか、赤黒カラーが主体な以上どうしても辛系・スイーツに偏るのは必然でしょうな……

何となく撮った、リボンビジョンに表示されたサッポロビールの広告。
早く呑みに行きたいという思考に囚われている男と化しているのか。

そんな事を考えつつ、疲労による眠気にも襲われた結果、ドーレくん(と、日本ハムのマスコットであるポリーポラレス)の場内一周を見逃してしまっていました。(見つけた時はバックスタンド側から去ろうとしていた姿)
心の中で狼狽しつつも、イベントが始まり。
「あいプラン LOVE&THANKSマッチ」と釘打たれたのに従い、タキシード姿となったドーレくんが印象的なワンシーンが描かれたのち、メインイベントの時間に。

メインスタンド側で行われた(当然)ので、バックスタンド民は電光掲示板を頼りにするしかない。
左=日本ハムOB・谷口雄也氏、中央=レバンガ北海道・桜井良太選手。
そして右がお馴染みの河合竜二氏と、野球・サッカー・バスケのプロスポーツ3機軸を中心としたトークショーでした。

道中、マスコット3体も加わった姿。(日本ハム=ポリーポラレス・レバンガ北海道=レバード)

のちにポッカサッポロによる表彰式が行われ、前回に観たマスコット・リボンちゃんが現れたのですが、このためだけの登場だったようで上記3対とのコラボは無し。
本格的に「北海道のマスコット大集合だな……」と思わされたのはフェイクか。

そんなイベントの最中にピッチ内で目を惹いたのが、少年・少女によるピッチへの散水。

 

微笑ましいの一言であるシーンでしたが、同時にピッチ状態のムラを心配してしまい。
主に鹿島サイドの低調ぶりが目立った、その試合内容への影響は果たしてあったのか否か。

イベントが終わった事で、再びタキシード姿になり、ピッチ内中央で待つドーレくん。
待っていたのはお馴染みコンサドールズのパフォーマンス。

 

宙返りなどといった、やけにアクロバットな演技が多くなったのは気のせいか。
その筋っぽい男性2人が加わっていたのもありましたが。

終了後もピッチに残り、何やら闊歩するドーレくん。
その先に居るのは……

アウェイの鹿島サポーターの一団。(練習時間の際に撮影)
その熱狂的な集団の前にも臆せず(?)、一礼を行うドーレくんでありました。

そして練習時間。
GKの登場を経て、フィールダーが現れた際、一斉に動きを示す札幌ゴール裏サポーター。

一斉に赤黒のフラッグを振り回し。
絵的に美しいと感じるか、はたまた見苦しいと感じるかは人それぞれだと思いますが、個人的にはやや後者よりですかな……。
やっぱり絵的にはコレオが一番、という個人的感想もあり。

札幌・鹿島ともに体幹運動・サーキットを入念に行うといった練習風景。

そしてメンバー紹介の時間が訪れ。
他クラブに比べて早いのは有り難くもあり、反面練習が観れなくなるという思いもあり。写真撮らなければ良いだろ

鹿島の紹介の際に、前甲府・中村亮太朗の名前が読み間違えられた(「ゆうたろう」と呼ばれた)という一幕もありつつ、ホームチームの紹介へ。

今年は前年の灰色ベースとは打って変わって、本来のカラーである赤を前面に押し出したのですね。

「何でも出来る」選手である駒井ですが、チーム状況が状況だけに、「何でもやらなければいけない」ように見えてしまうのは気のせいか。
この日はシャドーでの登録っぽかったものの、実際は最終ラインに降りる事が多くボランチの仕事ばかりとなっていました。

同じく複数ポジションをこなす、ないしはこなさなければならない高嶺。
この日は普段福森の居る左センターバックで出場。
これが終盤戦で劣勢を招く伏線となった感がありましたが、果たしてミシャ氏の意図はどうだったのか。

1トップのベテラン・興梠、完全移籍への移行、はたまた「ローストチキンコオロギ」の札幌支店の誕生はあるのかが個人的に気になります。(どうでもいい)

練習の最中のスタメン紹介により、すっかり脇に置かれる感じの練習風景。(自分もですが)
そのため、暫くして響き渡った「練習時間終了となりました」というDJのアナウンスが何ともシュールに聞こえ。

その後ボールパーソンの紹介(札幌スポーツ&メディカル専門学校のメンバー)を経たものの、やや冗長に感じる選手入場までの間。
果たして早めの選手紹介は功罪どちらに振れているのだろうか……といった事を考えつつ、迎えた選手入場~キックオフ。

この際も、タキシード姿のままのドーレくんでありました。

 

両チームの円陣を経て、キックオフの時間へ。

メンバー表は、前述の通り電光掲示板が見えづらいという事で、手書きで。

<札幌> 3-4-2-1
GK 菅野
RCB 田中駿太 CCB 岡村 LCB 高嶺
RWB 金子 DH 駒井 DH 宮澤 LWB 菅
IH 荒野 IH 青木
FW 興梠
<鹿島> 4-4-2
GK クォンスンテ
RSB 常本 CB 三竿 CB キムミンテ LSB 広瀬
RSH 和泉 DH ディエゴ・ピトゥカ DH 樋口 LSH アルトゥール・カイキ
FW 土居 FW エヴェラウド

札幌はいつものフォーメーション、といっても相手に合わせるように4バックの形を取るので、宮澤を実質CBとしたような位置取り。
一方の鹿島、トップスコアラーであった上田の海外移籍という要素もあり、鈴木の欠場と相まってFWが貧弱な印象を受け。
2年前のストライカーであったエヴェラウドの落ち込みぶりは謎ですが、やや持ち直してきた最近(2試合連続ゴール中)を経てのスタメン復帰で、名誉を回復できるかどうか。

試合が始まり。
順位的に力の差が大きそうな両チームでしたが、そんな危惧とは裏腹に、札幌が押し気味に試合を進めていきます。
鹿島はロングボール主体の攻撃が巧く繋がれば……といった攻め方で、かつプレッシングも今一つ掛けられずに札幌の敵陣での展開が多くなり。
この辺は上田移籍も含めてのメンバー再構築の影響か、はたまた中3日という日程の所為なのか。
目立つのは、デュエルの部分で反則を取られたエヴェラウドが苛立つシーンばかりとなりました。

札幌は普段の武器、というかそれしかない攻撃パターンと化しつつある、フリーの右ウイングバックへのパス出しを抑え気味にして展開。
金子が右サイド前線で一人佇むという状況であっても、そこにロングパス・ミドルパスを送る事を我慢しているかのような立ち上がりとなりました。
そんな変節も奏功したかペースを掴み、前半5分には菅→荒野→金子と繋がって、金子がシュートを放ち先制攻撃。(枠外)
7分には右からの金子のスルーパスを受けた興梠、エリア内に進入してシュートを放つもオフサイド。

鹿島は中々ボールを前に運べず、ロングボールを前線に送り込んでも、生み出されるのはエヴェラウドのストレスといった感じ。
競りにいって相手を倒してしまい、反則ないしは一悶着起こすといったシーンが相変わらず続きます。(18分にはその流れで、痛んだ岡村が一旦ピッチ外に→すぐに復帰)
何とか縦に速い攻撃を繰り出すも、スルーパスがカットされたりオフサイドになるなど不発。

そんな鹿島を尻目に19分の札幌、青木のポストプレイから中盤で繋いだのちに金子へのミドルパスを使い、受けた金子が上げたクロスから興梠がヘディングシュート。
眼前でブロックされたこぼれ球を田中駿がミドルシュートするも、これもエリア内でブロックに阻まれます。
思わぬ劣勢を強いられる鹿島は、エヴェラウドの苛立ちが伝染するかのように反則を量産してしまいリズムを得られず。
27分には菅を倒してしまった和泉に対して反則・警告。

札幌の攻撃の橋頭堡である金子は、普段ならカットインからのシュートを狙う所でも、ボールキープや利き足とは逆の右足でのクロスを中心とし。
そして上がって来る荒野との関係性を発揮し、右サイド奥で絶好機を齎すシーンが目立つも、ゴールは奪えず。
40分にはその金子がカットインからバックパス、走り込んだ田中駿が再びミドルシュートを狙いましたが、エリア内の宮澤に当たった?事でオフサイドとなる不運もあり。
これで前半は打ち止めとなるも、終了間際(45分)には金子のドリブルを反則で止めた広瀬が警告を受けるという具合に、鹿島の被害の広がりは止まらず。
そのまま終始札幌優勢といった前半が終了しました。

メインスタンド側でダンスするマスコット3体。

「ここがゴール裏、これが熱狂的な札幌サポーターだよ」という、ドーレくんの2人へのセリフが聴こえそうなワンシーン。
そしてバックスタンド側に来る……かと思われましたが、あろう事かここでUターンの運びとなり、こちらの眼前には来てくれなかった。(泣)

迎えた後半、巻き返したい側の鹿島もベンチの動きは無く、ともに代わらぬメンバーでキックオフ。
そして早々の後半1分に、再びハイボールの競り合いで岡村を倒したエヴェラウド、とうとう警告を受けてしまい。
これにより後半の試合展開も、変わらず札幌優勢の流れに定まった感がありました。
結局何一つ良い所が無いまま、11分に交代となってしまったエヴェラウド。
安西と交代・同時に樋口→舩橋へと交代した事で、FWにカイキがシフトする運びとなりました。(安西は左サイドハーフ・舩橋はボランチ)

しかし札幌も中々得点に辿り着ける機運が高まらず。
15分には宮澤の左サイドからのグラウンダーのクロスを合わせにいった菅、シュートはミスキックとなりミートせずに終わるなど、ここ最近の不振が最後のシーンに影響してしまっているのか。

そんな流れを変えるべく、18分に荒野→福森へと交代した札幌。
当初はその福森が本職の左CBに入り、高嶺が一列上がるといった布陣を取りました。

前半は抑え気味だった金子へのパスを、徐々にメインへと押し出して攻めにいく札幌。
その金子からクロスが山ほど上がりましたが、シュートには繋がらず時間を潰していきます。
28分には高嶺のドリブルが鹿島・常本に反則で止められた事で、左サイドからのフリーキック。
蹴るのは当然福森(彼の出場以前のキッカーは菅)で、クロスがクリアされたこぼれ球を金子がエリア内右からシュート。
しかしブロックに阻まれてしまい、その後コーナーキックを2本続ける「プレースキッカー福森」の見せ場となるも、この流れでも得点出来ません。

守勢の鹿島、30分に再度ベンチが動いて土居→中村亮。(舩橋がボランチ→FWへとシフト?)
札幌も33分に動き、興梠→中島。
アンダー代表に選出された中島が久々に出場の運びとなり、刹那的にスタンドも沸き上がります。

しかしフォーメーションを弄ったのか、福森が中央、つまりボランチの位置でのプレーが目立つようになり。
反対に高嶺がスタート時の左CBの位置取りをするなど、コペルニクス的な転換が行われたようでした。
後からDAZNで観返してみると、25分の辺りからこの転換が起こっていたので、交代と同時のタイミングでは無かった事を付け加えておきます。
果たしてこれがベンチの指示なのか、それとも福森の攻めっ気によるピッチ内の自発的な動きだったのか。

当初はセットプレー攻勢もあり目立たなかったものの、35分辺りから福森の守備能力の不安がマイナスに働いてしまい。
札幌ペースだった試合が一変し、以降鹿島が怒涛の攻撃を見せる事となります。
福森なりにそれを防がんとしたのか、後方でボールを持つ鹿島に対して果敢にプレスに行く場面もありましたが、それをロングパスでいなされて裏を取られかかるといったシーンもあり。
また、ボールに異常が発生し交換が行われるという具合に外部的要因も発生した事もリズムを失うのに一役買ったでしょうか。

37分にはクリアボールが直接カイキに渡ってドリブル、エリア内右からシュートを放つもGK菅野がナイスセーブ。
直後のCKからもキムミンテがヘディングシュートを放つ(枠外)など、これまでのうっ憤を晴らすべく札幌ゴールに迫る鹿島。
しかし何とか最終ラインを固めた事で、鹿島もサイドからどうにかするしかない流れへと移り。
主に左サイドから、広瀬と安西の関係性で前進して好機を量産するも、中央でのパワーが足りずといった感じでゴールを奪えず。
引き分け濃厚の流れが大きくなるアディショナルタイム。(札幌は42分に青木→西へと交代)

結局、左サイドの安西が2本シュートを放つのみに終わったその後の鹿島のフィニッシュ。(いずれも枠外)
劇的な先制点を挙げるための土台は作ったものの、それを活かす事は無く。
スコアレスのまま試合終了の笛が吹かれ、ともに勝ち点1を分け合う事となりました。

一歩抜け出し気味の首位・マリノスを追う立場の鹿島は、痛い一戦となったでしょうが、連敗を止めた札幌も一息つくのは許されず。
神戸・清水の勝利により残留ラインも押し迫るといった状態で、やはり「完全に残留争いに巻き込まれた」と見るべきでしょうか。


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