ぶらりドリブルの旅

ひたすらサッカー観戦がメイン

DAZN観戦 2020年J2リーグ第37節 FC町田ゼルビアvsザスパクサツ群馬

2020-12-02 16:17:14 | サッカー視聴記(2020年以前)

※前回の町田の記事はこちら(34節・松本戦)
※前回の群馬の記事はこちら(30節・徳島戦)

19位と20位の対決、例年なら「残留に向けて勝ち点3を得るのはどちらか」と盛り上がる(?)所でしょう。
勝利数では群馬が上回っているものの、何せ引き分けが3しかなく敗戦数が膨らんでいるのが町田より順位が下の要因。
それでもJ3上がりのクラブ故、「引き分けに持ち込む力」が備わっていないのは仕方無いと言えますが。

ともに4-4-2が基本フォーメーションで、守備の際は前線からの激しいプレスを基調とするスタイル。
そんな対決を見越してか、群馬はスタメンを弄り、FWにポストプレイヤーとして林を起用してきました。
既に今季限りでの引退を表明している林、前年は対戦相手の町田でプレー(ヴェルディからのレンタル、今季も)したものの、思うような活躍は出来ず。
今季も数多起用されながらゴールは0と不本意な成績であり、ついに決断したのでしょうか。

最終ラインから繋ぐサッカーを貫いている群馬ですが、そんな訳でこの日の立ち上がりは、林目掛けてのロングボールを多めにした攻撃。
町田のプレスをかわすべくの振る舞いは当然過ぎるほど当然の事でしょう。
序盤こそ林がターゲットでしたが、試合が進むにつれて右サイドバックの舩津を上がらせそこに放り込んだりと、若干の変更が行われていました。

一方の町田も、林と同じポストプレイヤータイプのベテラン・中島がスタメン。
序盤はお互いに2トップのプレスに対抗するべく「丁の字型」でのビルドアップの体勢から、ロングパスで組み立てていくという入りになりました。

前半3分に町田が平戸のスルーパスが惜しくも通らず、その後ボールが平戸の下に戻って来てのミドルシュート(GK松原キャッチ)以降は、クロスの応酬という試合展開。
ただ町田が手前からクロスを上げたがるのに対し、群馬は奥に進入・エリア内に進入してからクロスを上げるのが中心。
サイド攻撃でもキッチリとパスを繋ぎ、やりきるスタイルという群馬。
それに対して町田は、三角形を作るのは良いがそこから前に進めずという内容。
そんな感じで推移し、クロスの回数もあまり膨らまずに飲水タイムに突入(23分)します。

平々凡々と言われても仕方が無いようなここまでの内容ですが、明けた後の群馬は普段通りのポゼッションスタイルへと徐々に移り変わり。
そこを27分に町田が高い位置でカットを見せる(岡田がパスカット成功もシュートには繋がらず)など、ビルドアップとプレッシングの争いを経てやや白熱化。

そんな中群馬に絶好機が舞い降ります。
34分、右サイドでカウンター気味での前進から中央→左へと移動し、加藤がドリブルからエリア内へスルーパス。
すると大外から飯野が町田・奥山を追い越して受け、溜まらず奥山は後方から足を出すと飯野が引っ掛かり、倒れてしまい反則の笛が。
エリア内なので当然PKとなりますが、キッカーの位置には大前では無く林が。
華を持たせるという意味合いもあったでしょうか、このPKを林が中央へ豪快に蹴り込みゴール。
遅まきながらの今季初得点となった林、無事に先制点を齎しました。

反撃に出たい町田ですが、その後はパス精度を欠き中々攻撃機会を得られず。
43分の攻撃、高江が中央→右へと向かうドリブルののち中央から平戸が縦パスを入れ、エリアやや手前で岡田→中島→佐野と繋ぎ。
佐野から右へ展開し、小田がクロスを上げますがGK松原に抑えられます。
良い流れでパスを繋いだ場面でしたが、同時に岡田か中島のどちらかが撃ちにいっても良かったのでは……とも思いました。
結局群馬の得点後は双方シュートが生まれないまま、前半を終えました。

後半開始の前に町田は2枚替え、ステファン・マソビッチと2人の助っ人を投入。(中島・土居と交代)
岡田が左サイドハーフ→右SHへと回りました。

この交代を勢いに変え、後半の入りは町田が押しまくる展開となります。
それでもロングパス主体なのは変わらず、セカンドボールを拾う事での攻勢。
後半4分、敵陣でサイドチェンジを繰り返して右サイド奥へ小田が走り込んで低いクロスを入れ、中央で奥山が走り込んでシュートするも枠を捉えられず。
しかし7分には敵陣深めでステファンがパスカットというチャンスでしたが、結局バックパスで組み立て直しでシュートは放てず終わり。
メンバーが変わっても、どうも積極性に欠けるような町田の攻撃。

押されっぱなしだった群馬も8分に最初の攻撃機会を得ると、徐々に反撃。
交代の影響で町田のプレスが弱まったためか、最後尾2枚でボックス型をとってのビルドアップも見せていきます。

そうして戦局は群馬有利に傾くも、中々シュートが生まれない展開に。
17分に双方ベンチが動き、町田は佐野→晴山に交代。(平戸がボランチにシフト)
群馬は飯野→平尾へと交代します。

再び配置転換を兼ねる交代を敢行した町田、流れを変えようという意図は感じましたがそれは中々叶わず。
19分の群馬、川上の左サイドへのロングパスから中央で大前が受けると、林とのワンツーでエリア内左へ切り込み。
そこからクロスを選択、ファーサイドの岩上にライナーのボールが送られるも寸前でクリアされシュートは撃てず。
22分のコーナーキックでは、キッカー大前のクロスをニアサイドで川上が跳ぶも流れ、中央で内田がボレーシュート。(GK福井キャッチ)
依然として群馬の方がゴールに近いという状況でしたが、直後から町田もCK攻勢に。
1本目はクロスがGK松原のパンチングでかき出された後、右サイドからマソビッチのクロス。
こぼれ球を晴山がボレーシュートにいきましたがミートせず。
その後クリアボールを繋いで2本目のCKを得、今度はショートコーナーを経て岡田が中央からロビング。
クリアされたのち岡田がミドルシュートを狙いましたがブロックに阻まれます。

ようやく町田にエンジンが掛かってきた所で飲水タイムが挟まれ、その後もフィニッシュを狙いにいく町田の攻撃。
27分には左サイド奥からのスローインを、エリア内ゴールライン際で晴山が落とし、マソビッチがシュート。(ゴール左へ外れる)
同点を狙いにいっているのは明らかでしたが、リズムに乗れない中で無理矢理前に重心を傾けているようでもあり。
そして一旦それが崩されると、脆さを露呈する事となってしまいます。

30分の群馬の攻撃、左サイドを加藤と青木(林と交代で出場・26分)で攻略(ワンツー・ドリブル・スルーパスと何でもござれの突破)して奥に進入、一旦は奪われるもプレスを掛けてGK福井にフィードを蹴らせます。
このフィードを宮坂がカットし、そのままミドルシュートを放つと、ブロックに入った町田・水本に当たってコースが変わりゴール左側へと突き刺さり。
貴重な追加点を得た群馬、尚も攻勢は止まず。
町田サイドも動揺を隠せず、39分にビルドアップの段階でボールロスト。
内田のカットから大前が拾い、エリア内やや左からシュートを突き刺して3点目。
実にあっさりと、敗色濃厚にまで追い込まれてしまいました。

フィニッシャーとして期待されたステファンですが、中々良質のクロスが入らずに威力を発揮できず。
むしろ左SHに入ったマソビッチが、右サイドからクロスが上がる際に中に入るので、シュートを放つ場面が目立ちました。
そんな右サイドからの攻撃を迫力付けようと、36分には小田と岡田に代えノエリガ・エリックと橋村龍ジョセフを投入と、再び2枚替えを敢行した町田。

しかし直後の37分にまたも群馬が決定機、大前のドリブルからの横パスを受けた岩上がエリア内右へと進入、フェイントののちシュート。
ゴール左隅へとコントロールされたボールでしたが、GK福井が辛うじてセーブの後バーに当たり何とか凌ぎます。
気を取り直して攻める町田でしたが、40分には押し込んだ状況で高江が縦パスを連続で入れるも、マソビッチ・ステファンの両助っ人はポストプレイがやっとでシュートまで行けず。
前線でのどん詰まり状態は最後まで続きました。

そんな町田を尻目に、41分の交代(加藤・岩上・大前→白石・田中・鈴木)で3バック・実質5バックの布陣にシフト、悠々と逃げ切り体勢に入る群馬。
アディショナルタイムに、遅延行為で松原と青木が警告を貰ったのは余計でしたが、無失点のまま無事に勝利に辿り着きました。

これでシーズン11勝目の群馬ですが、9勝の町田とはまだ勝ち点4の差があり順位は変わらず(20位)。
上には勝利数が群馬以下のチームが4つあり、残り5戦でこれら全てを抜くというのも非現実的。
確実に勝利数を増やし、来季は引き分けに持ち込めるチームへと一段成長したい所でしょう。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« DAZN観戦 2020年J2リーグ第3... | トップ | DAZN観戦 2020年J2リーグ第3... »

コメントを投稿