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DAZN観戦 2020年J2リーグ第27節 ファジアーノ岡山vs大宮アルディージャ

2020-10-21 16:05:51 | サッカー視聴記(2020年以前)

※前回の岡山の記事はこちら(23節・愛媛戦)
※前回の大宮の記事はこちら(順延9節・福岡戦)

大宮サイドはベンチ入り選手が5人だけという、イレギュラーな試合前の事象。
選手入場時には岡山のアンセムが流れず、地元の合唱部による(JFAのアンセムの)演奏というイレギュラーな試合直前の事象。
そんな流れでキックオフを迎えた試合の内容は果たして。

故障者が続発している大宮、とうとうベンチ入り人数を削らざるを得ない状況にまで追い込まれてしまいました。
おまけに西村の出場停止も受け、ディフェンスラインには渡部をセンターバックに流用、ヴィターリス・マクシメンコを5試合ぶりに起用するスクランブル体制。
それだけでは無く、イバ・戸島を欠場させたうえで、戦力外になったと思われたネルミン・ハスキッチを16試合ぶりにスタメンで起用してきました。

かなりイレギュラーな布陣、というのがスタメン表を見ての率直な思いですが、後半戦突入後の大宮は成績自体が不安定。
22節・京都戦は2点ビハインドを跳ね返して4-2での勝利と、出入りの少ない大宮らしからぬ試合となりました。
その後も不安定なスコアを描きましたが、過去2試合はスコアレスドローに終わっているという具合に両極端。

そんな状況の大宮、安定した試合の入りで落ち着けたかったでしょうが、序盤からシュートが飛び交う流れとなります。
前半2分に大宮の攻撃での三門のシュート(枠外)を皮切りに、直後の3分には岡山が田中のロングパス一本で齊藤がエリア内右へと進入、そしてシュート。(GK笠原セーブ)
お互い撃ち合ったのち、岡山のペースとなる大宮にとっては苦しい展開となります。
5分には岡山が長いスローインを右サイド奥へ入れ、収めた三村からの戻しを受けた関戸がカットインからシュート。
DFに当たって枠を外れ、そこからコーナーキックも2本続くなど押し込んでいきます。
10分にもパウリーニョの縦パスを受けた上門がさらに縦パス、こぼれたのち拾い直した上門がエリア手前右からシュートしますが、ここもGK笠原のセーブで防がれます。

苦戦が予想された大宮ですが、その直後に先制点をゲット。
12分、敵陣左サイドでパスを回したのち小島の浮き球のスルーパスに翁長が走り込み、彼のクロスがファーサイドへ。
イッペイ・シノヅカが岡山・徳元の背後からヘディングシュートを放ち、GKポープ・ウィリアムが弾くも、こぼれ球を再度シノヅカがシュート。
この連撃にポープも成す術無く、後方の濱田のブロックも届かずゴールイン。
劣勢な中で奪った先制点で、試合のイニシアティブを握らんとします。

その後も展開は変わらず、17分に岡山が好機。
右サイドで椋原のスルーパスに齊藤が走り込み、グラウンダーでのクロスをニアサイドで関戸が合わせシュート。
ブロックに阻まれ、三村が走り込んで再度シュートするもこれもブロックされてゴールならず。
逆に19分、後方でのパスミスを大宮・シノヅカに掻っ攫われ、そのままミドルシュートを浴びる(GKポープキャッチ)など不安定なシーンも見せてしまいます。

被シュートも多いものの、これまで得失点の少ない岡山が安定感を失いつつあるという、大宮にとっては願ったり叶ったりの展開。
しかし故障者が多いという状況で、ラフプレーにナイーブな面を見せてしまうなど大宮自身も不安定に。(20分には翁長が痛み1分程倒れ込んでしまう)
27分にボールを奪った岡山・上門を、シノヅカが後方から倒してしまい反則となると、倒れた上門の足が上がってしまいシノヅカの顔面へ。
これに激高したシノヅカ、上門と睨み合いの末主審に止められるというシーンを作ってしまいました。

珍妙な見せ場が発生するも、リードを奪っている大宮はその後落ち着いて試合運び。
30分には岡山のハイプレスを素早いパスでかわしつつ前進、ハスキッチに繋げたのちクロスまで持っていく攻撃を見せます。

序盤の勢いが失われていく岡山を尻目に、終盤に大宮が決定機を迎えます。
44分、ここもシノヅカの敵陣でのボールカットから、ハスキッチがエリア内右で受けてループシュート。
飛び出してきたGKポープを抜いたものの、その後方で濱田が頭でクリアして惜しくも得点ならず。
シノヅカの威力に四苦八苦する岡山、アディショナルタイムにはパウリーニョがシノヅカの足を刈ってしまい、反則・警告を受けて嫌な流れに。
そのまま0-1で前半を終えます。

後半立ち上がりの岡山の攻撃で、左サイドの奥へと進入した上門からグラウンダーでクロスが入ると、エリア内で防ぎに入ろうとして転倒した大宮・三門がそのまま身体でブロックするというレアな場面が。
いきなりイレギュラーなシーンで入った後半となりました。

反撃したい岡山、GKポープもビルドアップに加わる体勢を取って攻勢に出ます。
後半3分には齊藤が、5分には上門が、いずれも左からのカットインでシュートを放ったものの枠を捉えられずという結果に。
その後は大宮守備の前に、ロングパスを軸にする攻撃を余儀なくされるなど、大宮リードというアドバンテージを活かされる展開に突入しつつありました。

しかし14分、サイドを振る攻撃が功を奏します。
最終ラインから右に振ったのち、白井が左へサイドチェンジのパスを送り、受けた上門から齊藤を経由し再び白井の下へ。
白井が受けたのはペナルティアーク内という絶好のシュートレンジで、絶妙にコントロールされたミドルシュートがゴール左隅を突き、ネットを揺らしました。
中盤の要である白井の美しい一発で同点に追い付いた岡山。
直後に上田・山本を投入(関戸・三村と交代)し、その白井がボランチから右サイドハーフへとシフトします。
(大宮もハスキッチ→富山に交代)

このゴールで流れも大きく変わったのか、その後は岡山の長いパスが面白いように通り、そして得点に結びつきます。
16分、上田の自陣からのロングパスが一気に大宮ディフェンス裏を突き、抜け出た山本がワントラップでGK笠原をかわしてそのまま無人のゴールへ蹴り込み。
あっという間の逆転ゴールを奪ったかと思えば、さらにその3分後。
今度は敵陣左サイドで形を作ったのち、手前から上門がスルーパス。
これが(山本の左への動きに釣られて)フリーとなっていたエリア内中央を突くと、右斜めから白井が走り込んでトラップ、またもGK笠原をかわしたのちシュート。
短い時間帯で立て続けに得点を奪った岡山、一気に勝利へと前進しました。

一方勝ちパターンに持ち込むどころか、一気に奈落の底へと落とされた大宮。
21分に立て続けに3度の攻撃機会から、翁長ミドルシュート(ブロック)・シノヅカエリア内右からシュート(ブロック)・富山ミドルシュート(枠外)と、果敢にフィニッシュを見せたもののモノに出来ず。

飲水タイムを挟み焦りも生まれてくる中でしたが、28分に長い組み立てから好機。
敵陣左サイドで三門・翁長・黒川が三角形を作ってパス回し、そしてそれに加わった小野がエリア内左へとスルーパス、受けた黒川がグラウンダーでクロス。
中央に走り込む富山には繋がらなかったものの、岡山・徳元のクリアミス(ゴール方向に蹴ってしまうもGKポープが弾く)でこぼれたボールにシノヅカが走り込み、そのまま強烈なシュート。
GKを弾いて左サイドネットに突き刺さり、1点差に迫る得点を挙げます。

再び突き放したい岡山、30分にはCKから、キッカー上田のファーサイドへのクロスに田中が合わせヘディングシュート。
しかしGK笠原のナイスセーブに阻まれ、追加点で楽になる事は出来ずに終盤戦を迎えます。
それでも大宮の駒数(ベンチ入り人数の少なさ)に助けられた感があり。
大胆に選手を代える事が出来ない大宮、32分に小野→大山へ(小島が一列上がる)、39分に三門→菊池へと交代(小島が一列下がる)。
配置転換も絡めて、少ない手駒ながらも何とか推進力を高めようとします。

イバ・戸島の代役としてヘッダーを務めんとする富山、43分にはCKからヘディングシュート、45分にはシノヅカのクロスからヘディングシュートを放ったもののいずれもミートしきれず左に逸れてしまいます。(2本目はゴールラインすら割らず)
1点差のままアディショナルタイムに突入、守備を固める岡山に対し、ロングボールを放り込むだけとなっていく大宮。
そして岡山のコーナー付近での時間稼ぎも経たのち、何とか最後の攻撃でCKを奪います。

この場面でGK笠原も前線に上がり、キッカー・シノヅカのクロスにその笠原が走り込んでヘディングシュート。
先述の富山よりも精度の高いシュートが放たれたものの、惜しくもゴール左へと外れてしまい同点ならず。
「たられば」の場面は作ったものの、敗戦という結果に終わってしまった大宮。

逆に勝利した岡山、得点力不足にあえぐチームが点の取り合いを制するという、イレギュラーな内容を描いての勝ち点3となりました。
実に10節・水戸戦以来の3得点で、イヨンジェという主砲を欠く苦しい戦いを強いられている中、向上の足掛かりを掴めたでしょうか。


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