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DAZN観戦 2022年J1リーグ第26節 湘南ベルマーレvs鹿島アントラーズ

2022-08-24 16:00:48 | サッカー視聴記(2022年J1)

<湘南スタメン> 3-3-2-2(3-1-4-2)
GK 谷
RCB 岡本 CCB 大野 LCB 舘
RWB 石原 DH 米本 LWB 畑
IH 茨田 IH タリク
FW 瀬川 FW 大橋
<鹿島スタメン> 4-4-1-1
GK クォンスンテ
RSB 広瀬 CB 関川 CB 三竿 LSB 安西
RSH 仲間 DH 中村亮太朗 DH 樋口 LSH アルトゥール・カイキ
ST 土居 FW 鈴木優磨

「外国人監督を解任→チームOBが監督就任」という流れを2年続ける事となった鹿島。
以前現地で観たこの試合では、本当に上位チームなのかと思うほど内容は良くなく、下位である札幌に終始押され気味であり。
そこから改善の兆しが見えなかったとあっては監督交代も止む無しと思われますが、ここから鹿島の凋落が始まる事となった……なんて展開にはならない事を祈るばかりです。

その鹿島の監督に就任した岩政大樹氏ですが、シーズンも終わりが見え始め、かつ優勝争いに踏みとどまらなければならないという状況では出来る事は少なく。
前年の相馬直樹氏(現大宮監督)以上に、いかにチームを壊さないかの手腕が問われる所でしょうか。

終盤を迎えたJ1で、そんな下から見れば贅沢ともいえるような悩みを抱える鹿島とぶつかった、残留争いの渦中にある湘南。
ストライカーの町野も、故障に苛まれるなどで前回観た京都戦以来得点は無く、フィーバーは終焉といった感じ。
この日も運動量と人数を掛けた前進でペースを握らんとしますが、立ち上がりはミスによる危機が目立ち。
前半4分中盤でカイキが奪って攻守交替させた鹿島、鈴木優の裏へのミドルパスを受けた土居がエリア内左を突いた所、湘南・岡本に倒され。
反則の笛は鳴らずと際どいシーンになると、直後にはクリアミス(蹴り出したボールが味方に当たる)を拾った仲間がそのままシュート(GK谷キャッチ)というピンチの招き方。
ホーム(レモンガススタジアム)での試合ながら、断続的に降り注ぐ雨という天候の影響か、好循環を得られない入りとなりました。

この日はレギュラーを弄り、岡本が3バックの右に入るという布陣。
そのため片側を上げてのビルドアップは影を潜めたものの、代わりにその岡本の裏狙いのロングパスを交えながら好機を作る湘南。
12分にそのロングパスに走り込んだ大橋が右サイド奥からマイナスのクロス、ニアサイドで瀬川が合わせるもディフェンスに遭いミート出来ず。
15分に今度は中盤でのボール奪取から右サイドをショートパスで前進、タリクのエリア内の瀬川へのパスはカットされるも、こぼれ球を自ら拾ったタリクがそのまま浮き球をコントロールした末にボレーシュート。
しかしGKクォンスンテのセーブに阻まれ、依然としてゴール運の無いタリク。

長短交えて相手を押し込む体勢を作った湘南に対し、次第に鹿島は耐えるだけといった状況を強いられ。
22分には湘南のコーナーキックからカウンターに持ち込んだものの、ドリブルで突き進んだカイキのラストパスは鈴木優に渡らず。
飲水タイムが挟まれた(23分)のちもその流れを修正する事は出来ず、湘南の独壇場といった展開で進んでいきます。

28分に右CKを得た湘南、キッカー茨田のクロスの跳ね返りを畑がダイレクトでエリア内へ送ると、混戦の中細かく繋いだのち瀬川が左奥からシュート。
これを鹿島・三竿が戻りながらのブロックで何とか防ぐも劣勢は明らかで、この辺が暫定政権(肩書き上は正式な監督の岩政氏)ならではの苦しさでしょうか。
自身のサッカーの形が次第に停滞していく中で監督の座を受けた故に、それを覆せる程の手段を施せなければこうなる、といった感じであり。(といっても冒頭の通り、無理に手を施せる状況でも無く)
次第にカウンターの機会も得れなくなるほど押し込まれ。
42分には敵陣でカイキがパスカットするも、そのまま遠目からシュートを放つ(枠外)など、無理目なフィニッシュを狙うなど焦りと苛立ちが滲み出ます。

しかしペースを握っている湘南も、それを得点という結果に繋げる事は出来ず。
それが出来れば今頃はもっと上位に居る、と揶揄する声が聞こえてきそうでもありますが、目下7試合連続で得点は1以下という有様であり。
前試合(2週間前)で5失点した守備面が取り沙汰されていたものの、課題は依然として得点力といった流れで試合は進んでいき。
結局スコアレスのまま前半を終える事となりました。

ハーフタイムを挟み、湘南は大橋→町野へ交代と、課題克服のためストライカーの投入に踏み切り。
一方、攻撃の形自体がままならない鹿島は3枚替えを敢行します。
中村亮・仲間・土居→キムミンテ・和泉・エヴェラウドへと交代し、キムミンテがセンターバックに入る事で三竿がボランチへと上がり。
そしてエヴェラウドがトップ、鈴木優がセカンドトップの位置というFWとなります。

流れを変えようという鹿島ベンチの意気込みを感じたものの、後半の入りも湘南ペースは変わらず。
後半2分舘のドリブルから町野のボールキープという、後方の上がりと前方のポストワークを交えたのち、米本の縦パスがエリア内を突き。
受けた瀬川が切り返しののちシュートを放つも、GKクォンスンテにセーブされ決定機をモノに出来ません。

前半よりもサイドチェンジの割合を上げ、左サイドから畑が突破力を見せるなど、後半に向けてギアを上げてゴールに迫るという立ち回り。
その狙い自体は概ね成功していたものの、やはりゴール前での運気が無く。
7分には敵陣で茨田が左サイドでのボール奪取から、カットインののちエリア内へパスを送り、走り込んだタリクがヒールパスを選択するも空振りしてしまい。
11分には敵陣でのパスワークの末に、瀬川のシュート気味のキック(エリア内へのロビング?)がブロックに入った鹿島・樋口の腕に当たりハンドの反則。
これで直接フリーキックを得たものの、キッカーを務めた町野の直接シュートは落ちずに大きくゴール上へと外れ。
流れを失ってしまいそうな最後のシーンが続くと、その通りの結果が齎される事となります。

14分の鹿島は一旦攻撃が途切れるもクリアボールを繋ぎ、右サイドで持ったエヴェラウドがカットインでエリア内を突いてスルーパス、奥に樋口が走り込み。
そしてマイナスのクロスを入れると、リターンのような形で合わせたエヴェラウドのシュートが、GK谷を弾いてゴールに突き刺さり。
劣勢が続いていた鹿島が先にゴールに辿り着き、リードを奪いました。

これで精神的に余裕が出た鹿島。
以降はロングボールをエヴェラウドが収め、最後方からのビルドアップでは鈴木優が降りて出口役となる事で、ボールを運べる体制が出来上がり。
18分には最終ラインから受けた鈴木優が縦パス、樋口ポストプレイ→三竿裏へミドルパスという流れるような攻撃で、エリア内に走り込んだ和泉がシュート。(ブロック)
前半から見せていた、湘南の攻撃を凌ぎつつの逆襲という流れが一層スムーズに行えるようになります。

一方焦りという要素と戦わなければならなくなった湘南。
長短織り交ぜる攻撃も、ショートパス主体の前進ではフィニッシュまで繋げられず、ロングパスの割合が増えていき。
それにより得たスローインから、22分には米本が左からのカットインを経てミドルシュート(左サイドネット外側)というシーンもありましたが、ビハインドを抱えたまま後半の飲水タイムが挟まれます。

共にHTで交代カードを切ったためか、中々次の一手が見られない両ベンチ。
湘南サイドが先に動きを見せ、3枚替えの準備をしていた所で28分に右サイドからの攻撃でCKを獲得。(ここでの交代は待ち)
するとキッカー茨田ファーにクロス→大野折り返し→瀬川ヘディングシュートという、完璧な流れを見せてゴールゲット。
付け加えるならば、高い跳躍で大野が鹿島・三竿に完璧に競り勝ち、瀬川のシュートはフリック気味の絶妙な合わせといった所でしょうか。
苦境を跳ね返す、セットプレーでの一撃を炸裂させました。

同点に追い付いても予定していた交代カードは変えず、直後に石原・タリク・茨田→中野・平岡・阿部へと交代した湘南。(畑が右ウイングバックへとシフト)
勢い付いてさらに32分に左CKを得ると、キッカー阿部ファーへクロス→中野と同様のパターンを見せるも、中野が鹿島・安西を倒してしまっての反則で実らず。

逆サイドに移っても、武器のスピードを前面に出していた畑。
しかし34分に阿部のスルーパスに走り込んだ際に、足を攣らせてしまい倒れ込み。
序盤からハイテンションを貫く湘南スタイル故に、真夏の戦いはやはり厳しいものがあったでしょうか。
何とかプレーを続けた畑でしたが、その後クロスが精度を欠くシーンを作るなどやはり影響は隠せず。
結局37分に交代の運びとなりました。(福島と交代、福島が右CBに入り岡本が右WBへ回る)

一方同点に追いつかれた鹿島は、それにより再びサッカーの形の乏しさが顔を出し、湘南の攻撃を受け続ける展開に。
32分に樋口→舩橋に、37分にカイキ→エレケへと交代していくも、流れを押し返すには至りません。
さらにエレケ投入でポジションも不透明なものとなり、鈴木優が中盤に降りる事でエヴェラウドと2トップを組んだ、新加入かつ初出場のエレケ。
しかしかなりフリーダムに動く選手といった印象で、両サイドを動き回りボールを受けんとし、それにより鈴木優の位置も決まるといった感じに。
それにより右サイドハーフなはずの和泉はやや後ろ気味で、3ボランチといった布陣に見えました。

そんな乗り切れない相手を尻目に攻め上がる湘南。
39分にはスローインから、投げ入れられたボールを町野がダイレクトでエリア内へ送り、そこに走り込む瀬川。
しかし放たれたシュートは枠を捉えられず、再び決定機を逃してしまいます。
それでもカウンターを狙うには格好の展開ともいえる鹿島、43分にそのチャンスが訪れ、エレケのパスを右サイドで受けたエヴェラウド。
湘南の戻りが遅れ、中央の鈴木優とともに2対1の状況が出来上がりましたが、エヴェラウドのパスはあろう事かゴール方向へ逸れてしまい繋がらず。

ともに勿体無い逃し方をした直後、湘南はさらに岡本が足を攣らせてしまう事態となり。
右WBが受難といった絵図であり、これを期に瀬川と入れ替わり最前線へ位置する事となった岡本。

相手の弱みに付け込むように、遅まきながらもここから攻め上がる鹿島。
既に時間はアディショナルタイムで、湘南は押し込まれたのを受けてか、再び岡本と瀬川のポジションを入れ替えてあくまで勝ち越しを狙いにいき。
しかしその後齎されたのは船橋のボール奪取による鹿島のカウンターで、左サイドでエヴェラウドがクロスを上げると、ファーサイドに走り込んだ鈴木優がスライディングで合わせ。
しかし中央のエレケへ折り返しを狙ったボールは、ディフェンスに当たり繋がらず。
その後CK・FKを1本ずつ得たものの、結局時間が足りずにゴールまで辿り着けなかった鹿島。

1-1で引き分けとなり、下位の湘南の方が、優勢だっただけに悔やまれる勝ち点1となったでしょうか。
今後順延になる試合も挟まれ過密日程となる中、過去何度も残留争いを勝ち抜いてきた実績?を活かす事は出来るか。


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