ぶらりドリブルの旅

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DAZN観戦 2020年J2リーグ第37節 ギラヴァンツ北九州vsファジアーノ岡山

2020-12-01 16:01:03 | サッカー視聴記(2020年以前)

※前回の北九州の記事はこちら(30節・金沢戦)
※前回の岡山の記事はこちら(27節・大宮戦)

未だ4位をキープしている北九州ですが、既に今季の昇格は絶望的に。
それでもJ2復帰の1年目としては上々過ぎる程の成績です。

ただし前回の降格の際(2016年)も、成績的にその雰囲気は全く見られなかったので、来季以降どうなるかは全く分からない。
2014年に初めてプレーオフ圏内の5位でシーズンを終え(但し当時はJ1ライセンス未承認なためプレーオフには参加できず)、翌2015年も7位。
そしてJ1昇格への機運が高まりを見せた段階で、寄りにも拠って急転直下で降格したのが2016年でした。

組織的かつアグレッシブなサッカーを貫き、度肝を抜いている今季。
それでも選手層が厚いとはいえず、現状はストライカー・ディサロ燦シルヴァーノの再びの故障離脱と共に、再度勝てないサイクルが押し寄せている状況。(2試合連続引き分け中)
途中加入の針谷が32節(新潟戦)以降スタメンに定着、流石は名門・磐田と言わんばかりに安定感を与えており、来季息切れしないためにはこうした能力の高い選手の増員が望まれる所。

立ち上がりの主導権争いの最中、北九州が決定機を掴む展開に。
前半8分、北九州定番の「攻撃時:3-1-6」の形に入る前にセンターバック・生駒が縦パスを加藤(最終ラインに降りる役目の選手)に入れたのが始まり。
加藤から受けた針谷がさらに縦パス、受けた新垣がドリブルで敵陣深くまで運び、彼のパスを高橋大悟が受けてエリア手前中央からシュート。(ゴール上へ外れ)
いつもとは違った縦に速い攻撃を一本見せると、その後の10分。
今度は定番の形から、右サイドから攻める姿勢を見せたのち中央の村松が左へロングパス、受けた永田がドリブルからクロス。
このグラウンダーのボールをニアサイドで再び高橋大が合わせてシュート、しかしGKポープ・ウィリアムのセーブで先制ならず。

連続してシュートを放った高橋大、フィールダーではチームトップの出場数(試合・時間双方)を誇るという具合に、欠かせない選手。
右サイドハーフ・ボランチ双方を務められ、この日は4-2-3-1のトップ下という便利屋ぶりも発揮しています。
ディサロを欠き、1トップという形への変形を見せている最近の北九州、この高橋大を中心とした2列目の選手を活かして得点を狙うのが主な狙いでしょうか。
それでも過去2試合で連続得点を挙げているのは右サイドバック・藤原。
18分その藤原にチャンスが訪れ、長いパス回しを経て高橋大のスルーパスを受けた椿がエリア内に進入した後左へ展開、永田のクロスが上がります。
そしてファーサイドで藤原がボレーシュートの体勢に入るも、ミートできず空振り、3試合連続とはいかず。

しかし20分、村松縦パス→高橋大ポストプレイで右へ→新垣と繋がり、ドリブルで持ち上がる新垣。
そしてエリア手前やや右から果敢にシュートを放つと、ゴール左へ突き刺さる鮮やかなドリブルシュートとなり、北九州が先制に成功しました。

一方の岡山、押され気味と思われがちですが、実はファーストシュートを3分に放っており(齊藤が右サイドからカットインしてシュート・右ポスト外側を叩く)。
その後も何度か攻撃機会を得ていましたが、北九州の攻撃の方が目立っていたという展開。
どうにもプレスが嵌らず、相手の多彩な攻撃を未然に防げず数多の危機を招いていました。
そんな岡山も飲水タイムを挟み、反撃体勢に。

後方でのロングボールから、清水が頭で落とす→イヨンジェのポストプレイで攻撃開始という流れを2度見せたのちの34分。
GKポープのフィードが今度は上門に渡り、ドリブルからそのままミドルシュートを放つもGK永井がセーブ。
一つ意表を突くのに成功したでしょうか、その後攻勢を掛ける事に成功します。

35分にはスローインからの流れで椋原が右サイドからクロス、中央でイヨンジェがヘディングシュート。(ゴール右へ外れる)
40分にはクリアボールを清水が拾ってカウンター、ドリブルで一気にエリア内に入りシュート。(北九州・生駒がブロック)
44分、ここもスローインから清水の右からのクロスが上がり、イヨンジェが合わせシュート。(GK永井キャッチ)
良い形を何度も作りましたが、ゴールは割ることが出来ず。
北九州サイドも30分に新垣シュート(ゴール左へ外れ)、33分に椿エリア内からシュート(ゴール上に外れ)1-0のまま前半終了となります。

ハーフタイムで岡山が動きを見せ、椋原→下口へと交代。
右SBを代えてきましたが、どちらかといえば前半は右サイドでの攻めが目立っていた岡山。
更なる変化を付けたいという表われでしょうか。

後半立ち上がり、岡山が何度か攻めるも流れを掴めず、すぐに北九州のペースへ移り変わり。
前半同様の多彩な攻撃方法に、前線でのボールカットも加えて押し込んでいきます。

そしてヘディングでのフィニッシュ攻勢。
後半8分、右からのコーナーキックでキッカー・高橋大のニアサイドへのクロスを、加藤が合わせヘディングシュート。(枠外)
10分には右サイドをパスワークで突破し、奥に進入した新垣がクロス、するとニアサイドで合わせたのは藤原。
右からのクロスに右SBが合わせるという形となりましたが、シュートというよりフリックの軌道になり、ファーサイドに流れてクリアされます。

北九州の追加点も時間の問題かと思われましたが、ここから停滞。
そして14分、岡山に流れを変える一撃が。
左サイドから徳元のロングパスが前線へ渡り、右サイドへと展開して下口がクロス。
ファーサイドでイヨンジェが折り返した所を清水がボレーシュートと、完璧な流れでしたがシュートは枠の上に外れ。

その後岡山のターンとなった所で、北九州は流れを引き戻すべく2枚替え。
椿・永田→町野・野口航へと交代、布陣もハッキリとした2トップ(4-4-2)となります。
21分には北九州がフリーキック、遠目の位置からキッカー針谷がエリア内右へ上げると、生駒折り返し→新垣シュートという流れを描くもブロックに阻まれます。
するとその直後の岡山の攻撃、一度は奪われるも上田が奪い返し、ドリブルからエリア内へスルーパス。
上門が抜け出して受け、飛び出してきたGK永井をドリブルで右へかわしてシュート。
北九州が交代カードを切った後の、最初の攻撃を見事得点に繋げた岡山。

同点となり、飲水タイムも挟まれてここからが勝負。
モチベーションも激しく高まっていたのか、25分にはパウリーニョが北九州・町野のチャージを受けると、ヒートアップし掴みかかる場面も。
28分にはそのパウリーニョが、グラウンダーでミドルシュートを放つも枠を捉えられず。

攻勢を続ける岡山、守備面でもプレスが嵌るようになり攻撃権を独占。
岡山ペースなのは明白でしたが、その最中に冷水を浴びせられるのは良くある展開。
飲水タイム明けは押されっぱなしだった北九州、29分に長いパスワークを経て、針谷の縦パスから好機。
野口航がエリア内左からシュートを放ちますがGKポープがセーブ、拾い直した野口航から、パスを受けた新垣がループシュートを狙いますがゴール上に外れ。
非常に際どいシーンとなってしまい、その直後に岡山はネジを巻き直すかのように3枚替えを敢行します。(イヨンジェ・清水・齊藤→山本・赤嶺・関戸)

以降も攻撃権を得る岡山と、中々ボールを前に運べない北九州。
北九州が36分、珍しく高橋大が右サイドからのアーリークロスを上げたシーンはその象徴といえたでしょう。
その直後に北九州は加藤→國分へと交代。
39分に岡山の好機、右サイドでパスワークののち下口が手前からクロスを上げると、ディフェンスライン裏に入るボールに山本が跳び込んでヘディングシュートを放ちますがオフサイドに。

その後は乱戦模様となりますが、依然として勝ち越しゴールは生まれずにアディショナルタイムへ。
最初にチャンスを掴んだのは岡山、下口ロングパス→上門受けてポストプレイ→パウリーニョ左サイドへミドルパス→徳元と流れるように渡り、徳元からクロス。
ファーサイドで赤嶺が折り返し、山本が合わせにいくもクリアされてしまいます。
直後に北九州が反撃、自陣から町野のスルーパスに高橋大が裏へ抜け出し、そのままGKポープの前目のポジションを見てシュート。
しかしグラウンダーのボールを選択した結果、ポープが反応良くセーブしてモノに出来ず。

そして最大のチャンスは岡山の下へ降り、ここもパウリーニョのサイドチェンジから、先程と同様の左から徳元クロス→赤嶺折り返しという流れを描き山本へ。
今度はヘディングで合わせた山本、威力は無いが回転の掛かったボールがゴール右を襲いますが、ゴールポストを叩いて惜しくもゴールならず。
結局1-1のまま、引き分けで決着となりました。

今季も残り5試合と終了が近付く中、岡山サイドは契約満了のニュースが。
来季に向けての編成は今からスタートという時期ですが、僅かに昇格の可能性が残る北九州サイドもその例外では無いでしょう。
大幅な入れ替えはあるのか否か、あるとして今季の戦いをベースとする事は可能なのか。
旋風を巻き起こしたとあって主力選手が引き抜きに遭う可能性も高いでしょうが、どう切り抜けていくか注目となりそうです。


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